ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5257.2021年10月3日(日) 問われる国家首脳の責任と実行力

 アメリカ軍のアフガニスタンからの撤退を巡り、アフガン国内はもちろん西側諸国からもその時期、撤退のやり方について批判が出ているが、アメリカ本国でもバイデン政権が行った撤退について民主党内からも厳しい指摘が成されている。

 先月末2日間に亘り、アメリカ下院軍事委員会で公聴会が開かれ、制服組のトップであるミリー統合参謀本部議長は、マッケンジー司令官ともども米軍のアフガン撤退には反対したことを証言した。軍の高官が大統領の判断に対して異論を明かすのは異例である。軍幹部が政権中枢に責任を押し付けるような発言をしたのは、今回のアフガン撤退は政権側が主導し、軍の意向が無視されたからだと考えられているからだ。政権のエラーを印象付けたい共和党議員からは、「軍の助言を無視したバイデン大統領は、辞任すべきだ」との厳しい声も出ている。

 国家の首脳の判断によって、当事国のみならず、その同盟国にも影響が及びかねない事態となった例はこれまでにもしばしばあった。トップにいる人間は、常に冷静で多くの人びとから受け入れられる判断を常に求められている。

 ついては、先月26日にドイツで連邦議会選挙の投開票が行われた。16年間首相の座にいたメルケル首相が引退することになり、その後任を決める総選挙でもある。現在の連立与党、キリスト教民主・社会同盟が敗北し、中道左派の社会民主党が僅かながら第1党となった。環境を訴える政党「緑の党」を含めて各党はどう連立を構成し、政権を奪取するのか、まだ当分の間結果は不透明である。例え政権を取れても少数政党では政権運営は中々難しかろう。メルケル首相の手腕が評価される所以でもある。

 アメリカは2大政党が対峙して、選挙で相手党を破り、平素は比較的安定した政権運営を行えるが、時として重大な失政を冒しかねない。ドイツのメルケル政権のように安定した長期政権を維持出来たのは、政治家としての能力があったメルケル氏だからこそ出来たことではないだろうか。

 その一方で、名乗りを上げた立候補者は本当なのかと疑問を抱いていたフィリピンの大統領選挙が2022年5月に行われるが、今種々話題に溢れている。

 真っ先に立候補を表明したのは、何とプロ・ボクシングで世界6階級を制した国民的英雄で、現在上院議員のマニー・バッキャオ氏である。次いで、マニラ市長にして元俳優のマルコス元大統領の長男、イスコ・モレノ氏である。過去に長期政権により腐敗が生じたことから憲法が改正され、大統領は1期6年となり、現職のドゥテルテ大統領は立候補出来ない。そこで、副大統領への立候補が噂されていたが、昨日その噂を遮り、副大統領への出馬を取り止め、政界から引退すると表明した。これによって、一時父が副大統領、本人が大統領候補として出馬するとの噂が流れたが、ドゥテルテ大統領父娘で揃って立候補することはないと否定的だった娘のサラ・ダバオ市長が大統領選へ出馬するのではないかとの憶測が流れている。

 随分ややこしくなったフィリピン大統領選だが、世襲、有名スポーツマン入り乱れて選出された候補者が大統領になれば、近年覇権国家中国に自国領海を脅かされている問題などにきちんと対処出来るだろうか、一抹の不安もある。

 その点で明日にも決まる日本の次期総理大臣は、内外ともに難題の多い中でしっかり国を引っ張って行けるだろうか。

2021年10月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5256.2021年10月2日(土) メソポタミヤの干ばつは、世紀末の兆候

 昨日は関東地方を台風16号が襲った。最近の台風の中では、幸い伊豆諸島を除いてそれほど大きな被害は被らなかったが、近年日本国内が風水害、地震などの自然災害に襲われることが多くなった。台風に備えて河川氾濫防止対策や、風水害に備えた治水対策もしきりに啓蒙されている。押し並べてほとんどが洪水、豪雨など水害への危険防止対策である。日本には、ほとんど砂漠がないが、その反面降水量が豊富でその過剰な水害対策に備える警戒ばかりが目に付く。

 ところが、最近しきりに言われているように地球温暖化による気候変動で雨量が減り、湖や河川の水量が減少して枯渇するところもあることが、人類生存のために致命傷になりかねないと世界的に警鐘が鳴らされている。

 世界4大古代文明発祥の地のひとつとされる、「肥沃な三日月地帯」メソポタミヤ地方のティグリス川とユーテラス川一帯の水量が、枯渇気味で一部では干上がっているという。文明をもたらした河川が、河川でなくなり文明が廃れるということになる。これら河川の恩恵を被っているイラン、イラク、シリア、トルコなど周辺諸国では、水不足から水争いが生じ、加えて農業が行えず、避難民が増えている。その数、実に1千2百万人もいると危機感を以て報じられている。河川の下流に位置する国にとっては、上流国で水を規制、コントロールされては手の施しようがない。紛争になりかねない。数年前にはアラル海が干上がってしまったが、これはロシアのダム建設の影響を真面に受けてしまったものだった。

 この問題はとても一国だけで解決出来るような生易しい問題ではなく、ともに影響を受ける国々がお互いに話し合い、納得出来るルールを決めることが先ず以て求められる。しかし、いずれはこの話し合いの枠を大きく広げて世界的に検討するためには、今問題になっている地球温暖化を促進する温室効果ガスを規制しなければならない。

 今では南アフリカのヴィクトリア湖も減水傾向が見られるという。これが高じてカスピ海やバイカル湖まで水位が下がるようだと世界中で飲料水が足りなくなることも考えられる。洪水にお手上げの我々日本人にとっても他人事ではない。

 さて、昨日宮内庁は秋篠宮家の長女真子さまと小室圭さんの結婚を正式に発表した。26日に結婚届を提出し、その後お2人で記者会見に臨む。真子さまは結婚を機に皇籍を離脱され、通例の結婚式や、それに伴うお祝いの儀式を行わず、お2人はニューヨークへ旅立ち、同地で生活されるという。真子さまは皇籍離脱する際皇族へ支給される一時金も辞退するという。付き添った医師によって、真子さまはこの結婚を巡る噂や誹謗中傷に心を痛められ、複雑性PTSDと診断されていたことが明かされた。お気の毒としか言いようがない。祝福されるべき結婚式が行われず、日本から逃れるように外国へ行くということは、本人はもちろんご両親の秋篠宮ご夫妻にとっても不憫で堪らないことだろう。

 今後真子さまは一般人になることでもあり、もうこれ以上そっとしてあげて、メディアも過剰な報道は差し控えてあげるべきだと思う。

2021年10月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5255.2021年10月1日(金) 台風襲来の最中に妻退院

 台風16号が太平洋上を北上し伊豆諸島から関東沖合を通過した。この激しい台風の中を妻が10日間の入院の末東京医療センターを退院した。新型コロナウィルス感染防止のため面会が出来なかったので、しばらくぶりに顔を合わせた時、彼女の顔色があまり冴えなかった。聞けば食事をあまりいただいていないという。加えて、何度も検査をした挙句に下腹部から膿が消えて手術をしないことになった経緯に疲労を覚えたようだ。当分食事療法と薬で過ごし、来る19日に診てもらうことになった。

 さて、今日新聞で2つほど気になる記事を目にした。

 ひとつは、訃報である。元朝日新聞カメラマンの藤木高嶺氏が95歳で亡くなられた。一瞬どこかで見た名前だなと思ったが、すぐ思い出した。朝日時代に本多勝一氏とともにエスキモー(イヌイット)を取材し、その後ニューギニア高地、ベトナム戦争を赤裸々に撮影し朝日新聞に連載され、話題となった。このシリーズを読んで多くのことを教えられた。ジャーナリスト本多氏に蔭のように従い、本多氏が素晴らしいドキュメントをルポし、それらの取材記が好評で単行本として出版されたのも藤木氏のリアルな写真が効果的だったからだと思う。その当時このようなドキュメンタリーは、他にはなく、引き込まれるように読み漁ったことが懐かしい。

 偶々本多氏は、「しんぶん赤旗」日曜版に今日まで5回に亘って「『この人に』聞きたい」シリーズで取材される立場にいるが、最終回で「ジャーナリストは現場に出よ」と強くアドバイスしている。彼自身が平時の安定した国ばかりでなく、戦時の危険な場所で生死の境を潜り抜けた経験がある実感が篭った言葉である。「赤旗」では、アメリカ南部で黒人カメラマンと車で取材中、突然白人に銃撃された経験を述べている。黒人社会の中に入らなければ、当時あたり前のようになっていた黒人差別の実態が分からなかったとも話している。私自身の取材経験から推しても、訪れた戦時下の土地では日本人ジャーナリストの姿は見たことがない。近年2度ばかり会合でやつれた本多氏の姿を見ている。話しかけることはしなかったが、年齢的なせいもあるためか、外見からは生気と活力があまり窺えなかった。それでも「赤旗」では、明快な持論を述べておられるので、安心した。藤木氏の他界は、盟友だった本多氏にとってもショックだろう。藤木氏は、朝日退社後は大阪国際女子大教授として活動されておられたようだ。懐かしいカメラマンがまたひとり冥界へ旅立った。

 2つ目の気になった記事とは、パソコンのインクジェット・プリンターの互換インク排除を独禁法違反とした東京地裁の判決である。そもそもこの事案は消費者を騙すようなビジネスモデルである。プリンターにいつも使っていたインクが、ある時期から突然使用出来なくなり、新しいタイプの自社製純正品と称するインクしか使えなくなった。これに対して消費者ではなく互換インク・メーカーが、プリンター業者を訴えた裁判の結果である。純正品は古いタイプの互換インクより価格的に高価である。消費者にとっては狡いビジネスだと考えていたところ、プリンター業者がインクも自社で製造販売してインク分も儲けようと企んだえげつない商いである。付属品を少しずつ改良し、古いタイプを使用出来ないようにするとは、モラルにも欠けるのではないか。似たような例は私が所有するヒューレット・パッカードのパワーポイント用プロジェクターにもあった。一般の消費者が買い求める商品を儲かれば由しとして、新しい付属品しか使えないビジネスモデルをモラル的に何とも思わない風潮が蔓延っていることに寒気を覚える。

2021年10月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5254.2021年9月30日(木) 妻退院の知らせに安堵と戸惑い

 今朝入院中の妻から電話で、突然明日退院することになったと聞き、少々驚いた。昨日までの様子では、手術するまでにまだ大分時間がかかりそうだと聞いて些か気が重かった。それが不意にホッとするような退院と聞いても俄かには信じられなかった。どうも虫垂患部周辺の膿がどこへ行ってしまったのか、消えてしまって手術のしようがないということのようだが、医師から詳しい説明を聞かないとよく分からない。心配なのは同じ症状がまた突然ぶり返すことだ。昼過ぎにまた妻から電話があり、明日9時までに退院することになったということで迎えに行くつもりであるが、退院することの安堵感と突然の退院への半信半疑の気持ちが交錯している。暫くしてリモート・ワーク中の次男が手料理を届けてくれた。折角来月4日以降の夕食の宅配も準備してくれたが、選りによって「ワタミ」宅配の一週間分の味見をすることになってしまった。

 さて、自民党総裁選が終わって岸田新総裁が決まり、早くも派閥が暗躍し始めた。麻生派会長の麻生太郎・副総裁兼財務相の動きがどうも怪しい。新しい人を入閣させると話していた岸田新総裁は、麻生氏が自派の河野太郎・行政改革相の総裁選出馬を快しとせず、岸田新総裁を推す形になったことから麻生氏の意向を配慮しながら党人事を考えているようだ。若手を起用すると言いながら、81歳の麻生氏が、夜半になって今まで通り副総理兼財務相に留任すると発表された。岸田新総裁の麻生氏への忖度だろう。

 それにしても相変わらず闇の派閥人事で、そこへ安倍前首相、麻生副首相の大物黒幕が、新政権後も背後で指図しようと暗躍しているように思える。朝日の夕刊「素粒子」に、「岸田3世が、河野3世を圧倒。安倍3世が高笑い、小泉4世は無念で、幕が下りた」と総裁選での世襲政治家の動きを皮肉っている。

 党人事では、幹事長に甘利明・税調会長、政調会長に高石早苗・前総務相、総務会長に福田達夫・衆議院議員、内閣官房長官に松野博一・元文科相を起用することが発表された。福田氏の祖父赴夫、父康夫はともに首相を務めた。この人事が夕刊に間に合えば、「福田3世」と冷やかされたと思う。一両日中に閣僚人事も決まることだろう。そのうえで、4日に臨時国会で岸田文雄・新自民党総裁は第百代総理大臣として信認を得て、月末に任期が終わる次期衆議院議員選挙へ向けてスタートする。果たして岸田新体制は、これまで9年余の安倍・菅政権に代わってどれだけ変わったか、新機軸を打ち出せるか、期待と不安に包まれている。安倍・菅路線から踏み出せるのか、岸田新首相も鼎の軽重を問われている。

 今日を以て緊急事態宣言が全国的に解除される。明日から条件付きでレストランでも飲酒出来る。あらゆる業種で新型コロナウィルスの影響を受けた経済的マイナスを今後どれほど取り戻すことが出来るだろうか。逆に解除によって羽を大きく伸ばし過ぎて、リバウンドにならないことを願うばかりである。

2021年9月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5253.2021年9月29日(水) 自民党新総裁に岸田文雄・前政調会長

 今日午后行われた自民党総裁選で、岸田文雄・前政調会長が河野太郎・行政改革相を決選投票の末破り、新しい自民党総裁に選出された。一部始終をテレビ中継で観ていたが、戦前の予想ではやや優位と見られていた河野氏の票が伸びず、1回目の投票で岸田氏に1票及ばず2位となったことが意外だった。国会議員票が岸田氏の146票に対して60票も少ない86票で、高市早苗・前総務相の114票にも大きく後れを取った。この結果誰も過半数に達せず、決戦投票に持ち込まれ、257票対170票の大差で岸田氏が河野氏に勝った。ここでも岸田対河野では国会議員票で118票も差がつき、岸田氏の圧勝となった。

 日頃から発信力のある河野氏は、地方自民党員の間では人気が高いが、議員の間では普段のやや傲慢な物言いと態度、それに脱原発でうろたえた説明と、最近になって言い始めた厚生年金の原資問題で理解を得られなかったのではないかと想像している。

 いずれにしろ岸田氏の勝利によって安倍・菅路線から少し方向を変えるだろうが、前政権が逃げ切ろうとした森友・加計学園と桜花見問題、公文書管理などにどう対応するのか、国民は見ていると思う。岸田新政権にとってひとつの試金石になると思う。岸田氏にはあまり強引な手法は感じられず、国民からは受け入れられ易いと思う。ただ、河野氏と同じく、祖父、父ともに衆議院議員であり、祖父、父ともに政界の大立者だった河野氏ほど強力ではないが、世襲議員である点では同じである。世襲議員の枠からはみ出るような新しい政治をやってもらいたい。イメージ的には若干か弱い印象を受けるので、これを打破してもらいたいと思う。

 さて、東京医療センターに入院中の妻の症状がどうも不安定で、少々気になっている。昨日のCTスキャンで入院当日以来患部周辺の膿が拡がっていることがはっきりして、それを除去することが難しいらしくまだ手術の予定が立たないと元気のない連絡があった。今日は入院以来9日目になった。私は食事のために、毎日食材を買い求めに外出しているが、朝、昼は佳しとして夜もコンビニ弁当や麺類では、健康上良くないと心配した妻が、横浜市内に住む次男と相談して、バランスの取れた食事をせめて夕食だけでもと「ワタミ」の宅配を手配してくれた。昨日「ワタミ」の担当者がパンフレットを持って来宅され、10月4日から宅配してくれることになった。

 実は、「ワタミ」とは少し縁がある。「ワタミ」のオーナー会長・渡辺美樹氏が最近になって、社長も兼務することになり、今まで精一杯社長を務めていた長男の高校ラグビー部のバックス仲間だった清水邦晃さんが副社長に降って話題になった。まあ「ワタミ」の食事は評判も良いようなので宅配なら手が抜けるし、安心していただくことにしようと思っている。

2021年9月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com