ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

ブログ一覧

6047.2024年3月12日(火) イギリスから離れていく英連邦諸国

 近年何かとそのあり方が問われているイギリス、旧大英帝国の植民地支配体制の崩壊が最近のイギリス王室への不信とともに、表面化してきた。それは、エリザベス女王の崩御とチャールス国王の即位により、一層はっきり表れてきた。

 現在英連邦王国はイギリスを含めて15か国あるが、その半分以上の8か国が集まるカリブ海域の連邦王国の内6か国が、数年内に共和制移行を問う国民投票を実施すると見られている。特にジャマイカとバルバドスでその動きは顕著である。植民地支配で虐げられてきた過去から抜け出し、政治的、経済的には君主国から完全に独立しているが、旧時代を象徴する立憲君主制を廃止して名実ともに独立国として独り立ちしたいというのが彼らの本音である。

 その大きなきっかけとなったのは、女王の死とチャールス国王の不人気、及びイギリス王室のスキャンダラスな噂である。カリスマ性のあったエリザベス女王に比べて、チャールス現国王は皇太子時代のダブル不倫とダイアナ元妃との離婚と事故死、更にヘンリー王子の王室離脱や王室内情暴露などで王室への畏敬は地に落ちた。

 2022年3月にウィリアム皇太子夫妻がジャマイカを訪れた際に、過去にイギリスが行っていた奴隷貿易への謝罪を求めるデモが発生したほどである。独立後55周年記念を迎えたバルバドスでは、2021年11月に当時のチャールス皇太子出席の下にメイソン初代大統領が選出された。君主制廃止の動きが加速し、民主主義の浸透、ナショナリズムの高まりとイギリス王室の権威低下によりその動きは益々勢いを増している。

 すでにイギリスの植民地下の圧政に苦しんできた途上国にとっては、立憲君主制であるメリットはほとんどなくなった。特に今世界に衝撃を与えているパレスチナ地区におけるイスラエル軍と、ハマスなどアラブ民族との間で争いが絶えることがないのは、ユダヤ人とアラブ人にそれぞれ独立の言質を与えたイギリスの二枚舌外交のせいであることは、今や国際社会では常識となっている。この他にも冷酷で悪賢い統治を行って中東、アジアだけでも、インド・パキスタンや、ミヤンマー、アデン、香港などで今日抗争の種となったりしている。

 最近のイギリス政府の存在感の低下は、過去の栄光に胡坐をかいて自ら学ぶことがなかったことが、国家としての成長を削いだのではないかと思われる。その点では日本の前近代的だった天皇制は、敗戦によってアメリカの支配により力関係を変えられたが、天皇をはじめ皇族方、そして日本国民がそれを厳粛に受け入れて、新生日本の立ち直りに順応させて民主天皇制を築いたのは、賢明だったと言えよう。よく考えてみるとイギリスの王室は、権威だけを頼りに住民の幸せとか、自由、平等に配慮しなかったことが今頃になって旧植民地からそっぽを向かれている大きな要因ではないかと思う。

2024年3月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6046.2024年3月11日(月) 東日本大震災から13年、日本映画アカデミー賞受賞

 13年前の今日、言わずと知れた「東日本大震災」が発生し、しばらく日本中をてんてこ舞いさせた1日となった。14時46分ごろPCで原稿を書いていた時だった。突然自宅がガタガタと大きく揺れ、一瞬外を見ると電線が大きく揺れているのが目に入った。これ以上揺れるようなら外へ飛び出そうと思っていた。今日の朝刊1面の片隅に「東日本大震災で犠牲になられた方々への追悼をお願いします」と政府の広報が出ていて、午後2時46分から1分間の黙とうをお願いしますと付言されていた。数日後2008年に越前高田市で講演した際に車の送迎などで大変お世話になった市役所の方が亡くなられたことを新聞紙上で知った。私も13年前と同じ書斎で1分間手を合わせて犠牲者を追悼した。

 あの地震は、今年元旦に起きた能登半島地震に比べて遥かに大規模で犠牲者の数も60倍ほど多く、加えて福島第1原発から放射能物質が漏れ出したことも、地震による津波以上に地震災害に大きな被害を与えた。これを機に反原発の声が高まり、予定していた原発の開発は一応止まったままである。ところが、エネルギー不足を理由に徐々にその「原発停止」の張り紙は、なし崩し的に消えつつあるのがどうも気になる。

 現在被災地で大きな課題となっているのは、震災により避難した人々の内多くの人が、まだ元の土地へ戻らず被災地の人口が減ったままであることである。街は確かに再建されても昔のたたずまいとは変わった。やはり気がかりなのは住民がまだ戻って来ないことである。人口の減少は、街の活気を失わせる。今以て避難者が2万9千人もいる。被災した太平洋沿岸43市区町村の人口は、現時点で12.7%も減っている。特に津波の被害が深刻だった地域では、約3割の住民が戻って来ていない。その一方で東北地方随一の都市・仙台市とその近郊では、逆に人口が増えている。これは奇しくも都市の肥大化と集落の過疎化を象徴する現象とも言える。かつての故郷がどのように避難した住民を元の土地へ戻すことが出来るかを問われている。まだまだ、復興は大分先になるのではないだろうか。

 今日明るい話題もあった。今年のアメリカ映画界アカデミー賞授賞式が行われ、日本の作品が3点ノミネートされていたが、その中で長編アニメーション賞にスタジオジブリ製作、宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか」が選ばれ、同じくアニメの山崎貴監督作品「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞を受賞した。宮崎監督作品が栄冠を獲得したのは、「千と千尋の神隠し」以来21年ぶりである。「君たちはどう生きるか」はアメリカ映画界を席巻し、数々のオスカーを獲得し、その勢いでイギリス・アカデミー賞もすでに受賞した。視覚効果賞にアジアから選ばれたのは初めてである。日本のアニメの人気は、今月亡くなった漫画家鳥山明氏や、「チビまる子ちゃん」の声優TARAKOさんが亡くなったことに海外で広く追悼の気持ちを表したことにも表れている。

 映画鑑賞もこのところ遠のいているが、アニメは元々あまり興味がなかった。しかし、これからは偶にはアニメ作品を観るようにしないと時代に置いて行かれるかも知れない。

2024年3月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6045.2024年3月10日(日) 79年前に東京大空襲、年度末はいろいろある。

 79年前の今日東京大空襲があった。太平洋戦争末期で日本の敗戦が濃厚になっていた時に、首都東京が米空軍B-29爆撃機による大空襲を受けて、最早広島、長崎への原爆投下を待つまでもなく大日本帝国は風前の灯だった。被災者は約310万人、死者は11万5千人以上と言われている。それ以前22年前に発生した関東大震災に次ぐ大災難だった。

 ちょうどその頃父親の仕事の関係で、藤沢市から千葉県勝山町(現鋸南町)へ転居して、夜になると米軍機の飛来する大きな爆音を毎晩のように耳にしたことを今でもはっきり覚えている。ある時父親から空が真っ赤に染まっているから窓から見てみるよう言われて、2階の窓越しに東京方面を見たら夜空に赤い炎のようなものが見えた。あれが東京大空襲だったのかどうかは分からないが、今思い出してもとても尋常ではなかった。毎晩のように2階から鋸山、そしてその遥か遠方の東京方面が毎夜の如く空が赤くなっているのを恐る恐る眺めていたものである。そして間もなく小学校(当時国民学校)へ入学し、その夏休み中に終戦となった。
 そして、明日はまた東日本大震災発生以来ちょうど13年になる。まだ完全に震災の傷跡が拭えたわけではないが、2か月前に能登半島地震が発生し、今でもその復旧と被災者支援に官民一体となって取り組んでいる時である。先週は隣の千葉県東部で毎日のように地震が頻発していた。

 つくづく日本は自然災害の多い国だと思い知らされる。人間の弱い性であろうか、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ように大災害の発生した日を覚えていないと、震災と被災の苦しみを忘れかねない。その点では、発生日にその日を想い、犠牲者に哀悼の気持ちを捧げるセレモニーは必要なことだと思う。東京都慰霊堂では、今日常陸宮ご夫妻、小池都知事が出席の下に慰霊祭が催された。

 さて、話題を変えてみよう。間もなく2023年度末となる。4月から始まる新年度を迎えて、いろいろなことがある。例えば、テレビ番組の中でもいつも観ている好きな番組のいくつかがなくなったり、衣替えするようだ。昨晩観た長寿番組の中の2つが姿を消してしまうという。ひとつは、1986年以来38年間も続いていた黒柳徹子がレギュラー出演のTBS「世界ふしぎ発見!」である。世界の観光地などを一観光客では見ることが出来ないいくつかの視点から丁寧に紹介してくれ、大変楽しむことが出来たし参考にもなった。まだ観たいという視聴者もいる中で敢えて中止するというのは、スポンサー側の都合もあるのではないだろうかと勝手に推測している。

 もうひとつ消える惜しい番組は、人気タレントのタモリが国内外各地をインテリジェンスを交えて案内するNHKの「ブラタモリ」である。薄々今月末を以て終了と聞いてはいたが、突然昨日になって昨日放映分が最後となった。責任者は、今後もっと楽しんでいただけるような番組を目指すと語ったようだが、出来るかなぁ。最初は2009年10月にスタートして、何度か番組のスタイルや、アシスタントの女子アナが代わったが、彼女らはその後それぞれNHKの主要番組で活躍している。

 いずれもNHK、民放を通じて多くの番組の中でもレベルが高く、面白く飽きさせないし、この後は前の番組にとって代わるような番組は中々難しいように思う。それぞれに何か我々が知らない事情があるのだろうが、実にもったいないような気がしている。これもメディアならではの内部事情があるのだろう。

2024年3月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6044.2024年3月9日(土) イスラエルに遠慮がちのアメリカ

 昨日アメリカ連邦議会で、バイデン大統領が恒例の一般教書演説を行った。事前に予想されていたことであるが、これまで何事につけ共和党のトランプ前大統領から悪口、非難を浴びていて、今度は少し仕返しをしたような演説である。民主主義の危機を訴え、ウクライナ支援の重要性を強調しつつも、11月の大統領選を意識して、返り咲きを狙う前大統領を激しく批判した。冒頭に大統領は国内外で自由と民主主義が攻撃されていると強調し、アメリカがウクライナへの軍事支援に消極的な姿勢から前向きな支援に変えれば、ウクライナは自由を守ることが出来ると述べ、議会場で拍手を浴びた。アメリカの支援が滞っていることがロシア軍を攻勢にしているとの共鳴が議会場にあったようだ。そして、民主主義の危機として3年前に連邦議会襲撃事件を起こした背後にトランプ氏がいたことと、それが失敗に終わったことに、政治的暴力は許されないことであると民主主義の勝利を訴えた。

 ウクライナについては、トランプ氏のロシアを自由にさせたら好いとの発言を取り上げ、それがプーチン大統領を力づけたと非難し、ウクライナからアメリカが手を引けば、ヨーロッパまで危険に曝されると主張した。その他に、パレスチナ・ガザ地区の争いと休戦、国内経済、国境問題、中国と台湾問題などについて述べ、自身の懸念材料である高齢については後ろ向きの発言はしなかった。

 今年の年頭教書はこれまでになく11月大統領選を意識して、ほぼ対抗馬がトランプ前大統領に決定しつつある状況から、トランプ氏のような口汚く批判することはなかったが、ライバルを非難したこともあり、あまり格調の高い大統領選になるとは思えない。アメリカの自由と民主主義が失われつつあることをバイデン氏の演説からばかりではなく、自然に感じられるのである。

 それにしてもアメリカは、パレスチナ問題ではイニシアチブを取ることが出来ず、ガザ地区住民を窮地から救いたいとの気持ちと、イスラエル国を支持する立場との狭間で頭を痛めている。基本的にはアメリカは国内のユダヤ人からの支援もあり、イスラエル寄りの姿勢を明確にしているが、イスラエルのガザ攻撃が非人道的でアメリカの本意に非ず、苛立ちながらもどうしたら次の一手を打ったら良いのか答が出せない状況にある。反勢力のハマスが潜むガザ地区は、イスラエル同様に壊滅させたいが、ガザ地区の住民を攻撃するわけには行かない。イスラエル軍が徹底して攻撃を加える中で、飢餓状態の住民を救おうと停戦に持ち込む気持ちをイスラエル政府に呼び掛けているが、同意を得られていない。止むを得ず食料などの救援物資の効果を上げるために、ガザ地区に港を建設し、そこへ船舶で救援物資を運び込もうと考えている。もう少しアメリカはイスラエルに対して、毅然と攻撃を控えるべきだとか、救援物資を陸路から送るべきだと主張すべきである。今ガザ地区では疲労困憊の住民が、食料を待ち望んでいる。10日ごろに始まるイスラム教恒例の宗教行事であるラマダンにより、住民が食物を口に入れることが一層難しくなる。アメリカは、イスラエルに対してもっと強いメッセージを送るべきだと思う。

2024年3月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6043.2024年3月8日(金) 苦労知らずの受験秀才は成長しない。

 今朝起きて庭を見たら一面銀世界だった。今年一番の積雪かと思いきや、都内ではたったの1cmということだった。それでも3月上旬の積雪1cmは19年ぶりだという。庭の雪景色は風情があって何とも言えない。

 お粗末ではあるが、ふっと一句頭に浮かんだ。   銀世界 雪の隙間に 梅の花

 さて、昨年10月に文部科学省は、旧統一教会に対して解散命令を東京地裁に請求し、一昨日指定宗教法人に指定した。これにより財産目録などの書類提出を、これまで1年ごとだったものを3か月ごとに報告する義務を負わせることにより監視を強めることになった。

 選りによってその文部科学省の盛山大臣が2021年衆議院選に際して、旧統一教会系関連団体が主催した会合に出席し、ビデオを観た韓鶴子総裁のスピーチに感動したと述べたり、推薦確認書に署名したことなどが、ビデオの証拠を提示されたにも拘わらず、はっきり認めようとせず、曖昧な答弁を繰り返していたことについて、各界や国民から批判が集中している。写真やビデオが次々に証拠として提出されているが、返事はのらりくらりとしてはっきりYESと言わない。推薦確認書には自分がサインしたのに「署名したのではないかと考えられる」とか、「サインは私に似ていると思った」など他人事のように国会、国民を愚弄する答弁をしている。流石にネットでも小学生以下といったような皮肉を交えた非難の声が数々投稿されている。

 「お得意の記憶喪失。それでは議員は務まらないでしょう」、「他に盛山がいるってこと?これで自民党支持する人がいるのが不思議」、「国会に行くんじゃなくて、病院行きな」、「記憶もあやふやな、あぶない爺さんが大臣やってる」等々・・・。

 昨日の参議院予算委員会では、自ら「選挙に弱い。頭が高いかも知れないし、握手もあまりしない方かも知れない。況してやハグなんかもっとしない」などと開き直ったような答弁が飛び出した。ここまで人間性や、国会議員としての不適格性を問われながらも、岸田首相がどうして引導を言い渡さないのか理解出来ない。どんな頭の構造かと思い、大臣の学歴を調べてみると受験の名門校灘高から1浪の後東大法学部へ進学し、神戸大学大学院で法学、及び商学博士号を取得した後に運輸省へ入省し、国交省部長を最後に衆議院選に出て、現在2期目である。完璧なエリート・コースを歩んでいる。過去に昭和女子大、武庫川女子大、玉川大、同志社大、聖心女子大などで教職に就いていた履歴から、就任時に文科相適任と見られたのであろう。

 いわゆるエリート・コースを歩んできた点から考えても頭脳は明晰な秀才であろうが、現場の厳しい営業経験などが足りないために現場の空気が理解出来ないように思う。そんな秀才が、自己防衛に走ると急に記憶力が衰え、質疑には自信なさそうにまともに対応出来ず、地位だけに拘り手放そうとはしない。

 しかし、こんな箱庭の中で成長したような「ぼんぼん」大臣には、国民の悩みや苦しみなど現実なんて分からないのではないか。さっさと大臣を返上し、政界も引退した方が、世間に迷惑をかけることがなくなるだろう。それにしても飛んでもない人物を大臣に任命した岸田首相の責任も問われなければならない。

 ついては、昨年2月に「銀河鉄道999」、「宇宙戦艦ヤマト」を描いたSF漫画家の松本零土氏が亡くなったが、漫画は読まないので、作者の名も知らなかった人気漫画「DRAGON BALL」や「Dr.スランプ」という作品を描いた鳥山明氏が亡くなられ、各界から追悼や悲しみの声が上がっている。享年68歳だそうだから、まだまだ活躍してくれる年齢だった。夕刊一面やテレビでも作品の一部を紹介したり、鳥山ムード一色である。

 外国人に日本人で知っている人の名前を挙げてもらうと10指に入るというから海外でもその作品は相当読まれていたのだろう。作品がアニメ化されたり、ゲーム化されたことにより漫画は更に人気が高まり、海外でも知られ人気を博したようで、人気がある中国や韓国でもその死を惜しまれているのをはじめ、欧米でも広くその死が報じられた。心よりご冥福をお祈りしたい。

2024年3月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com