ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5296.2021年11月11日(木) 山仲間が、またひとり逝った。

 昨日大学の登山クラブ「アルペン・クラブ」の親しかった友人が、またひとり冥界へ旅立ったことを奥さんから聞き、少なからずショックを受け。学生時代の4年間に度々一緒に山へ登り、北アルプスの後立山連峰を縦走したことが特に印象に残っている。最終学年時にはもうひとりの山仲間と3人で北海道旅行した。一緒に旅行した3人組のひとりも、5年前に旅立った。3人組の中でただひとり取り残されてしまった。3人ともそれぞれ東京、神奈川、千葉の公立高校を出て揃って2年浪人した後に大学生となった同じような経歴だった。

 北海道では、現地へ着いてから行先を考える無計画な旅だった。アイヌ部落を訪れたことや、納沙布岬から遥か北方領土を眺め感慨に耽ったり、帰路は姿を消した青函連絡船に乗り青森から鈍行列車で帰京した想い出多い長旅は、今振り返っても懐かしい。

 奥さんに電話したきっかけは、拙著を送ったり、ハガキを出したり、メールを送っていながら、一向にから応答がなかったからである。もしや健康を害されているのかも知れないと思い、今年もらった年賀状をすべてチェックしたところ、彼からの年賀状が届いていなかった。これはあまり良い前兆ではないと恐る恐る電話をしたところ、思いがけず今年初めすでに帰らぬ人となったと伺った

 同じクラブの親しい山仲間では、今年4月にもひとり亡くなった。80歳を超えると友人が亡くなってもある面で当然のように受け取られ、とても寂しい気がしている。

 大分以前から私は機会を捉えては、自身の成長のために若いこに出来るだけ、未知の土地を自由に旅行することを勧めて、高校後輩らにも話し聞かせている。高校の4年先輩で、2010年ノーベル化学賞を授与された故根岸英一博士とも生前数回お会いして、同じ考えで意気投合したものである。自由な旅国内、海外を問わずトライしてみる価値がある。私の海外武者修行も学生時代の登山や、北海道旅行その原点とヒントがあるかも知れない。

 北海道旅行ではこんなこともあった。十勝地方の広尾町へ向かう途中で広々とした大牧場に沿ってバスは走った。随分大きな牧場で数えきれないほど多くの乳牛が放牧されていた。一体どんな人がこんな広い牧場を経営されているのだろうかと興味を抱いた。旅館で尋ねてみたところ「橋本さん」という人が牧場主だと教えてくれた。ただ、それだけのことだったが、後年になって冬季オリンピックのスケート競技で入賞した橋本聖子さんの実家だと分った。東京オリンピックの橋本組織委員長の姿を観る度に、あの大牧場のオーナーの子孫が、オリンピックを仕切っているのだと興味深く感じたものである。

 想い出とはいろいろあるものだ。その中で親友との決別ほど空虚なものはない。親しければ親しいほど友の死は悲しく辛いものだ。

2021年11月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5295.2021年11月10日(水) 小田急線子ども運賃一律50円?

 昨日「小田急線こども運賃50円」の見出しをテレビでちらっと観て、「エッ!」と驚いた。昨夕TBS「Nスタ」のコメンテーターも、子どもにとってお得な意外な情報にびっくりしていた。ところが、あまり詳しい情報が新聞、テレビでも報道されずにいたところ、今朝の朝日「天声人語」に阪急グループ創業者・小林一三の言葉「百歩先の見える者の多くは狂人扱いされ 五十歩先の見える者の多くは犠牲者となる 十歩先の見える者が成功者である」を引用して、「今回の値下げはおそらく、十歩先を見た投資であろう」と好意的に書かれてい。なお、ヤフー・ニュースが、小田急電鉄が2022年春から全線を対象に子供用のIC運賃を1乗車一律50円にすると発表したと伝えていた。

 かつて小田急電鉄に勤めて、多少なりとも鉄道業務について理解しているつもりであるが、今回の子ども運賃の大幅値下げについては、やや理解し難いところがある。交通業、特に鉄道業に関しては、監督官庁・国土交通省の指導、監督が厳しく、普通は1社だけが傑出するような特例を認めるようなことはしないと理解している。この小田急の「子ども運賃50円」によって、競合する他の鉄道会社は、営業上明らかに影響を受けるし、同じような政策を実行すれば、鉄道業者同士の間に混乱を引き起こす恐れもある。それにしても小田急が一時的に経費面でマイナスであるにも拘わらず、これだけ思い切って斬新で子どもを持つ親から歓迎されるようなアイディアをよく実行する決断をしたと思う。また国土交通省も小田急のこの「子ども運賃50円」を他社に先駆けて認可したものだと思う。

 ただ、まだ分かり難い点がある。小田急が発表した発売時期の「来年春から」という表現が些か曖昧で、この「春」とは何月何日を示すのか分からない。

 その他にも、この子ども一律50円に因んで、今月末以降特定の日に子ども向けに1日フリー100円乗車券を発売する「小田急こども100円乗り放題デー」を実施するという。

 比較的堅実な会社経営で、普段は新庄ファイターズ新監督のようなあまり派手なプレーをしない小田急が、このような実社会に衝撃を与えるようなパフォーマンスをやるとは、OBとしては少々度肝を抜かれた気持ちである。割合連携プレーの多い鉄道各社間で、今後物議を醸すような事態になったり、営業的に難しくなって計画を中途で挫折させるようなことがなければ良いがと少々気にはなっている。

 さて、今日衆議院特別国会で岸田文雄自民党総裁が、第101代総理大臣に指名された。幹事長に就任した茂木敏充・前外相の後任に、将来の首相を目指すという参議院議員からこの度衆議院議員に当選した林芳正氏が就任する。その他の閣僚には変更はない。取り敢えず、暴言、失言などないよう心して欲しい。

2021年11月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5294.2021年11月9日(火) 友人のグラフィックアート個展

 今日市川学園中学時代の友人・近藤總さんから来月7日に開催する「グラフィックアート」個展の案内状られてきた。中学1年時に同じクラスに偶然にも4人もの近藤姓の同級生がいたことが珍しく、また先生や同級生らからも注目され、強く印象として残った。だが、その後私が京都市内の中学へ転出してしまったので、交流はまったくなかった。それが、それからほぼ65年後に日本旅行作家協会会員となった時、偶々会員名簿の中に4人の同級生のひとり「近藤總」の名前を見つけて、それとなく尋ねてみてお互いにあまりの奇遇に驚き、爾来友人として親しくお付き合いしている。彼は武蔵野美大で専門的に美術を専攻し、今ではイラスト会社を経営しつつ得意の腕を振るっている。彼はアートばかりではなく、ワインについても詳しく、その方面の出版物も自らのアート挿絵を描いて何冊か出されている。今ではしばしば手紙のやり取りをしながら、コロナが収束したらワインを一緒に嗜もうと楽しみにしている間柄である。

 個展のテーマは、「私の『ギュスターブ・モロー』展~ギュスターヴ・モローに魅せられて」と題してヘロデ王の前で踊る娘サロメを描いたギュスターブ・モローの名画を彼の独創的な技で表現したイラスト展である。今度の個展ではモローをテーマにして、「ヘロデ王の前で踊るサロメ」に一貫性を持っていくつもの作品を制作したようだ。大分前から準備に追われているとは手紙に書かれていたが、改めてパンフレットを見てみても随分興味深そうな展示会ではないかとわくわくさせられる。生憎妻が盲腸手術で入院する日がオープニング・デイなので一緒に会場へ行けないが、場所的にも三越本店の近くで交通の利便性もあり、素晴らしい作品を鑑賞できることを今から楽しみにしている。

 さて、衆議院総選挙が終わって自民党が約束した公約のひとつが、同じ与党公明党の最大の公約と同じようでいながら、中身が大分異なるので茂木敏允・自民党、及び石井啓一・公明党の両党幹事長が調整していたが、まだ最終的な妥協には至っていないようだ。現在検討中なのは、18歳以下の若者にひとり5万円の現金支給と、5万円のクーポン券を支給し、その他に住民税非課税世帯に10万円を給付することで一応一致した。だが、960万円の年収制限を付けたいとの茂木幹事長提案に対して、石井幹事長が党へ持ち帰って返答することになっている。

 そもそも公明党の唯一の公約と言ってもいい「18歳までの国民全員にひとり10万円の現金給付」を公明党は未来応援給付金と得意気に呼んでいるが、これに対して自民党の公約は、住民税非課税世帯を対象に10万円を支給する方針を主張していて、中々双方の折り合いがつかなかった。

 大体貧富の境界を特定ので分けて、給付の可否を決めること自体おかしいと思う。苦しい生活を支援しようというなら、国民は納得すると思うが、働く気力もなく、働きもしない若者に一律的に支給するというのは、多くの国民に理解してもらえないと考える。公明党の主張は、見栄えの良い公約をぶち上げ、得票につなげようとの下心がミエミエである。バラマキと言われる所以ではないか。これから公明党との連立政権を続けていく第2次岸田内閣としての政策が、近々打ち出されることだろうが、お手並み拝見と行きたい。

2021年11月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5293.2021年11月8日(月) でかい図体の日大が機能不全に?

 日大の背任容疑スキャンダルが伝えられてから大分時間が経つ。元・現2人の理事が逮捕されて捜査が続けられ、凡その様子伝えられているが、一向に事態が動かない。ガバナンスが機能不全状態に陥って、収賄容疑が疑われている田中英寿理事長の関与と動向がよく分からない。元理事は理事長に多額の金額を手渡したことを捜査当局に告白しているが、理事長が収賄容疑を否定したまま事態は一歩も前へ進まない。

 学校法人としての日本大学は、16学部87学科、大学院19研究科の他に16の付属中高、4つの病院を有し、事業活動収入は昨年度2,044億円だった。そのマンモス学園・日大のトップを務めているのが、自身アマチュア相撲日本一になった相撲部出身の田中英寿理事長である。これまで13年間に亘ってマンモス組織の理事長職を務めてきた。3年前にはアメフト部が悪質タックル問題を引き起こして、一旦辞めた理事をその後再び理事に復帰させて、理事長の懐刀としている。この理事が恩義のある理事長の権威を笠に着て剛腕を発揮していたらしい。子会社「株式会社日本大学事業部」の取締役を務めつつ、理事長の威光を振りかざして株式会社を自家薬籠中のものとしていたようだ。権力を握った理事長には誰も逆らえず、理事長は自ら、或いは腹心の理事を操りながら日大内ではやりたい放題らしい。日大理事会は、ガバナンスが効かず、組織の体を成していないと言えよう。国や自治体から約219億円の補助を受けているうえに、教育事業収入は原則として非課税である。こういう実態を知ったなら、文科省が会計検査院でも使って決算書をチェックさせるべきではないかと思う。補助金はあくまで税金の投入である。

 表面には出ず、背後で操る田中理事長の陰湿な狡さは相当なものである。アメフト部事件の折、外部の第三者機関が、田中理事長にすべての面で不透明さがあるので、記者会見を開いて説明責任を果たすべきであると勧告したが、その際も会見は開かれなかった。今度も外部に対して会見はおろか、インタビューにすら応じない。それにしても日大理事会というのは、名前だけで仕事はまったくやっていないとしか思えない。どうして理事会を開いて、理事長が2千万円以上の資金を受け取ったとの証言があるので、その調査を行わないのか。理事長が受領していないとの発言はとても正当とは思えず、事態は前へ進んでいない。

 日大理事会は、石川淳がある書に書いたように「もしかすると、その疑惑は絶対に疑うべからざるものをすら疑ってしまうような非がこちら側にあるということになるのではないか」という懸念なのであろうか。理事長ひとりの非を追及することによって、結局理事会に非があるということになると恐れているのだろう。それにしても、度々金銭面での疑念を持たれている理事長をこのまま居座らせるようでは、日本大学は果たして教育機関、学校法人と言えるのだろうか。大学としても恥ずかしいことではないだろうか。

 学校法人日本大学もお粗末だが、それを監督する理事会も酷いものだ。そのうえ日大には、より悪質な理事長が構えていたものだ。

2021年11月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5292.2021年11月7日(日) コロナ感染、未だ世界で衰えず。

 日本では新型コロナウィルスの新規感染者数が徐々に減って、このままの傾向が続けば、いずれコロナ禍から解放されるとの声がある。一部の専門家も来年1~2月ごろに第6波が襲来する可能性があるが、それさえ切り抜けることが出来れば大丈夫だろうと語っている。

 ところが、世界にはワクチン接種率が上昇しても一時縮小したコロナ感染者がここへ来て急速に拡大に転じた国々がある。主にヨーロッパ諸国である。気候が同じであるうえに陸続きであることから、自国内でいかに感染防止の手を打っても空気感染は防ぎようがないようだ。ヨーロッパが感染の震源地になりつつあると世界保健機関(WHO)でも懸念している。特に、バルト諸国や中東欧の新規感染者数は、日本の人口に換算すれば、1日12万人を超える状態だそうだから、日本の500倍くらいで、極めて危機的状況にある。我々がテレビで現地の様子を観ていると、彼らには群れる習性があり、会えば身体をハグするということと、マスクを着用したがらないことに大きな原因があると思う。イベントや、街の集会場、飲食店などで見る彼らの行動は、ソーシャル・ディスタンスなんて眼中にないようだ。行政も少しでも明るい兆しが見えると直ぐに厳しい制限を解除する。これはアメリカについても同様である。

 その点で日本では2回終えたワクチン接種率が72%を超え、どこへ行ってもマスクを着用している人の割合が100%近い。それで政府は、日本の現状から海外からの入国者への制約を緩和する意向で関係国へ通達した。我々ももう2年間友人たちと集まる機会がなくなり、寂しく思っているが、このまま減り続けて2年前以前の状態に1日も早く回復してもらいたいものである。

 さて、母校湘南高校が今年創立百周年という記念すべき年を迎え、当初はいろいろ記念行事が検討されていたが、コロナのためにほとんど中止、或いは規模を縮小して開催されると聞いていた。それが今月3日付毎日新聞神奈川版や、他のメディア、人伝によって、前日2日に横浜市内の神奈川県民ホールで母校創立百周年を祝う記念式典が開催されたことを知った。コロナ禍のため収容人員は1/2の1,200名に抑えられ、全校生徒、教職員ら関係者が出席し、黒岩祐治・神奈川県知事も出席され祝辞を述べられた。ブラスバンドと弦楽部の現役・OBと、神奈川フィルハーモニー・オーケストラによる演奏が評判良かったと聞いている

 小学生時の母校・幕張小学校も今年創立150周年を迎えたが、祝典・祝行事はすべて中止と伺った。コロナさえなければ、多くの卒業生が出席出来たのにと思うと、今更ながらコロナが恨めしい。

2021年11月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com