ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

ブログ一覧

5178.2021年7月16日(金) オリンピック開催の課題と未来像

 東京オリンピック開会式まで残りあと1週間となった。これまでこれほど開会前に問題が露わになったオリンピックは、そうはないと思う。昨日も酒類販売に関して理不尽な発言をしたからとして自ら謝罪した麻生太郎・副総理が、日本は1940年開催の東京オリンピックが太平洋戦争で中止になったことを例に上げ、再びオリンピックが呪われていると不見識な発言をしたように、今回も当初の開催予定がすでに1年延期され、今年こそはスムーズにと頑張っていたのに、次々と難題が降りかかって来ている。愚かな副総理が悪ふざけで発言したように、案外東京オリンピックは呪われているのかも知れない。

 23日の開会式に先立ち、オリンピックでは21日から宮城スタジアムでサッカーが10試合行われるが、それぞれ上限観客1万人を入れる。これに対して郡和子・仙台市長や県・市医師会が無観客にする要望書を宮城県に提出しているが、村井嘉浩・宮城県知事は予定通り有観客で実行すると反対を押し切る構えだ。ところが、村井知事が有観客に拘るのは、このところ仙台周辺では有観客のスポーツ・イベントが目白押しだからという理由もある。10、11日のプロ野球、楽天対西武2連戦に2万5千人が観戦した。17日にはセ・パオールスター戦が収容人員の50%の1万5600人を上限に開催される。更に24,25日にはオリンピック・サッカー日本代表チームが最大50%の観客を入れて強化試合を行う。ややオリンピックとプロ・スポーツは異なった対応をしているが、これでコロナ対策に万全を期していると言えるだろうか。

 ここへ来て郡和子・仙台市長が有観客に反対を唱えたのは、来る8月1日に再選を目指す市長選挙のパフォーマンスではないかとの声がある。プロ野球は好いが、オリンピックでは駄目なのは、IOCや組織委員会への不信感が、その根底にあるからではないかと穿った見方もある。

 いずれにせよ、1週間後にはオリンピックは開催され、毎日テレビで観ることになるが、今大会は別にしていずれテレビでは見難くなる心配があるようだ。商業化が年々進み、アメリカNBC系列メディアがオリンピックの放映についてIOCと独占契約を締結したことにより、テレビ放映権料が大きく値上げされることになる。これにより協定を結んだ日本の民放テレビ・グループでは高額な放映権料を支払いきれないと危惧されている。サッカー・ワールドカップ然り、オリンピック然りで茶の間から、世界的なスポーツ・イベントがテレビ放映される機会が少しずつ消えていく可能性がある。これが商業主義化の行き着く果てだろうが、単純にCMなんて気にせず観られたテレビが懐かしい。今度の東京大会で競技をじっくり観て、テレビとスポーツ中継の未来像を考えてみたい。

 さて、今日関東でも漸く梅雨が明けた。その洗礼であろうか、東京都内の最高気温は33.2℃だった。最も驚いたのは、全国で最高気温を記録したのは、選りによってあの北海道常呂郡置戸町境野で35.3℃だったことである。いずれにせよ、これから炎暑に悩まされそうだ。

2021年7月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5177.2021年7月15日(木) コロナ禍の中でオリンピックは大丈夫か?

 12日に新型コロナウィルス感染拡大防止のため4回目の緊急事態宣言が発出されてから皮肉なもので、連日新規感染者の数は増えるばかりである。今日東京都内の感染者は2日連続で千人を超え、1,308人だった。全国的にも昨日3,192人、今日は3,418人で連続して3千人を超えてしまった。こういう時にオリンピック開催まであと8日となり、各国から代表選手団が次々に来日している。しかし、選手たちのオリンピック村入村式は、いつもなら派手に行われるところだが、今回は歓迎ムードの入村式も行われない。彼らの入国に際しては、空港の水際作戦でコロナ防止を心掛けているが、やはり懸念されているようにコロナ陽性者が入国して来ている。

 ほとんどの競技会場で無観客のまま競技が行われるが、宮城県で行われるサッカーの試合に無観客を要望している仙台市長他の反対に対して、宮城県知事はあくまで上限1万人の有観客で実施の考えを強調している。オリンピック開催に対して中止の声が多かったが、ここでは有観客か、無観客かでまだもめている。昨日バッハIOC会長が菅首相と会談した折に、バッハ会長は首相に改めて有観客を要望したそうである。バッハ会長としては、少しでも平常通りの開催に近い形で実施したいようだ。国内には考え方においてオリンピックがらみの対立があちこちで生れている。本来の世界平和と友好をモットーとするオリンピックの精神が歪んでしまっているようだ。

 ついては、オリンピック憲章により開会式における開会宣言は、東京大会では天皇が行う。今回も過去の大会に倣い天皇が宣言する予定であるが、皇后雅子妃殿下や他の皇族方は同席しないことになった。

 昨日アメリカで行われ、マスクを着用しない6万人もの観客で大いに沸いたMLBオールスター・ゲームに引き比べて、何とも盛り上がらない静かな東京大会開会式になりそうである。

 さて、6月号?であったか、「NATIONAL GEOGRAPHIC」誌が付録として11年前に日経BP出版センターが発行した片手に収まる「CULTIVATION PROGRAM」なる小さな手帳を送ってくれた。32頁程度の記帳式のものだが、52もの課題は中々ハードである。「1年間で52の課題に挑む」としてビジネスマンが恥ずかしくない教養を身に着けるための努力目標手帳のようなものである。読むべき本、観るべき映画、見学すべき文化施設等々はともかくとして、「懐石料理を食べてみる」「日本庭園を訪ねる」「ワインショップでワインを買う」「風呂敷で物を包む」「専門店で食器を買う」「着物を着て街に出る」「裁判を傍聴する」「毛筆で手紙を書く」「土鍋でご飯を炊く」「中国人の知人を作る」「絵画を買う」「祭りを見に行く」等々、普段あまりやらないことを実行するよう求められている。その他に、「落語を聴きに行く」「歌舞伎・文楽を観に行く」「オーケストラの演奏会に行く」「オペラを鑑賞する」「ジャズの生演奏を聴く」「地元の歴史資料館に行く」など知恵熱で唸らされそうなくらいすごい要望が52項目もある。

 これらの課題のうち、これまでほんの4分の1程度しか実行出来ていないことが少々情けなくもある。「土鍋でご飯を炊く」なんてビジネスマンにとって必須とは思えないが、説明を読むと「スイッチ一つでできることも、あえて手間をかけると新しい発見がある。オコゲを楽しみながら、便利さの裏で失ったものを考える」と中々考えさせる言葉ではあるが、「黒澤明やチャップリンの映画を観る」のように単純ではない。特に指定された書物では、「カラマーゾフの兄弟」と「坂の上の雲」、「徒然草」ぐらいしか読んでいない。不読書は哲学書ばかりで普通のサラリーマンにとってはちょっと壁が厚いのではないか。それにしてもこんなすごい課題を52もクリア出来るビジネスマンなんて実際にいるだろうか。

2021年7月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5176.2021年7月14日(水) 西村大臣、上から目線発言を謝罪、撤回

 緊急事態宣言が発出されることが決まってから、対象となる飲食店の中には取り決めを守らず、禁止されているアルコール類を供給する店があり、約束を守っている店とは不公平、不平等が取り沙汰されてきた。それを止めさせるため西村康稔・経済再生相が金融機関に対して、要請、命令に応じない飲食店がルールを遵守するよう働きかけを行うことを求め、更に酒類販売事業者に対して応じない飲食店との取引を停止するよう依頼すると公表した。これが行政、或いは行政の長が権限外の介入をしているとして世論の批判を浴び、更に業界団体からも抗議の声が殺到して撤回要求を突き付けられ、大臣は謝罪のうえ撤回することになった。その後菅首相も謝罪した。

 このような金融機関への働きかけや取引停止依頼は、営業の自由を制限しかねず、法的根拠を軽視する政府の姿勢が問われるところである。いくら不公平との声があるにせよ、どうしてこのような一方的な言動にまで及んだのか。気持ちは分からないでもないが、あまりにも世間の風を知らなさ過ぎる。大臣は頭脳明晰なのだろうが、世間常識とか、現場を知らな過ぎる。気になるのは、同じような考えを持っている国会議員が他にも多くいることである。その中のひとりが、麻生太郎・副首相である。麻生氏は本件について法的根拠は基本的にはないと思うと述べている。麻生氏はさほど頭脳は優秀ではないのに西村大臣と同様世間知らずだから西村氏より面倒である。こういう軽薄な発言を戒める意味でも、自民党は党内のモラルと規律の徹底を行って欲しいものである。

 現在来日中のバッハIOC会長が、今日菅首相、丸川五輪担当相と会談し、明後日広島へ行き、原爆慰霊碑に参拝する。原爆被爆地をIOCの首脳が手分けしてコーツ副会長は長崎へ向かう。そのバッハ会長が昨日組織委員会を訪れ、橋本会長に対して日本人の安全というべきところを中国人の安全と語り、すぐ訂正はしたが、これがSNSで拡大し、会長の本心や真意をあれこれ詮索する声がSNS上に殺到している。訪問国滞在中にその国名を選りによって、間違え、しかも最も呼ばれたくない国名をテレビで流されるとは本人も反省しているだろうが、日本人にとってはあまり気持ちの良いものではない。IOC会長たるもの、もう少し慎重に発言すべきである。

 ついては、このところIOCの強引な言動が一部で顰蹙を買っている。バッハ会長の国名間違いへの批判もその裏返しではないだろうか。開催国がコロナで苦悩している実態をどこまで考慮しているのか、オリンピック開催一辺倒に対しては、反オリンピック、反IOC感情が根強くある。結果的に直近の菅内閣支持率が、昨年9月発足以来最低の水準33%に落ち込んだのも、コロナ対策の不十分さとオリンピック開催に拘り過ぎたせいではないだろうか。

 さて、今日広島高裁は、俗にいう「黒い雨」を被ったという原告団に対して全員「被爆者」と認める判断を下した。国が定めた保護区域の外に居住していた原告に戦後76年で漸く所謂被爆者と同じ待遇となる。但し、政府が最高裁へ上告の可能性は残されている。湯崎広島県知事は、厚労省が上告をしないよう望んでいる。ほとんどが高齢者であるこれらの人たちにこれ以上精神的負担をかけないようにしてあげるのが、「被爆者」への配慮ではないだろうか。

2021年7月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5175.2021年7月13日(火) コロラド州デンバーの桜の想い出

 アメリカMLBで大活躍中のロスアンゼルス・エンジェルスの大谷翔平選手が出場することで、コロラド州デンバーで開催される今年のオールスター・ゲームが日米ファンの間で異常に注目されている。デンバーなら6月に咲く桜を想い出すと言えば、些か首を傾げる向きもいると思うが、そのデンバーで見た桜とそれに付随する想い出について書いてみたい。

 アメリカ大陸の中西部にあるデンバーは、東海岸のニューヨーク、首都ワシントンDCや、西海岸のロスアンゼルスやサンフランシスコに比較して日本では馴染みがやや薄く、知名度が低い。ホーム・チームのコロラド・ロッキーズが誕生したのは、今からちょうど30年前である。その名の通りロッキー山脈観光の拠点である。そして別名マイル・ハイ・シティ(MILE HIGH CITY)と呼ばれるように海抜1マイル(約1600m)で、日本では上高地とほぼ同じである。2度ほど出かけたことがあるが、偶々6月に訪れた時に市内に桜がきれいに咲いていて驚いたことがある。桜は4月に咲くものだとばかり思い込んでいた常識を、1月にビルマの中部高原都市メイミョーで見た時に覆されたのと同じような衝撃だった。

 半世紀前のことだったが、ビルマでその時こんなことを思った。旧日本陸軍第15軍が無謀で悲惨なインパール作戦を決行した時、その総司令官だった牟田口廉也・第15軍司令官は、この気候穏やかな司令部のあったメイミョー高原で桜を鑑賞しながら花見をして司令部から過酷な軍令を出すだけで、結果的にインパールでは非業にも多数の犠牲者を生んだだけだった。多くの日本兵を犠牲にしながら、牟田口は戦犯にはなったが、戦後保釈された。
 デンバーも高地に位置するだけに空気は乾燥している。この近辺にはアメリカの大手ビール会社「クアーズ・ビール」工場があり、ロッキーズのホーム・グランドも「クアーズ・フィールド」と呼称されている。空気の澄んだ爽やかな街だったという印象が強い。大谷選手は今日のホームラン競争では、活躍出来なかったが、明日本番のオールスター・ゲームでは、1番指名打者で登板というオールスター史上初めての二刀流ケースとなるようだ。改めて活躍を期待した。

 さて、来年1月に新制度の下にスタートするラグビーのトップ・リーグが、どうもすっきりしないまま発足するようで、少々気になっている。2019年ラグビー・ワールド・カップ開催成功と同時に、日本は実力的にも世界で堂々ベストエイト入りが成って、それが日本のラグビー人気の底上げに繋がった。今後の日本ラグビー界の発展は、このトップ・リーグの結果次第だと思う。

 疑問は2つある。ひとつはリーグのチーム振り分けである。参加24チームを3部に分けるが、1部が12チームで、2,3部がそれぞれ6チームから構成される。ところが、今年のトップ・リーグの所属チームは16チームだった。2部へ落とすチームが4チームもあり、その中で審査委員会で正式に順位が決まったにも拘わらず、不明瞭にもいつの間にか1部と2部チームが入れ替わっていたという不可解な事実がある。その説明が行われていない。

 2つ目の疑問は、順位決定の過程で決められた審査基準が理不尽にもいつのまにか変更されていたという点である。しかも、審査基準を決めた審査委員会に対して、森重隆・日本ラグビー協会会長が諮問委員会を立ち上げ、採点の要素を変えたようだ。会長の一存でこんなに安易で、無責任なやり方が許されるだろうか。まだ大きな問題にはなっていないが、シーズンに入ったら問題になるのではないかと気になっている。

 森重隆会長と言えば、かつては明治の俊足ウィングとして秩父宮で快速を飛ばして、ファンを唸らせた九州男児である。今は問題がこじれるのを憂慮しているだけだが、問題を抱えたまま来年トップ・リーグが順調にスタートすることが出来るだろうか、半年先の開幕が心配である。

2021年7月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5174.2021年7月12日(月) 緊急事態宣言下、アメリカで大谷翔平選手活躍

 新型コロナウィルスの影響は想像以上に大きい。東京オリンピックのほとんどの会場が無観客となったのも、コロナのせいである。東京都の新規感染者数は、今日連続23日間前週の同じ曜日を上回った。今日から4度目の緊急事態宣言が発出され、来月22日まで自粛要請が求められる。飲食店ではまた営業自粛を要請され、商売にならないと政府に不満をぶちまけている。

 一方、ヨーロッパではコロナどこ吹く風と言う感じで、ヨーロッパ・サッカー選手権決勝、イングランド対イタリア戦が昨日6万人の観客を迎えてロンドンで行われた。ほとんどのサポーターはマスクを着けずに試合に熱狂し、それはテレビ応援するイタリアでも同じだった。イギリスではやや収まりかけているとして19日から規制が緩和されるそうだが、それにしてもその熱狂と興奮ぶりはコロナが収まっていない中で、少々違和感を覚えるフィーバーぶりだった。結局試合は延長戦でも決着がつかず、PK戦の末イタリアが1968年以来53年ぶりの優勝を飾った。

 しかし、こんな熱狂ぶりを見せられると東京オリンピックの抑圧的な無観客スタンドが異質なものに見えて来る。

 このような鬱積する空気を破ったのは、アメリカから伝えられたメジャーリーガー・大谷翔平選手の投打に亘る二刀流の活躍である。ロスアンゼルス・エンジェルスの大谷選手は、今日4打数2安打を放って前半戦を終えた。活躍ぶりはアメリカでも大きな話題になっているという。打撃部門では、打率0.279、本塁打33本。70打点、12盗塁である。投手としての実績は、4勝1敗、防御率3.49である。加えて、大谷選手はプレイばかりでなく、思いやりや謙虚な性格などもメディアで称賛され、アメリカのスポーツ専門メディア「ESPN」による目覚ましい活躍を見せたスポーツ界選手を表彰する賞を、テニスの大坂なおみ選手とともに日本人として初めて受賞することになった。アメリカのメディアがその活躍を評価したのである。大したものである。

 二刀流の活躍が注目されるようになってから不世出のスター、ベーブ・ルースに比較されるようになった。ルースは投手として生涯94勝を挙げた。大谷投手はこれまで日米で46勝だから、まだ道半ばである。ぜひとも頑張ってもらいたい。

 大谷選手は明日ア・リーグを代表してホームラン競争に出場し、明後日はオールスター戦に初出場する。またびっくりするような活躍を期待したいと思う。

2021年7月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com