ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5232.2021年9月8日(水) アフガニスタンとミヤンマーの現状

 私が普段から強い関心を抱いているアフガニスタンとミヤンマーの実情については、一般的にあまり知られているとは言い難い。とにかく今や両国とも国情が一層分かり難くなったこともある。

 このところ連日アフガン情勢について報道されてはいるが、イスラム系テロ組織集団タリバンが政権を獲得し、国際社会からは極端なイスラム教義の押しつけが懸念され、警戒されている、女性に対する教育や就職などへの厳しい制約で女性に対する差別を容認しようとするタリバンが、今日暫定政権の閣僚を一部発表した。まだすべての名前が決まったわけではないが、当然のように女性閣僚の名は見らない。最高指導者にはアクンザダ幹部が、首相にはアフンド幹部が就任した。強硬派のハッカーニ幹部が内務相に決まったが、テロ組織アルカイダと関係があると言われ、国連から制裁対象に指定され、アメリカではFBIがテロ組織の首領と見做している人物である。かつて宗教警察として恐れられた「勧善懲悪省」が復活したのも以前のやり方を踏襲しようとするサインである。アフガンとしては、20年前の9.11テロ以前に復帰するわけだが、国際社会の中で極端なイスラム教義を主張する国家が果たして、国内的にも国際的にも停滞なく平和路線を歩んで行けるのか、極めて懸念される。

 問題は、このタリバン政権のアフガニスタンを諸外国が国家として承認するかどうかである。テロ以前のタリバン政権を承認したのは、パキスタンなどたった3か国だけで、当時とあまり変わっていない異色の国家を諸外国がすんなり認めるとは思えない。現状ではどういう国家の形が出来るのか、まったく不明である。

 一方で、最近メディアで報道されることが少なくなったミヤンマーは、昨日民主派勢力が国軍に対抗して樹立した「統一政府」のドゥワラシラー副大統領が、過激な口調で国民に檄を飛ばした。非常事態を宣言し、これまでも国軍に抵抗していた普通の市民からなる武装組織「国民防衛隊」、及び国内の少数民族の武装組織に対して「直ちに国軍を攻撃せよ」と呼び掛けた。これによって国内で激しい闘争が起きることが心配である。

 しかしながら、圧倒的な武力を持つ国軍に対してこれらの組織による攻撃が勝てるとは思えない。それでも国軍に国を挙げて攻撃を仕掛けるというアクションが国軍の戦意を挫けさせることが出来るかは、分からない。これによって、ミヤンマーから逃れたロヒンギャ族が再びミヤンマーの地へ戻ることは難しくなった。このままだと国内の治安は泥沼化するばかりである。今や国連も中ロの否決の行使により国内の問題解決が難しくなった。国軍との戦いは長期化すると見られ、食料や薬などの買いだめでパニックが起きかねないと危惧されている。

 アフガンは、アメリカの介入と撤退が難題を置き去りにすることになった。反面ミヤンマーでは、他国の直接介入はなく、あくまでミヤンマー国民自身の考えと行動によって、思いがけず地獄図絵が生みだされようとしている。

 その点では、転覆しそうなこれらの国々に比べれば、政権取りごっこをしている日本は、呑気なものであり、まだましな方と言っても好いだろうか。

2021年9月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5231.2021年9月7日(火) 拙著最新刊、重版出版

 昨日の慶應病院に引き続き、今朝は近くの国立東京医療センターへ定期健診に出かけた。軽度のリューマチ治療のフォローである。毎度採血して知るCRPとHbA1cは、前者が0.11で先月の0.08に比べれば上がっているが、糖尿病の目安である後者は、先月と変わらず6.9だった。医師の話では、数値的には大きく改善してはいないが、全般的には良好ということから服用薬のプレドニンを8㎎から、7㎎に減らすということになった。今月末にもう1度検査して今後の凡その処置を判断されるのではないかと考えている。

 さて、今日漸く近著「八十冒険爺の言いたい放題」の重版本を出版社から送ってきた。初版ではかなり誤植が見られ恥ずかしく思っていたが、重版に向けてかなり文章を訂正したので、ざっと目を通したところ不自然さが消え、これからは胸を張ってPR出来る。

 内容について一般的にドキュメント書でもアフガニスタンやミヤンマーに関しては、深く掘り下げて書かれたものはほとんど目にしない。それが僭越ではあるが、本書が一定の評価を得て、販促効果を上げた一因ではないかと考えている。

 そのアフガンの様子がこの数日どうも怪しげな雰囲気になってきた。タリバン№2の仲介によって、隣のイスラム国パキスタンのイムラン・カーン首相が中国の王毅外相と会談したとの情報が伝えられた。それはパキスタンがかねてよりインドとの対立からインドと関係良からぬ中国へ接近していると言われている。だが、中国はイスラム系の新疆自治区のウィグル族を抑圧して国際社会から非難されている事実がある。その中国へ何故にパキスタンとタリバンが接近するのだろうか、不明である。むしろ中国が、アフガンへの進出を画策しているからではないだろうか。中国はどうもアフガンの銅山に目をつけているようだ。「一帯一路」政策に見られるように、中国が途上国へ進出するのは経済的な利権を得るためであることは明白である。完全な政治の体裁を整えていないアフガンが、今望むのは経済的な支援である。そこに中国は的を絞っている。タリバンがこれから如何なる外交政策を取るのか分からないが、アフガンがもう少し国家の体制を整備したうえで、民主国家として歩むことを願うばかりである。

 今晩のNHK「クローズアップ現代+」に「緊迫のアフガニスタン最新報告」の副題で最近のアフガンの後ろ向きな政治をアピールしていた。女性人権活動家は、外出する際は、無事に帰宅出来ないのではないかと不安になると訴えていた。タリバンがいう「イスラムの原理の許す範囲内で女性の権利を尊重する」との言葉は、ほとんど信用できない。20年間に80万人の兵士をアフガンに送り込んだアメリカが、タリバンという政治的基盤のない政権を復権させたことは、アフガンを益々非人権的な国家へ追い込むことになるのではないだろうか。

2021年9月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5230.2021年9月6日(月) パラリンピックの評価はまずまず

 先月18日に慶應病院で大腸の内視鏡手術によりポリープを取り除いてもらった結果と事後の経過を伺うために同病院へ出かけた。幸い経過は問題ないと伺ったが、懸念しているようにこれから2年後ぐらいに再びポリープが表れる可能性があるということだった。それには、定期検査を受けることが必要だとのことだが、毎年人間ドック検査を受けるのでそれで良いだろうと考えている。

 雨模様のせいもあるが、やや肌寒いので上衣を着て出かけだが、今日都内の気温は終日25℃を超えなかった。今月に入り今日まで6日間も25℃を上回らなかったのは1934年以来で、平年なら9月下旬から10月中旬の気候だというから、いつもなら残暑も厳しいと手紙に書き出すところだが、今日書いた手紙には、「秋の気配も感じられる~」との書き出しで文章を起こした。これから日に日に秋の気配が強まってくることだろう。

 さて、昨日パラリンピックが無事閉会したが、このコロナ禍の中でほとんどの競技が無観客という他にも多くの制約があり、難しい大プロジェクトが行われたわけである。コロナが収束する気配がなかったことが悔やまれるが、その中で昨晩の閉会式はまずまずの出来だったのではないかと評価したい。ショーには著名人の出演が少なかったようだが、全般的な評価としては合格点のようだ。橋本聖子・組織委員会会長は、完璧とは言えないと思うが、うまく出来たと思うし、成功かどうかはいずれ分るだろうと述べていた。ネット上の声を拾い上げてみると、概ね好評である。閉会式後半でパリとの生中継場面では、フランスの演出を評価する一方で、フランスにおける相変わらずの袖触れ合う「密」状態には、流石に驚いているようだ。どうも外国人はマスクが苦手のようだし、流行病に対する警戒があまり充分でないようだ。とにかく今夏のオリンピックとパラリンピックは終始コロナに振り回されたようで主催者にとっては気の毒な大会だったように思う。それでもまずまずの評価を得たのは、関係者、選手らの努力の他に、ボランティアの協力があったからだと思う。事故もなく終わって良かったというのが率直な感想である。

 さあ、これから当分の間は自民党総裁選が話題の中心になるだろう。17日に告示と言われているが、今以て立候補を正式に表明したのは、岸田文雄・前政調会長しかいない。立候補を考えている議員も周囲を見たり、各派閥の長の顔色を窺ったりして自分で決められないようだ。その派閥にしても結束しているのもあり、分裂している派閥もあり、お互いに腹の探り合いをして様子を窺っている案配である。仮に総裁になれたとしても、その後に控える衆議院選の結果次第では、総裁の責任を問われかねず、その後の立ち位置が難しくなる。そんな駆け引きの中で、候補者と目されている実力者は右往左往しているのが現状である。かつての派閥の主が御出馬という舞台が出来にくくなった。それだけスケールが小さくなったとも言える。

2021年9月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5229.2021年9月5日(日) パラリンピック滞りなく閉会式

 ここ数日、夜間になると決まって雨が降る。昨晩から今朝にかけても降雨があり、パラリンピックの最終日に当たる今日は、朝から陸上競技で各種のマラソンが行われていた。男女とも複数種あるマラソン・レースで女子視覚障害T12 で、道下美里選手が前回リオ大会の銀メダルに続いて、金メダルを獲得した。雨交じりのレースだったが、このまま天候が好転しなければ、折角予定されている閉会式も雨に邪魔されるのではないかと心配していたところ、午後から空が明るくなってきた。7、8月に行われたオリンピックの開会式、閉会式に比べて、パラリンピック開会式は比較的好評だった。今度は閉会式でどんな目新しいデモンストレーションが演出されるのか期待していたが、期待を裏切らなかった。オリンピックの閉会式より洒落ていて、オリンピックが謳った時代に対応した「ダイバーシティ(多様性)」に溢れていたと思う。パラリンピックのモットーは「We have wings」で、閉会式のコンセプト「Harmonious  Cacophony 」(調和のとれた不協和音)の下に2回に分けられたショーも内容的に良かったし、全般的な構成が良かった。後半フランス国旗掲揚と国歌「ラ・マルセイエーズ」演奏では、画像がルーブル博物館内とパリ・エッフェル塔前広場からライブ中継された。いずれも中々良かったが、相変わらずフランスらしく誰ひとりマスクを着けずに密集状態だった。開会前は開催云々でとかくの非難、中傷もあったが、ともかく無事に閉会式を迎えられて良かった。心配していた空模様も問題なかった。

 終わってみて、コロナ禍の中で日本という国はこういうイベント開催を何とかやり遂げるパワーの潜在力を有しているのだと改めて思った。取り敢えず、これで国家事業のオリンピックとパラリンピックを滞りなく終えて、明日からは改めて最大の課題、コロナ対策に国を挙げて取り組み解決しなければならない。

 さて、自民党総裁選に向けて立候補者と立候補を検討している自民党議員らの動きが伝えられているが、現時点で立候補を表明したのは、岸田文雄・前政調会長だけである。それにも拘わらず、外野席ではすでに世論調査まで実施されている。共同通信社の電話による調査では、河野太郎・行革相が31.9%でトップを占め、2位が現在出馬を検討中の石破茂・元幹事長の26.6%、次いで岸田氏の18.8%だった。この他に出馬が予想されているのは、高市早苗・前総務相、野田聖子・幹事長代行、一度は立候補を表明したが、その後取り下げた下村博文・政調会長らがいる。

 河野氏は、世襲議員として知名度が高い。特に新型コロナウィルスでは出面が多くなり、
割合はっきりものを言うことからクローズアップされることが増え、その点では得していると思う。

 しかし、少々自意識過剰にして目立ちたがり屋で、傲慢な点が些か気になる。今ではワクチンに関する担当責任者として、ワクチンの接種、ワクチン剤の購入・配布などを仕切っているが、小さいながらもトラブルが頻発している。この辺りは功を焦って慎重にことを運ばない河野氏のマイナス面がボロを出したのだろ。敢えて言えば、今回は辞退して修行を積んでから出直した方が良いように思う。

2021年9月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5228.2021年9月4日(土) 菅首相退場に株価が好反応

 昨日菅義偉首相が自民党総裁選への立候補を断念し、今月内に首相を退任する話題がメディアを席捲したが、今朝の新聞はほとんど全面にその理由と原因をかなり詳しく書いている。これまでなかったような首相退任に至った経緯については。その原因として新型コロナウィルス防止対策の失敗に加えて、衆議院解散と党内人事の対応が拙速だったことに自民党内から不満が噴出し、ニッチモサッチも行かなくなり前日まで総裁選出馬を表明していたにも拘らず、前言を翻すことになってしまったというのがあらましである。首相は二階幹事長に幹事長職を辞するよう伝え、本音はともかく二階氏は受け入れた。その辺りの2人だけの密室内の話に、外野席の安倍前首相や、麻生副総理から厳しい苦情があったようだ。

 政治の世界には、過分な配慮とか忖度が罷り通り、中々一筋縄ではことが進まないが、それにしても闇の中で話し合われる会合がどれほど国民に理解されるか、当事者は分かっていない。自民党内で首相の行動に対する不満や不安から人心が離れ、首相の思い通りには行かなくなってしまった。結局根底には首相としての力量不足がある。

 オリンピックで景気回復を狙って政権浮揚を目論んだが、思い通りに行かず頓挫してしまった。皮肉なことに首相が総裁選不出馬を表明した途端に昨日東京証券取引場で株価が急騰し、対前日比584円高となり2か月ぶりに日経平均株価が2万9千円台を回復する有様である。兜町専門家の話では、菅首相が総裁選に再選され総選挙を戦った場合、自民党が大敗して政権が不安定になるが、そのリスクがなくなるとして買い注文が集まったようだ。何とも切ない話である。

 さて、6月に母校・千葉市立幕張小学校長から、本年創立150周年記念に当たり来年発行する記念誌へ寄稿文を依頼されたが、その要綱が昨日教頭から送られてきた。800字以内とやや小さいスペースであるが、期待に応えたいと思っている。例文として30年前の創立120年記念誌の一部コピーが同封されていたが、その中に元プロ野球投手の故土橋正幸さんや、椎名誠さんの文章が見られる。土橋さんは我々の3年先輩で私らの担任教師が担任だった。大分前の1983年恩師が亡くなられた時、土橋さんはヤクルト・スワローズ監督を務めていたので、私は恩師の訃報を神宮球場で試合中のヤクルト球団に電話で知らせたことがあった。椎名さんは今回も原稿を依頼されたようで、先日校長から千葉市内の講演会の場で会ってお願いして引き受けてもらったと言っておられた。母校の歴史が残る記念誌として後々まで伝えられるものなので、70年前を想いながら精一杯書いてみたいと思い、取り敢えず草稿を恩師・湯浅和先生の想い出を綴ってみることにした。

 今風とは異なり70年前の湯浅先生は教室内だけではなく、生徒たちを郊外へ連れて行っては原っぱで自由に遊ばせながら授業をすることもあり、写生や俳句などの作り方を教えてくれた。そのせいだろうかその後私は俳句作りにのめり込み、作った一句「コスモスが 揺れて見つかる かくれんぼ」が少年月刊誌に入選し、先生が喜んでくれた。特に影響を受けたのは版画で、その後年賀状は毎年自作の版画を彫った。学生時代には歌舞伎を一緒に観に行ったこともある。生徒たちを温かい心で包み込んでくれ、知識の詰め込み教育ではなく全身で教える情操教育の奔りと言っても良い先生だった。とにかく恩師湯浅先生に纏わる話をまとめて湯浅先生のご恩に報いたいと考えている。

2021年9月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com