ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5203.2021年8月10日(火) 夏の甲子園・高校野球始まる。

 夏の風物詩でもある高校野球が今日から阪神甲子園で始まった。夏の甲子園と言えば、懐かしい思い出がいくらもある。昨年は新型コロナウィルスで中止となり、2年ぶりに49校が参加した開会式が例年とは異なるスタイルで行われた。

 母校・神奈川県立湘南高校は、1949年全国高校野球大会に初めて出場して、初出場初優勝の栄冠に輝いた。当時の出場校の中には今日とは異なり、私立校に比べて公立校の方が遥かに多かった。因みに母校は決勝戦まで4校と戦ったが、すべて相手校は公立校だった。それが、今年は甲子園出場校の内8割が私立校となった。商・工・農業高校を覗くと普通校は僅か4校しかない。しかも、優勝回数が多く、連続出場の多い高校が増えた。甲子園に出られる高校は、一部の高校に限られるようになったようだ。甲子園常連校、いわゆる「野球学校」が目立つようになった。強豪野球部を創り上げることが、生徒を広く集める学校経営の柱のひとつにもなったようだ。時代の流れでもあろうが、プロ野球化の影響も見えるようになった。その反動だろうか、文武両道の高校は今ではむしろ珍しくなった。

 そんな傾向にやんわりと警鐘を鳴らすかのように、今日開会式の後の始球式で珍しいプランがあった。甲子園近くの甲陽学院高校で昨年3年生として甲子園を目指しながらも予選が行われず卒業し、初志貫徹で文武両道の「武」ではなく「文」を見事に成し遂げ、現役で大学医学部に合格した2人の元高校野球部員が始球式でバッテリーを組んだ。今や甲子園に出て野球で名を上げたいばかりに、地元の高校より他府県の強豪校で活躍したいと遠隔地へ転校する高校生も見られるような時代である。

 他にアレっと思ったのは、第1試合の後半を観ていて面白いことに気づいた。米子東高を破った日大山形高校の校歌演奏で、歌い出しの箇所に♪Boys, be ambitious.♪を2度も繰り返したのである。北大からイチャモンがつくことはないと思うが、言わずと知れた北大で語ったクラーク博士の言葉ではないか。

 中学校3年生だった1953年夏には、兵庫県芦屋市内の父の知り合いのお宅でお世話になりながら、開会式から3日間ひとりで甲子園へ通い詰めてその間の全試合を観戦したことがある。今でも覚えているのは、前年優勝した優勝旗を返還した芦屋高・本屋敷錦吾主将(元立教大、阪急、阪神)、東筑高の仰木彬投手(元西鉄、近鉄、オリックス)、中下投手(浪商)・中山投手(中京商)・空谷投手(松山商)の投手3羽カラスらをじっくり間近に見たことである。その後息子たちが小・中学生になってから泊りがけで甲子園に出かけたことが何度もある。

 近年プロ野球にあまり興味が湧かなくなったのは、高校野球にそれほど魅力と関心を抱かなくなった影響もあるのではないかと思っている。表面的にはともかく、高校生らしい純朴さが年々失われていくような気がしている。それは高校生球児の所作より、周囲の大人たちが自分たちの大舞台を作り上げようとすることに原因があるような気がしている。たかが高校生の全国大会に国を挙げて大騒ぎしてまでビッグ・イベント化する必要性はないと思う。あまりちやほやさせずに、地味な高校野球大会であって欲しいものだと思う。

 今日も暑かった。東京都心部は36.8℃で初めての猛暑日となり、八王子市にいたっては38℃だったというから、つい昔を想い勤めに出かけるサラリーマンに大変だなぁと思わず同情してしまう。

2021年8月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5202.2021年8月9日(月) 「長崎原爆の日」平和祈念式典

 今日は広島原爆投下に次ぎ、長崎でも原爆投下して以来76年が経った。平成天皇(上皇)はかねがね「終戦の日」「広島原爆投下の日」「長崎原爆投下の日」「沖縄慰霊の日」を忘れてはならない4日として、毎年欠かさず黙祷を捧げておられるそうだが、今日も上皇后とともに仙洞仮御所で黙祷され、今上天皇、皇后両陛下も愛子さまとともに赤坂御所で黙祷されたという。

 田上長崎市長が読み上げた平和宣言の中には、核禁止条約への批准を求める言葉とともに、政府に対して来年1月開催予定の第1回締約国会議へのオブザーバー参加を求めた。また、先日広島の「黒い雨」と同様、長崎の同じような被爆体験者にも同等の対応を求める要請をした。菅首相も平和式典に1分遅刻して出席したが、この点については明確には応えなかった。

 そんなこともあってか、コロナ禍でのオリンピック開催、コロナの感染拡大に対する一貫性を欠く対応でとかくの批判がある菅首相に対する支持率は、今日公表された朝日新聞の世論調査に依れば、昨年9月菅政権発足後初めて30%を切り、28%となった。支持しない人は、過半数を超えて53%だった。最近首相からは自信や、落ち着き、存在感などがあまり感じられない。今年秋には、総選挙が行われるが、昨今の自民党議員の金銭がらみのスキャンダルなどを考えるとよほど体制を立て直し、しっかり地盤固めを行わないと厳しい事態に追い込まれかねない。

 さて、オリンピック閉幕から1夜明けて各国選手団が母国へ帰り始めた。彼らは東京大会にどんな印象を抱いたことだろうか。楽しかった良き想い出があったとすれば幸いである。新型コロナウィルス感染拡大の下に無観客のまま開かれた前代未聞の大会について、各国メディアの評価もまちまちだが、概ね好意的だった。

 国際オリンピック委員会(IOC)バッハ会長は、日本の開催を高く評価し菅首相、橋本組織委員会会長、及び小池都知事らが開催に尽くした功績に対して金賞を授与し、次回パリ大会のエスタンゲ組織委員会会長、及びイタルゴ・パリ市長は「大会開催のためにこれほど多くのことをやってきたホスト都市はない。順応性をもって取り組んだ東京に対して金メダルを差し上げたい」とべた褒めだった。

 ただ、今大会はアメリカでは視聴者の関心が大分低く、独占放送をしたNBCテレビの視聴者数は平均1,680万人で、前回リオ大会の2,900万人に比べて大きく落ち込んだ。これは、リオ大会で4つの金メダルを獲得し、最初から新聞紙上に女子体操女王のシモーン・バイルス選手が連日出場すると大きくPR報道し、高い視聴率が期待されていた。だが、彼女はメンタルヘルスで唐突に棄権し、最後の種目別の平均台で何とか銅メダルを獲得した。バイルス選手の突然の欠場が視聴率に大きく響いたと言われている。視聴率低下が予想される場合、NBCは次回大会以降放送権料についてどういう対応をするだろうか。

 閉会式について昨日の本ブログで気まぐれに取り上げた閉会式の最中に、パリ・エッフェル塔前広場からの生中継で押し合いへし合いの群衆について、今日の6ch「Nスタ」で井上キャスターもこの情景について、随分人が混みあっていたとコメントしていた。世界へ発信されるのだから、この点についてもう少しパリ市もソーシャル・ディスタンスを守っている他の都市への配慮が出来なかったものだろうか。これではフランスで日本の6倍以上もの感染者が出てしまうのも無理ないのではないかと思ってしまう。

2021年8月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5201.2021年8月8日(日) オリンピック東京大会無難に閉幕

 7月23日に開幕したオリンピック東京大会も今日閉会式を迎えた。数日前から南方洋上に発生した3つの台風が日本を取り巻き、今日も時々激しい雨が降った。幸い今日の競技が台風の影響を受けることはなかった。閉会式は午後8時から行われたが、日本的に変わった趣向も盛られて中々印象深いものだった。小池知事からバッハ会長の手を経てファッションの本場からやって来られたパリジェンヌのイタルゴ市長へオリンピック旗が手渡されたが、水色の留袖の小池知事の明るい色合いに比べて、ディオールの黒っぽいロングドレスを召された市長は、ややくすんで見えた。最後に次回会場のパリから送られてきた映像では、歓迎の気持ちを表そうとしたのだろうが、ソーシャル・ディスタンスにまったくお構いなく人びとが密集していたのが、若干気になった。

 今も燻っているオリンピック返上論や、中止の声がある中をとにもかくにも幕を閉じることが出来た。幸い開催が1年延期され、新型コロナウィルスの感染が拡がる中で、無観客という異例なケースだったが、大会の運営は大きなトラブルもなく終わった。ただ、懸念されていたコロナ感染者は、予想以上に増え続け、開会式当日には4,199人だった全国の感染者が、今日は14,472人だった。昨日に次ぐ過去2番目の多さである。オリンピックを警備する全国から派遣された警察官が49人も感染し、参加した選手のうち29人も感染した。菅首相は人流が減ったとコロナとオリンピックの関連を気にしていないようだが、感染者は確実に増えた。

 年間で一番厳しい猛暑の時期に行われた競技は、事前に十分な暑さ対策が指摘されていたが、初めて知る日本の夏の蒸し暑さに外国人アスリートも閉口していたようだ。その結果大会中に試合開始時間が変更されたことが、しばしばあった。屋外競技にとって最悪の暑い盛りに大会を開催し、競技自体もアメリカ国内で観やすい時間帯に行われていたことは、国際オリンピック委員会(IOC)の都合というより、テレビ放映権料を餌にしたアメリカのメディア・NBCの都合によるものであるが、選手の健康を配慮しないスケジュールが大会関係者やテレビ視聴者にとって妥当かどうか、今後慎重に検討されるべき課題である。

 開会前に心配されていた不祥事や、事故などが見られず、選手村が隔離されるような管理が難しい状況で何とか実施出来たのは、まずまずだったと言っても好い。参加したアスリートの協力、ボランティアらの奉仕などにより無事開催出来たものと思う。それに加えて日本人の細かい点に配慮する几帳面な性格や親切さが、このような結果をもたらしたものだと思う。

 日本チームとしても獲得したメダルの数は、過去最多で金27、銀14、銅17個の計58個で、金メダル獲得数は、アメリカ39、中国38に次ぐ第3位だった。

 前記の高額な放映権料のため、テレビ会社では出費が広告収入を上回り、各社とも赤字に頭を抱えているという。その放映権料は、来年開催される北京オリンピック分も包括しているため、再び北京でも赤字が予想され、各テレビ会社では2021年度下半期の経営は厳しい決算になると予想されている。

 ともかくオリンピックは、開会直前にいくつもの難問が噴き出し、それでも幸運にして有終の美とは言えないまでも大きな問題もなく終えることが出来た。まだまだコロナ禍が拡がっている。その最中に今月24日から開催されるパラリンピックが、無事に開催出来るだろうか、一抹の不安は拭えないが、大きなトラブルもなく9月5日に閉会式を迎えられるよう願っている。

2021年8月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5200.2021年8月7日(土) アメリカ駐留軍がアフガンから撤退

 ニューヨーク同時多発テロが勃発してから来月には、早や20年になる。テロ直後に「目には目を」とばかり、激高した当時のジョージ・ブッシュ大統領がアフガニスタンのタリバンの巣窟へ攻撃を仕掛けてアフガン戦争が始まった。アフガニスタンは現在多少落ち着いて来たとは言え、未だ政情は不安定である。国内各地にタリバンが網の目のように拠点を築いている。テロの前年にパキスタンとの国境カイバル峠に立ち眺めたトルハム方面にも出没しているのかもしれない。だが、アメリカがアフガニスタンへ軍隊を派遣して20年が経過し、アメリカ国民の間にも疲労気味で軍隊撤退の声が出ていた折に、バイデン大統領は今月中にすべての駐留米軍を撤収すると公表した。そして7月2日未明駐留米軍の最大の拠点だった首都カブール近郊の空軍基地から、米軍が完全に撤退した。アフガニスタン政府に撤退の時間を知らせていなかったため、アフガン軍高官の間では、まるで夜逃げではないかと皮肉られている始末である。

 翻ってアメリカのアフガニスタンにおける駐留、統治は、万事うまく行われたのかどうかは極めて疑問が残る。それはすべてアメリカのやり方で実施されていたことでも分る。確かにアルカイダ一派のテロによってニューヨーク、及びワシントンD.C.が襲撃されたことは事実であるが、その後のアメリカのアフガニスタンへの対応は自国のためのリベンジだけの報復と支配であり、アフガニスタンの国民のためには何のプラスももたらさなかった。

 アメリカの撤退理由として、アフガニスタンが安定した国情を取り戻したということが言われているが、反ってタリバンらテロ組織が力を取り戻し、軍事力においてもアフガン正規軍を凌ぐほどである。また、彼らの復権が周辺の中国のみならず、一時侵攻したロシアにも危機意識を呼び起こしている。市民レベルの視点から最も気になるのは、米軍撤退により長年に亘り米軍のために協力していながら、タリバンから国家の裏切り者、或いはアメリカのスパイと見做されているアフガン人通訳をはじめとする、米軍基地労働者らの身の安全である。この点を危惧したアメリカ政府は、希望者には特別移民ビザの許可を与えると伝えた。ところが、短期間、或いは一時的に米軍への協力者だったアフガン人には、その処遇はない。彼らは一時的とは言え、アメリカのために働いた。それにも拘らず、その恩恵を受けることが出来ず、その不満の声にアメリカも苦悩し対応を考えていた。このほどアメリカ政府はこれらのアフガン人に対して新たに難民として受け入れる方針を発表した。

 しかし、これで問題が解決したわけではない。アフガン国内には新たな問題が起きつつある。タリバンに比べて、すべての面で心許なさを感じるアフガニスタン政府が、これからアメリカの支援なしに国内の治安を維持し統治出来るだろうか。それにしても利己的にアフガン国内へ入り込み、国内の安全のためと称して政治、社会的に影響を及ぼし、自国の判断で後事を頼り甲斐のないアフガン政府に委ねて軍隊を撤収させて引き上げるという、身勝手さには微力なアフガンが哀れに思われる。これを現代流の他国への干渉・支配の見本と言ったら好いだろうか。

2021年8月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5199.2021年8月6日(金) 「原爆の日」菅首相のお粗末なスピーチ

 今日は76年前に広島市内に世界で初めて原爆が投下された「原爆の日」である。国民学校初等科1年生だったが、当時の記憶はまったくない。昨年は新型コロナウィルスの感染拡大により中止となったが、今年は広島で平和記念式典が行われた。原爆が投下された8時15分に黙祷が行われた後、松井広島市長の平和宣言に続いて菅首相の挨拶が行われた。

 ところが、この首相挨拶で、菅首相は言葉を間違えたうえに重要な箇所を読み飛ばしたとされ、物議を醸している。ある被爆者団体事務局長は、首相は不勉強、かつ不誠実で、首相としての基本的な姿勢が表れたと批判している。間違えたのは、「広島」を「ひろまし」と読み、「原爆」を「げんぱつ」と読み上げたことである。ちょっと考えられない間違いである。また、読み飛ばしたのは、「広島、長崎が繰り返されてはならない。この決意を胸に、日本は非核3原則を堅持しつつ、核兵器のない核軍縮の進め方を巡っては、各国の立場に隔たりがあります。このような状況の下で核軍縮を進めていくためには、様々な場の国々の間を橋渡ししながら、現実的な取り組みを粘り強く進めていく必要があります」の部分のようだ。

 その後の記者会見で首相は、この点について陳謝したが、被爆国の首相の発言として世界へ発信されるスピーチだけに総理大臣としての資質に疑問を感じるようなお粗末との誹りは免れない。首相は、昨年10月の国会での所信表明演説と今年1月の施政方針演説でも言い間違いを冒しているが、スピーチ原稿を読むだけなら、そんなに間違えることもないと思う。よほど他に心配ごとが頭から去らないのではないだろうか。

 しかし、単なるミスによるものか、どうかは何とも言えない。挨拶で今年1月に核兵器禁止条約が発効したにも拘わらず、被爆国として最も発信力がある日本が、同条約を批准しないことに国内外で批判がある点を考え、またアメリカの核の傘の下にいる現状を配慮して「君子危うきに近寄らず」戦法を選択したのではないかと臆測出来る。アメリカでは、日本への原爆投下は正しい判断だったとの世論が過半数を占めている。そのアメリカへの配慮もあるのだろう。それは、オリンピックの今日いずこの競技会場でも黙祷を捧げなかったことでも分かる。76年が経とうが、日本政府の原爆を投下したアメリカへの「忖度」は、消滅しない。果たして日本はいつまでアメリカへの気遣いが続けられるのだろうか。

 今日も暑い。全国の気象観測地点920か所のうち、真夏日を記録したのは823か所だったという。東京が暑い時期という理由から、開催地を北の札幌に移転して昨日行われたオリンピック陸上競技種目20㎞競歩に続いて、今日50㎞競歩が行われた。午前5時30分にスタートしたが、11時ごろのゴール地点では31℃にまで気温が上昇し、スタートした59選手中10名が途中棄権した。今日行われた女子サッカー決勝戦も午前11時キックオフの予定だったが、対戦するカナダとスウェーデンから猛暑を回避したいと要望が出され夜9時に延期された。真夏の昼間に炎天下で行うスポーツが如何に過酷であるかは組織委員会では分かっていた筈である。テニスでも時間を繰り下げられたが、こう度々の変更は、今後IOCとしても考えるべきではないかと思う。

2021年8月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com