ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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6116.2024年5月20日(月) イランのライシ大統領、不慮の事故で死亡

 国のリーダー次第で国民の生活と安全は大きく左右される。その意味では、私利私欲の絶対権力を握った指導者に支配される国民は不幸極まりない。第2次世界大戦でナチズムのヒットラー総統の下で自由を抑圧されたドイツ国民や、今日では金正恩・朝鮮労働党総書記支配下の北朝鮮国民は経済不況による日常生活の不安におびえていることは明らかである。

 国家のリーダーには、こんな悲劇が襲うこともある。去る15日、スロバキアのフィッツォ首相が、銃撃を受け重態に陥っている。同首相は昨年9月に、ロシアが侵攻を続けるウクライナへの軍事支援の停止を訴え、議会選挙で野党を勝利に導き、首相に就任して間もなかった。だが、ウクライナへ同情的な国民感情を斟酌しなかった首相に対して、スロバキア国内には首相への非難が高まっていた。犯人は、反ロシア派の71歳の男だった。指導者は国の進路を決定する権限を持っているだけに、それが独裁的で非民主義的な場合には国際的にも大きな影響力を与えることが多い。それだけに反対派の国民からは、命まで狙われかねない。

 ついては、今朝のニュースでイランのライシ大統領搭乗のヘリコプターが悪天候のためにイラン山中で不時着し、山岳地帯ということもあり、思うように救出作業が捗らず安否が気遣われているという報道があった。午後になってイラン国営通信がライシ大統領は、同乗の外相ともどもヘリの墜落事故により死亡したと伝えた。イランには、最高指導者ハメネイ師がいて、その存在と権力の方が遥かに格上である。だが、政治的にはライシ大統領に全権を任されている。差し当たって大きな問題はないが、85歳のハメネイ師は高齢でもあり、後継者問題が懸念されている。パレスチナ・ガザ地区のイスラエル軍による攻撃以来、アラブとイスラエルの対立は、激しくなっており、ライシ大統領の言動が注目されていただけに、イスラム諸国にとっても頭の痛い問題となりそうである。

 そして、今日台湾では蔡英文総統に代わって新たに同じ民進党の頼清徳氏が総統の座に就いた。中台の協力を強化して現状維持の方針を進めると述べた。

 台湾の総統と言えば、初代の蒋介石総統を想い出す。1911年に辛亥革命を成功させた孫文の後継者として、中国国民党を指導し、1928年南京に国民政府を樹立したが、第2次世界大戦後毛沢東の中国共産党に内戦で敗れ、1949年台湾に逃れた。以後台湾で国民党総裁として最高指導者だった。

 その蒋介石は1975年に亡くなるまで国家元首の地位にあった。偶々亡くなる数年前台湾を旅行中にその姿を近くで目撃したことがある。阿里山へ登山電車で向かう前日の午後、台中市内の小高い山へ登って下の方を見下ろした時だった。物々しい軍の警備兵に囲まれた高級車からひとりの病衣を纏った老人が出て来て、周囲を歩いていた。その人物こそが蒋介石だったのである。そこには、同じような高級車が別に1台停車していたが、ガイドによると要人警護の際暴漢からの襲撃を避けるためどちらに総統が乗車しているのか、迷わせるためのカムフラージュ用だと教えてくれた。警備兵は我々にも銃で近寄るなと威嚇したが、こんなシーンも今になってみると懐かしい。

 頼清徳新総統は、前任者同様に台湾海峡を挟む中国に対して現状維持を訴えているが、海洋進出など徐々に国際法を犯してまでも他国領土へ進出しようとしている中国と向かい合うのは、かなりの責任と重荷であろう。新総統は総選挙では民進党の票を大きく減らし、蔡英文前総統に比べても信任票は下落した。人間的には清新な人物に思えるので、これからも日米と手を取り合いながら台湾の存在と主権を守っていけるよう努力して欲しいと願っている。

2024年5月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6115.2024年5月19日(日) 政治家は軽薄な発言を慎め!

 4月に静岡県の川勝平太・前知事が失言したことから知事を辞任し、今月26日に6人の候補者の間で県知事選が行われることになった。そこへ昨日自民党の推薦を受けた候補者を支援する女性支援者が多い中で、応援演説を行った静岡県出身の上川陽子外相のジェンダー平等に反するような演説内容が、物議を醸した。上川外相については、しばしば軽薄な発言をする麻生太郎・自民党副総裁が、美人ではないけど優秀だといって問題になったことがある。

 最初に記事を読んだだけでは、私にもどこが問題なのかよく分からなかった。新聞には、「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と話したと書かれている。これをこの候補者を自分ら女性が国会へ送り出さなくて女性として何が出来るのか、というような意味で受け取っていた。ところが、「うまず」という言葉が「産まず」という意味で話したようだと受け取られたと知り、これは問題発言と捉えられても仕方がないと思っている。これでは子どもを産まなくては女性ではないと主張しているように受け取られる。上川外相の真意については、語られていなかったが、本当に「産む」という意味で発言したとするなら、「有象無象」を正しく読めず、インテリジェンスが感じられない麻生副総裁とは違い、インテリ大臣である上川外相としては、軽率だったと思われてもやむを得ないだろう。

 ところが、発言してまだあまり時間が経っていない今日午前中に、外相は発言を撤回すると発表した。「私の真意と違う形で受け止められる可能性があると指摘された」ことから、外相もその可能性を懸念して誤解されることを避けようと発言を取り消したのだ。外相は、自身発言の趣旨を「女性パワーを発揮していただき、知事を誕生させようとの意味で申し上げた」と弁明した。

 しかし、今回の外相に限らず一般的に政治家の発言はあまり周囲の空気を理解したうえで発言するのではなく、思い付きで軽く発言する傾向がある。その点は人間的にもどうかと思う発言がしばしば見られる。重い責任を背負っている立場の人間は、それなりによく考えたうえで発言すべきであると改めて思った、今回の上川外相も軽々しい発言である。

 さて、隔月刊のNPO紙に「世界遺産物語」と題して、毎号これまでに訪れた世界遺産について拙稿を書いているが、20年近く前に訪れたことがあるインドの世界文化遺産について珍しいことをネットで知った。それは首都ニューデリーにある「クトゥブ・ミナールとその建造物」である。ここにある歴史的記念碑とイスラム・モスクは印象に残っているが、記念碑の前に立っている高さ7m余の鉄柱については記憶になかった。印象には残っていないが大変珍しいものだそうで、その鉄柱がインドの猛暑や汚染などの厳しい環境の中で、長い年月にも拘らずほとんど劣化せず、5世紀の建造当時と同じような原形を保っているのだそうだ。確かに鉄が錆びずに1,600年間も原形をとどめているのは稀だと思う。鉄が長い間劣化しないで維持されたのは、エッフェル塔のように何層もの特殊塗料で保護されているかららしい。しかし、このクトゥブ・ミナールの鉄柱は、1,600年も前に鉄を加熱して叩く鍛接と呼ばれる、特別な技法による錬鉄で出来たから劣化しないのだという。こういう知識は、この地を訪れた時は知らなかったので、あまり注意して見ることはなかった。この鉄柱が錬鉄で製作されたということが分かったのは、2003年だった。その数年後に訪れたのだが、ガイドさんはここまでは話してくれなかった。何だか残念な気がする。

2024年5月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6114.2024年5月18日(土) ロス市議会、5月17日を「大谷翔平の日」に

 今国会会期中に裏金問題の原因のひとつともなった政治資金規正法改正問題が持ち上がり、各党でそれぞれ検討中だったが、裏金の本家自民党が単独で法案を提出した。いつもなら自民党と公明党の共同提案となるところだが、本件については両党間に大きな意見の相違があり、自民党は独自に自民党案を提出することになった。来週明けには、立憲民主党と国民民主党も共同で提出する予定である。日本維新の会も来週提出する方針である。

 自民党提出の法案では、議員本人への罰則を強化するため連座制を導入し、収支報告書を議員に義務づけて会計責任者が不記載などで処罰された場合は、確認不十分だったとして議員を公民権停止の対象とすることにした。

 また、中々まとまらなかったパーティー券購入者を公開する基準は、現在の20万円から10万円に引き下げる。

 更に党から議員個人に支給している政策活動費については、議員が使途をそれぞれ項目ごとに党に報告し、党が収支報告書に記載することにした。立憲と国民両党提出案では、連座制を強く求めることの他に、党からの議員への政策活動費の支給を禁止することなどが織り込まれている。

 他に議論された、両親が離婚後も父と母の双方が、子どもの親権を持つ「共同親権」の導入を認めた改正民法が可決、成立した。この共同親権という言葉はいくつかの難しい問題を孕んでいる。特に、円満離婚でなかった場合には裁判所が「単独」か、「共同」かを決める。また、子どもの養育費を一方が支払わなかった場合、裁判所が決めるなどまだ複雑な問題があり、自民党案に野党も同意したが、日本共産党とれいわ新選組は反対し、社民党は採決を棄権した。

 さて、微笑ましい話をひとつ。現地時間16日にドジャースの大谷翔平選手が、心臓など4度の手術をした13歳のアルバート・リー少年と試合前にドジャースタジアム内で会って励ました映像が球団から流された。リー少年は、大谷選手に会えるとは思ってもみず、不意に目の前に現れた大谷選手を見て興奮のあまり目と口を開けっぱなしだった。大谷からサイン入りユニフォームを贈られ、「30秒間呼吸できなかったよ」と興奮していた。その表情が何とも愛らしくSNSで伝えられたが、評判は上々のようだった。その後リー少年が大谷を相手に始球式で投げた。大谷は、球団からは夫人と夫婦で始球式を行うよう提案されたが、少年を相手にした。SNS上にも「あんなに輝いている子どもの表情は見たことがない」「涙が出て来た」「最高にすがすがしい気分」だの少年とともに、大谷選手の評判も益々上がったようだ。

 そして17日ロスアンゼルス市議会は、5月17日を「大谷翔平の日」と決定した。これは大谷選手がドジャースに在籍する限り、続けられる。その恩に応えるかのように、今日(現地17日)の対レッズ戦で、大谷選手は2点本塁打を打って勝利に貢献した。いずれにせよ大谷選手の周囲には、「幸せ」、「喜び」の雰囲気が溢れている。日本の選手がこれほどアメリカで持て囃されるのは、稀有のことであり、日本人としてつい嬉しい気持ちになる。

2024年5月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6113.2024年5月17日(金) 選挙における言論・表現の自由の問題点

 昨日ブログに書いた広島県の1市長が7月に行われる東京都知事選に立候補を表明したことは、今日の朝刊にも取り上げられていた。出馬を表明したのは、広島県の石丸伸二・安芸高田市長である。ネットにも良しにつけ悪しきにつけ随分取り上げられている。この問題の前に関心が向いたのは、「市」という自治体についてである。市についてはある程度学んだのは、中高生当時だったが、市としての存立条件は、最低限人口3万人以上ということだった。それが、今では市町村合併、離合などの条件付きなら3万人以上であるが、通常は人口5万人が市を構成する最低条件と言われている。だが、この安芸高田市は現在2万6千人しか住んでいない。

 そしてもうひとつ疑念を抱いたのは、昨日のブログにも触れたが、自治体の首長選に立候補できるのは、その自治体に3か月以上以前から居住していることが条件である。さすれば、石丸市長は7月7日の都知事選投票日の3か月前に東京都内に住民票を移している筈である。そうすると、もうひとつ別の疑問が生まれる。昨日時点で市長は東京都民でなければならないが、そうだとすれば、市長任期中に安芸高田市民ではなくなり、これは信頼して市長に選んでくれた安芸高田市民を裏切ることにならないだろうかという懸念である。

 石丸市長については、ネットの声も姦しい。4年前に自民党の河井克行元法相による買収事件の際、前市長が収賄容疑で辞職した市長選において初当選したのだが、当時37歳の銀行員で清新な印象を与えた。だが、市議会議場で居眠りした議員に恥を知れと批判したり、ネットにいろいろ投稿して、一部では批判もあった。物事をはっきり述べたことが評価される反面、逆に対立を生んで功罪相半ばであるようだ。都知事選がどういうことになるのか現時点では不明だが、カイロ大学卒業という学歴詐称を抱えた小池知事が、どういう形で選挙に臨むのか、これも現状では不透明である。

 選挙と言えば、先日行われた3つの衆議院補欠選挙で、東京15区は自民党から誰も出馬せず、結局当選した立憲民主党の酒井菜摘氏、及び小池都知事の支援を得てかなり下馬評では有利と見られた乙武洋匡氏ら、ほとんどの立候補者に対して、露骨な妨害行為により公職選挙法違反で、「つばさの党」代表者と立候補した幹事長、運動員ら3人が逮捕された。テレビで選挙中の映像を観た限りでもあまりにもやり過ぎではないかと思っていた。つばさの党は、言論、及び表現の自由ということをしきりに述べているが、候補者の選挙演説を妨害するような大音量を拡声器から出して、候補者は話が出来ない状態にし、別の場所で選挙演説を行うべく車を移動させるとその後を追いかけて大きな音の音響で嫌がらせをしていた。これをつばさの党は、憲法上許された行為と言って反論していた。

 その呆れたつばさの党の言い分の根拠には、2019年参議院選挙の際北海道で、自民党候補者を当時の安倍元首相が応援演説した際、ヤジを飛ばした男女を警察が排除した案件があった。これが、表現の自由に抵触する行為であると裁判で主張し、現在控訴審まで進んでいる。だが、このヤジも酷いが、これは政治的な発言に対して聴衆がヤジを飛ばしたという事件で、拡声器を使用して候補者を追っかけ回すつばさの党の悪質な選挙妨害とは大分異なる。

 一般論として言えば、何でもやりたいこと、言いたいことをやってみるという傾向には良識が欠け、世の中の落ち着きのなさ、冷静さが失われてきたようで、寂しい気がしている。

2024年5月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6112.2024年5月16日(木) シャープの「世界の亀山モデル」転落

 今日から気持ちを新たに18年目のブログのスタートである。

 早々にあまりパッとしない話題だが、昨日の朝刊紙上にかつて日本の電機業界の顔でもあった「シャープ」が、TV用液晶パネルの生産から撤退するとのニュースが大きく取り上げられていた。シャープ電機と言えば、テレビ界でも革命児として知られ、2000年代にTVのブラウン管から液晶テレビへ切り替え、特に三重県亀山市のシャープ亀山工場は日本の電機業界の先端にいた。しかし、今世紀初頭一世を風靡し「世界の亀山モデル」とまで持て囃された液晶テレビも、次第に価格面で中国や韓国、台湾製に太刀打ちできなくなり、事業自体も赤字を余儀なくされ、挙句に会社は台湾の鴻海精密工業に買収された。今では、ディスプレイ産業は日本経済の「失われた30年」と自嘲的に言われている。

 実は、私自身この亀山とは、別の意味で不思議な因縁を体験したことがある。それは文部省の教員海外研修団でご一緒した三重県立亀山高校の校長先生から、今世紀初めに同高校生の韓国への海外修学旅行の説明会を開きたいので、高校生にとって海外旅行で留意すべき点について参考になる話をして欲しいと依頼され、お引き受けした。そこで名古屋市内に1泊の後JR亀山駅前でタクシーに乗り、ドライバーに「亀山高校へお願いします」と話した。ところが、初めての土地でもあり、まったく土地勘がなかったので、料金支払いの際、「ここが亀山高校ですね」と念を押したところ、彼もびっくりして「ここはシャープ亀山工場で亀山高校ではない」と応えた。彼は勘違いして「亀山高校」を「亀山工場」と間違えたと謝った。直ぐにそこから亀山高校へ再スタートすることになった。私の言い方が悪かったのか、その辺は何とも言えないが、ドライバーの立場では私が背広、ネクタイを身に付け、ビジネス・バッグを手に提げていたので、亀山工場へ向かうサラリーマンと早飲み込みし、深く考えることもなく亀山工場へ向かったのではないかと思う。その話を校長に話したところ、苦笑しておられた。そのままシャープが企業業績を伸ばしていれば、ジョークにしても冴えただろうが、シャープは今では「落ち目の三度笠」であまり笑える話ではない。だが、私には印象深い亀山詣でだった。

 さて、今日広島県安芸高田市の石丸伸二市長が、今年7月に行われる東京都知事選に出馬する意向を表明した。石丸市長は、4年前当時の市長が大規模買収事件で辞職して行われた市長選で、37歳の若さながら選挙戦を勝ち抜いたが、その後市議会やメディアと対立して何かと注目を集めた御仁である。任期切れを機に都知事選に立候補した理由として、「東京を変えて日本を変えたい。東京の一極集中から全国にわたる多極分散に向かう時が来ている」と語ったが、1期だけで市長を辞めるようでは、反って地方の他極分散政策にマイナスではないだろうか。言い分として「どうしても他にやらなければならないことがある」と述べたようだが、地元民はもちろん東京都民としてもどうもすんなり納得することが出来ない。

 また、立候補にはその自治体の市町村に3か月以上居住していることが条件だと思っているが、安芸高田市長がそれを知らないわけがないと思う。それより何より市長として4年間、やるべきことをやったのだろうか。一方で今のところ小池百合子都知事は、まだ態度を表明していないが、こちらももう任期は残り2か月である。出るなら出るともうはっきり表明すべきではないか。今日購入した文藝春秋6月号上の座談会では、相変わらず評判は頗る悪い。どうなる都知事選!

2024年5月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com