ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5242.2021年9月18日(土) 財政支出削減に熱がない総裁候補者

 台風14号が昨日福岡県へ初めて上陸し、今日は瀬戸内から東海方面を通過して、明日には温帯低気圧になって関東にやってくる。今日は朝から小雨が降ったり止んだりでその隙間にウォーキングをしようと外へ出たら、ポツンと降って来たので止めた。

 さて、昨日自民党総裁選への立候補者が4人と決まり、早速昨晩から今日にかけて4人揃ってテレビ討論会を始めた。4人ともそれぞれの考えを公に発表しているが、コロナ禍の折気に留めて欲しい財政支出の抑制、及び赤字財政の減額について、誰も意見を述べなかったことが大変気になった。彼らが地味で目立たず、さりとて後顧に憂いを残しかねない負の遺産の積み残しには、関心がないということだろうか。

 特に、気になるのは、戦争体験のない戦後派4人が揃いも揃って防衛問題にやや前のめりなことである。とりわけ高市早苗・前総務相は、安倍前首相の後押しもあり、安倍氏の積極的な防衛、靖国神社参拝などを引き継ぐなどとして右翼的発言が目立つ。日本を守る責任と称して、中国の脅威を念頭に安全保障に力を入れ、国内総生産(GDP)の1%以内と抑えられている防衛費を2%、10兆円規模に増額し、憲法第9条の改正を考えていることが特に気がかりである。偶然にも今日は柳条湖事件をきっかけに満州事変が勃発した日である。その後中国戦線へエスカレもう90年になる。

 どうして防衛問題にこれほど熱中するのか。他国のことであるが、フィリピンでは米軍基地を閉鎖して今月で30年になる。戦後長らくクラーク空軍基地とスービック海軍基地をアメリカに提供していたフィリピンが、一時的に3万5千人もの基地労働者の職場を失っても基地返還を望んだのは、基地に潜む問題点を取り除きたかったからである。駐留米軍の引き起こす問題があまりにも多いからである。それは沖縄でも同様である。基地返還の結果、基地跡地にクルーズ船などが停泊し、若者たちが集うようになり、周辺は賑わい、今では12万6千人の雇用が創出された。

 ところが日本の米軍基地では、最近沖縄で発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFOS)を含む水が普天間飛行場から下水に放出されるような事件が起きたが、米軍に甘い防衛省は、飛行場内に残っている未処理の排水を引き取って処分すると言い、処分にかかる費用約9千2百万円は日本が負担するという。こんな理不尽なことがあるだろうか。これはほんのひとつの例に過ぎないが、米軍が沖縄に駐留することによって日本側に莫大な費用がかかっている。加えてアメリカ政府は、日本にこれまで思いやり予算と称した駐留経費の一部を負担させてきたが、これを更に増額させようと考えている。

 安倍路線を継承する高市氏では、恐らく日米地位協定について譲歩するだろう。防衛費を増やし、国家の借金を更に増やすことになる。他の3人が世襲議員であるのに引き比べて、松下政経塾を足場に自らの存在を築いてきた努力は評価するが、こういう右翼的政治家が進出してきた背景には、自民党内の事なかれ主義が影響しているだろうが、国民としては最も警戒しなければならない問題である。

 昨晩高校時代の友人が、この総裁選の内情について電話で貴重な意見を話してくれたが、先日菱山郁朗・元日本テレビ政治部長がメールで伝えてくれたように、今までの総裁選より遥かに興味深いものになりそうだ。

2021年9月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5241.2021年9月17日(金) いよいよ自民党次期総裁選始まる。

 昨日で菅義偉氏が首相に就任してちょうど1年が経った。その首相も残りあと2週間足らずで首相の職を辞することになる。外国では在任期間が決められている首脳が多いが、イギリスと同じように議院内閣制を採る日本の議会制度では、政治状況によって短期間で首相を去るケースが度々ある。長期政権を続けた安倍前首相以前は、外国からも目まぐるしく変わる日本の首相を揶揄する声がこれまでもしばしば聞かれたものだ。菅首相の後を継ぐ、第100代総理大臣には、誰が就任することになるだろうか。今日正式に総裁選立候補者の受付が始められ、4人が届け出た。

 それにしても菅首相の退任表明は唐突で、コロナ対策と並行して大任は果たせないので首相を辞めるというその選択は、理由が分かり難く、また無責任だったと思う。首相は直前まで、総裁選に出馬すると何度も語っていたにも拘わらず、突然前言を翻し出馬しないと公言した。外からは伺い知れない事情があったとは思うが、最大の原因は党内実力者の二階幹事長との確執で意見が食い違ったことと、党内事情があったと思われる。

 菅首相は、安倍政権が残した負の遺産への再調査を行わず、舞台から逃げ去ったと言っても好い。これから菅政権の業績については検証が行われるだろうが、首相という最も責任の重い立場にいながら国民との話し合いを避けていたことが、国民から厳しく非難された最大の原因である。

 それは、このところ野党の要求がありながら国会を開会しないことでも明確である。コロナ対策でも話し合うべき国会を休会にしたまま、4分の1以上の議員から開会要求が提出されても開会しないのは、憲法第53条に違反する行為ではないか。記者会見でも言い分だけを喋り、質問にはまともに応えようとせず、論点を逸らせたり、一方的に打ち切っていることである。公式記者会見においても出席者を指名して、厳しい質問で毎度窮地に追い込められた、中日新聞の望月衣塑子記者を排除したことでも分る。

 過去最長の幹事長在職5年余の二階俊博氏が、自民党内で若手を中心に不満の声が出ていたのを受けて、首相は二階氏を幹事長から外すことを本人に伝え、一応承諾を得たと伝えられた。しかし、二階幹事長は安定した自民党を確立し一強多弱にしたとの自負を抱いており、自ら幹事長職を辞める気持ちはなく、反って首相に対する反感、不満を別の形で表したのではないかと考える。

 いろいろ風評はあるが、これから29日の投票まで駆け引きが繰り返されるだろう。すべてとは言わないが、新総理総裁に選ばれた以上、少しでも納得出来る政策を実行して欲しいものである。

2021年9月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5240.2021年9月16日(木) 自民党総裁選挙の立候補者は4人

 昨日自民党総裁選への立候補を取りやめた石破茂・元幹事長は、先に立候補を表明した3人の内、河野太郎・行政改革相を支持すると語った。一方、20人の推薦人を集めた野田聖子・幹事長代行が、明日告示の瀬戸際になって今日夕刻漸く立候補を表明した。石破氏が総裁選出馬をぎりぎりまで思慮した末に決断したのには、石破流の読みと決断があったのだろうが、どうも煮え切らないし、河野氏を支持するというのもすっきりしない。これまで過去4回も総裁選に出馬して、最も善戦した候補者である。それが今回に限って決断を伸ばしに伸ばした末に、不出馬の結論を出したのは、派閥の意見がまとまらなかったからではないかと推測する。

 岸田文雄・前政調会長、高市早苗・前総務相、河野氏ら3人の立候補者は、連日各メディアを回って売り込みに懸命であるが、明日からは野田氏もメディアに顔を出すことだろう。4人の考えには基本的にそれほど大きな差はない。経済、外交政策においてさして違いがないとすれば、彼らから知りたいのは、防衛政策と原発問題、それに安倍、菅政権が残した森友・加計問題と「桜を見る会」問題、公文書改ざん問題の追及を本音としてどう考えているかという点である。

 党内で影響力を持つ安倍前首相への配慮から、森友・加計、及び桜問題や公文書問題については4人とも完全に腰が引けている。最も党内をピリピリさせたのは、これまで「脱原発」を吹聴していた河野氏で、改めてこの点を問われると綺麗ごとのように「現実的なエネルギー政策」と言葉をすり替えて、既存の原発の再稼働は当面容認するとして、党内原発推進派に配慮したことである。これは一種の裏切りであるし、自らの信念に悖ることはないのだろうか。当然原発推進派は反発している。

 岸田氏は核燃料サイクルを維持する考えであり、高市氏は原子力の平和利用は必要と訴えている。本音はともかく、好いとこ取りの河野氏にとって総裁最有力候補者となった今では、首尾一貫した政策と哲学を打ち出すべき時であると思う。

 朝日新聞の直近の世論調査によると次の首相に「安倍、菅両氏の路線を引き継ぐ方がよい」が、28%だったのに対して、「引き継がない方がよい」が、58%だった。ということは、問題の解明を進めるべきで、脱原発にも道筋を示すべきである。この他にも靖国参拝や、自衛隊の抑止力整備など数々の問題が俎上に上っている。4人がしっかりとした考えの下に日本の総理、総裁として必要な政策をきちんと打ち出すことが出来るかどうかが問われていると言ってよい。

2021年9月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5239.2021年9月15日(水) ガタガタのアフガニスタンの国情

 今日9月15日は、以前「敬老の日」と呼ばれていたが、今ではそれは9月第3月曜日に変わった。実は、今から53年前の今日高輪プリンスホテル「現グランドプリンスホテル高輪」で妻とお見合いをして、翌年5月に結婚することになった。その意味では我々夫婦にとって、夫婦生活スタートの日となったとも言える。

 アフガニスタンでタリバンが政権を握ってから今日でちょうど1か月になる。最近アフガニスタンに関する情報がやたらに流れてくるが、それはすべて国の政権を奪ったタリバン情報を含めて好意的なものはほとんどない。アフガンについては人並み以上に関心を抱いていたが、あまりにも知らないことが多い。経済、文化、科学技術などが発展した現代社会において、その発展の礎として民主主義社会は必須の条件と考えられている。だが、アフガンにはそれらのベースがなく、極端なイスラム原理主義がすべての面で優先されている。社会の構造がきちんと固まっていないのだ。タリバンの権力者が、己の思うように権力を揮っているという印象が強い。イスラム原理主義にしても、イスラム教のひとつの宗派と見られがちであるが、他のイスラム諸国のそれと比べてもとても宗教と言えるようなものとは思えない。自分たちの思い通りに事を成すための行動を聖戦(ジハード)と絶対視して反対する人々に残虐な殺害も辞さない。イスラム教の戒律を特別視するが、女性を差別し、女性を家内に閉じこめて家の外へ姿を見せないようにし、女性に教育や就労の機会を与えない。人間扱いしていないのである。

 とにかく「学生」を意味するタリバン政権は復活したが、国家という形態をまるで成していない。しかも日本の2倍近い荒れ果てた国土に、日本の3分の1の人口を養っていける産業の基盤が見えないのである。そして国をリードすべき政治家たちが権力争いに血眼になっている。さらに、この人権も民主化も見られないイスラム暴力国家に対して、国際社会が支援の手を差し伸べようとしないことが致命的である。このままの状態が続けば、国を抜け出し外国で生活しようという人々が現れるのも当然である。国内に残るのは老人、子ども、女性など弱者に、権力にしがみついているタリバン一派だけになる。

 ついては、昨日の本ブログに中国の新型コロナウィルス死者が異常に少ないことを指摘したところ、妙な話だが、昨日中国でひとり死者が出た。約70日間にコロナ死者が僅かひとりというのが、世界的な増加傾向から考えてフェイクではないかと考えてしまう。今後この出典であるジョン・ホプキンズ大学の資料を信用しても良いのだろうか。

 さて、一昨日に続いて北朝鮮がまた長距離弾道ミサイルを発射し、日本の排他的経済水域内へ着弾した。菅首相は、「我が国と地域の平和と安全を脅かすものであり、言語道断だ。国連安全保障理事会決議に違反しており、厳重に抗議するとともに、強く非難する」と述べた。毎度他国に迷惑をかけることを楽しんでいるかのような金正恩・朝鮮共産党総書記だが、最近の映像では、大分痩せてスマートになり、髪型も変えて別人のようになった。アメリカのテレビアナもそう述べていたが、どうも別人ではないかと思える節もある。実際のところはどうなのだろうか。もし仮に道化だったら世界を欺く悪ふざけである。

2021年9月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5238.2021年9月14日(火) コロナ・ワクチン接種進展と北朝鮮ミサイル試射

 相変わらずの新型コロナウィルス騒ぎだが、ワクチン接種が着実に行われ、一昨日時点で2回目の接種を終えた国民の割合は50.9%となった。接種の機会に恵まれた65歳以上の高齢者が88%と高い割合であるのに引き比べて、65歳未満で2回接種を終えた人は29.5%で、特に若い人の感染が急増している時期でもあり、政府は若者の接種の機会を出来るだけ多く設けて接種率の向上に注力している。順調に行けば、今月末には2回目の接種を終える人の割合が、6割を超えるとの見通しが立った。

 今日東京株式市場で日経平均株価が一時350円近く値上がりして30,700円台に達して実に31年ぶりの高値をつけたが、ワクチン接種の進展がその要因のひとつと言われている。

 幸いこのところ新規感染者数は漸減傾向である。気を緩められないのは、重症患者が増えていることと、希望通りに入院出来ず、自宅療養せざるを得なくなって自宅で亡くなる人が増えたことである。日本人の死者も少しずつ増えているが、その一方で一向に死者が出ない国もある。これまでも本ブログに書いたが、その不可思議な国は中国である。あくまでジョンズ・ホプキンズ大学の資料に基づいているが、中国では今年7月4日以降2か月以上に亘って、ただのひとりも死者が出ていない。昨日現在、世界中で死者の数は、463万人である。感染者に至っては、2億2千万人である。然るにコロナ発症の地とも言われる中国でこれまでの死者が、たったの4,848人で感染者は10万7千人である。いくら防止対策が成功したとしても、世界一多人口の国という視点から考えても、中国が公表するこの数字はとても信じられない。

 さて、昨日北朝鮮中央通信は、11、12日の両日に新型長距離巡航ミサイルの試射に成功したと報じた。発射されたミサイルは、1,500㎞先の標的に命中したという。その範囲には北海道の東部一部を除く、日本列島がまるまる入る。日本にとっては憂慮すべき危険な事態を招くことになる。これに対してアメリカ政府副報道官は、「『現実的なアプローチ』は、アメリカや同盟国の安全を高めるため、北朝鮮との外交を模索するものだ。前提条件なしでいかなる場所でもいつでも会うという我々の提案に代わりはない」と述べたが、最近のアフガニスタンにおけるアメリカの対応を見ているとアメリカに対する信頼感が、少々薄らいでいる。

 ついては、来る24日にワシントンのホワイトハウスで日米豪印4カ国(クアッド)首脳会談が開催される予定である。クアッドは3月にオンライン形式で開催されたが、対面式の会談は初めてである。日本からは菅首相が出席予定であるが、その5日後に退任する首相が出席しても信頼感や説得力に欠けるのではないだろうか。アメリカがこの事実を知りながら、どうしてもう少し待って新首相を交えて首脳会談を開催出来ないのだろうか。出席する菅首相の判断もおかしいが、最近のアメリカも少々おかしい。

2021年9月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com