ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5298.2021年11月13日(土) 名門東芝が会社を3分割

 戦後経済成長の駆動車とも象徴とも見られていた大手名門企業の東芝が、3社に分割されるとの計画が発表され些か驚いている。今から150年前に創立され、現在約12万人の従業員を抱える大企業である。著名な財界人も多数輩出した。特に、石坂泰三、土光敏夫社長は、経団連会長としても積極的に活動し一世を風靡した。カラーテレビや冷蔵庫を最初に製造・販売した会社として派手にテレビ広告などで消費者に自社製品を印象づけていた。「物言う株主」との対立や、イギリスの投資ファンドによる買収騒ぎがあって、近年周囲は騒がしい環境にあった。

 確かに数年前に不正経理が発覚し、2018年には、投資したアメリカの原子力メーカー・ウェスチングハウス社の経営破綻によって約1.4兆円もの巨額損失を生んだ。これにより会社は一層厳しい経営を強いられた。新しい計画では、会社全体の事業を3つに分割する。発電設備や交通システムなどのインフラサービス会社、電子部品を担うデバイス会社、そしてそれ以外の現東芝が大手半導体企業の株式管理を行う。

 ラグビーをはじめ、スポーツ面にも力を注ぎ、その存在感は、日本の経済発展の中心であり、スポーツ面でも華々しい存在だった。ラグビーの日本代表チームの広瀬俊朗・元主将も東芝チームで活躍した。息子たちが中高でラグビー部活動をやっていた当時、東芝府中工場に何度となく応援に通ったことがある。

 かつての名門企業が、いばらの道を歩いて行く。落ちぶれていく実情を知るとつい同情を禁じ得ず、心なしか寂しさが感じられる。東芝社員はもとより、多くのOB社員や株主も失望していることだろう。企業の経営者は常に向上心を持ちつつ、脇目も振らず、自らの会社の発展のために全力を集中しないと足元を掬われることになる。厳しいだろうが、名門東芝の再起を期待したい。

 さて、昨日枝野幸男立憲民主党代表党代表を辞任した。先の総選挙で党の議席数を減らした責任を取ったと語った。近く次の代表が決まる。党内には、共産党と野党連合を組んだことに賛否両論があるという。今後の党の進むべき路線と目標をどのように定め、党を発展させるのか、新代表のお手並み拝見というところである。

 一方で総選挙後に無所属で当選した議員の自民党入りが相次いでいる。中にはかつて自民党を厳しく追及していた議員もいて、党内に不満が燻っているようだ。中でも自民党に所属し、外相、自由党党首でもあった元外相柿沢弘治氏の子息・柿沢未途氏と元民主党幹事長の細野豪志氏が、諸々地元の自民党支持者からそっぽを向かれている。今後の選挙で自民党本部が彼らの地元で、誰を推薦するのか不審と不安が漂っている

 とりわけ、細野議員は民主党幹事長時代に自民党批判を続け、安倍政権の退陣を迫ったこともあり、自民党内で好意的議員はごく限られている。それを自民党員になる前に二階俊博元幹事長が二階派議員として認めて支援していた。そういう複雑な派閥的な内輪話より問題なのは、自民党路線や政策に批判、反対していた人物が、ある日を境に突然それらに賛同する無節操とモラルの欠如である。細野氏には、強引に物事を進める傾向があったが、今回は静岡の地元で選挙民を裏切るような行為をしておきなが当選したそして、旧民主党に反旗を翻して与党自民党の軍門に降るような言動は、モラル的にもどうかと思う。時代がこういう議員を容認するようになってしまったのだろうか。

2021年11月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5297.2021年11月12日(金) 瀬戸内寂聴さん、極楽浄土の旅へ

 作家の瀬戸内寂聴さんが9日に亡くなられた享年99歳で、人生100年時代をほぼ実践された。文化勲章も授かった。昨日から今日にかけてメディアは、瀬戸内さんの死について、その人柄と作品を合わせかなり詳しく伝えている。改めて骨太なすごい人気作家だったなと思う。仏門入りするまでは、かなり破滅的な生活を送っていたようだったが、仏の道に入ってこの世の垢が拭い取れたのか、人間的にも円満になり多くの人びとから愛された。弱者に寄り沿う作家のイメージが浸透して、各地で開催される瀬戸内さんの法話会には大勢の受講者が集まった。

 まだ瀬戸内晴美と名乗っていたころに書かれた小説は、やや愛のもつれに飲み込まれたような内容が多かったが、それが近ごろの小説ではどうだったのだろうか。まだ読んでいないので、何とも言えない。テレビに出演した時の語り口もソフトで、司会者の気持ちを逸らさない思いやりが感じられた。それに何事も自らの経験に基づいて確信的に話すので、強い説得力があった。こういう個性的で特異な人がまた逝ってしまったのは、何とも惜しく寂しい気がする。

 新聞記事によると岡本かの子を描いた「かの子繚乱」のような、自我に目覚めた現代女性の生と性を見つめた長編小説を発表して、人気作家になったと紹介されている。偶々私が作品登場人物のひとりとして岡本太郎を描いているため、かの子の日常と性格を知るうえで参考になりそうので、「かの子繚乱」をぜひ読んでみたいと思っている。

 寂聴さんはこんなことも言っていたという。「88歳が人生で一番いいとき、あとは老いてぼろぼろよ」。弱者に優しいそうだが、それどころか弱者の中の弱者「後期高齢者」にも温かい言葉をかけてくれている。幸い私は人生の一番いい時のその米寿88歳までまだ5年もある。これから先が楽しみになってきた。
 さて、中国で共産党が創立されてから今年がちょうど100年目に当たり、7月に祝賀式典を行ったばかりである。追随して今月8日中国共産党は、党の重要方針を決める第19期中央委員会全体会議(6中全会)を開き、習近平・国家主席は席上他国による中国への抑圧は許さないと述べた。

 そして40年ぶりにこれまでの共産党の歴史を総括する「歴史決議」を採択して昨日閉会した。歴史決議では、1945年の「建国の父」毛沢東、1981年に改革開放政策を主導した鄧小平、に並ぶ歴史的指導者として、傲慢にも習近平自身が自らを指名したのだ。習近平は来年に控える5年に1度の共産党大会で、これまで首席在任2期の不文律を破って3期目に挑むと見られている。スターリン、毛沢東ら疑似社会主義国家の独裁者の例が示すように、この両国では、一旦権力を握ると権力志向と私利私欲によりそれを手放そうとしない。習近平も権力基盤を固めて習王国を構築しようとの下心が明らかになった。

2021年11月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5296.2021年11月11日(木) 山仲間が、またひとり逝った。

 昨日大学の登山クラブ「アルペン・クラブ」の親しかった友人が、またひとり冥界へ旅立ったことを奥さんから聞き、少なからずショックを受け。学生時代の4年間に度々一緒に山へ登り、北アルプスの後立山連峰を縦走したことが特に印象に残っている。最終学年時にはもうひとりの山仲間と3人で北海道旅行した。一緒に旅行した3人組のひとりも、5年前に旅立った。3人組の中でただひとり取り残されてしまった。3人ともそれぞれ東京、神奈川、千葉の公立高校を出て揃って2年浪人した後に大学生となった同じような経歴だった。

 北海道では、現地へ着いてから行先を考える無計画な旅だった。アイヌ部落を訪れたことや、納沙布岬から遥か北方領土を眺め感慨に耽ったり、帰路は姿を消した青函連絡船に乗り青森から鈍行列車で帰京した想い出多い長旅は、今振り返っても懐かしい。

 奥さんに電話したきっかけは、拙著を送ったり、ハガキを出したり、メールを送っていながら、一向にから応答がなかったからである。もしや健康を害されているのかも知れないと思い、今年もらった年賀状をすべてチェックしたところ、彼からの年賀状が届いていなかった。これはあまり良い前兆ではないと恐る恐る電話をしたところ、思いがけず今年初めすでに帰らぬ人となったと伺った

 同じクラブの親しい山仲間では、今年4月にもひとり亡くなった。80歳を超えると友人が亡くなってもある面で当然のように受け取られ、とても寂しい気がしている。

 大分以前から私は機会を捉えては、自身の成長のために若いこに出来るだけ、未知の土地を自由に旅行することを勧めて、高校後輩らにも話し聞かせている。高校の4年先輩で、2010年ノーベル化学賞を授与された故根岸英一博士とも生前数回お会いして、同じ考えで意気投合したものである。自由な旅国内、海外を問わずトライしてみる価値がある。私の海外武者修行も学生時代の登山や、北海道旅行その原点とヒントがあるかも知れない。

 北海道旅行ではこんなこともあった。十勝地方の広尾町へ向かう途中で広々とした大牧場に沿ってバスは走った。随分大きな牧場で数えきれないほど多くの乳牛が放牧されていた。一体どんな人がこんな広い牧場を経営されているのだろうかと興味を抱いた。旅館で尋ねてみたところ「橋本さん」という人が牧場主だと教えてくれた。ただ、それだけのことだったが、後年になって冬季オリンピックのスケート競技で入賞した橋本聖子さんの実家だと分った。東京オリンピックの橋本組織委員長の姿を観る度に、あの大牧場のオーナーの子孫が、オリンピックを仕切っているのだと興味深く感じたものである。

 想い出とはいろいろあるものだ。その中で親友との決別ほど空虚なものはない。親しければ親しいほど友の死は悲しく辛いものだ。

2021年11月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5295.2021年11月10日(水) 小田急線子ども運賃一律50円?

 昨日「小田急線こども運賃50円」の見出しをテレビでちらっと観て、「エッ!」と驚いた。昨夕TBS「Nスタ」のコメンテーターも、子どもにとってお得な意外な情報にびっくりしていた。ところが、あまり詳しい情報が新聞、テレビでも報道されずにいたところ、今朝の朝日「天声人語」に阪急グループ創業者・小林一三の言葉「百歩先の見える者の多くは狂人扱いされ 五十歩先の見える者の多くは犠牲者となる 十歩先の見える者が成功者である」を引用して、「今回の値下げはおそらく、十歩先を見た投資であろう」と好意的に書かれてい。なお、ヤフー・ニュースが、小田急電鉄が2022年春から全線を対象に子供用のIC運賃を1乗車一律50円にすると発表したと伝えていた。

 かつて小田急電鉄に勤めて、多少なりとも鉄道業務について理解しているつもりであるが、今回の子ども運賃の大幅値下げについては、やや理解し難いところがある。交通業、特に鉄道業に関しては、監督官庁・国土交通省の指導、監督が厳しく、普通は1社だけが傑出するような特例を認めるようなことはしないと理解している。この小田急の「子ども運賃50円」によって、競合する他の鉄道会社は、営業上明らかに影響を受けるし、同じような政策を実行すれば、鉄道業者同士の間に混乱を引き起こす恐れもある。それにしても小田急が一時的に経費面でマイナスであるにも拘わらず、これだけ思い切って斬新で子どもを持つ親から歓迎されるようなアイディアをよく実行する決断をしたと思う。また国土交通省も小田急のこの「子ども運賃50円」を他社に先駆けて認可したものだと思う。

 ただ、まだ分かり難い点がある。小田急が発表した発売時期の「来年春から」という表現が些か曖昧で、この「春」とは何月何日を示すのか分からない。

 その他にも、この子ども一律50円に因んで、今月末以降特定の日に子ども向けに1日フリー100円乗車券を発売する「小田急こども100円乗り放題デー」を実施するという。

 比較的堅実な会社経営で、普段は新庄ファイターズ新監督のようなあまり派手なプレーをしない小田急が、このような実社会に衝撃を与えるようなパフォーマンスをやるとは、OBとしては少々度肝を抜かれた気持ちである。割合連携プレーの多い鉄道各社間で、今後物議を醸すような事態になったり、営業的に難しくなって計画を中途で挫折させるようなことがなければ良いがと少々気にはなっている。

 さて、今日衆議院特別国会で岸田文雄自民党総裁が、第101代総理大臣に指名された。幹事長に就任した茂木敏充・前外相の後任に、将来の首相を目指すという参議院議員からこの度衆議院議員に当選した林芳正氏が就任する。その他の閣僚には変更はない。取り敢えず、暴言、失言などないよう心して欲しい。

2021年11月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5294.2021年11月9日(火) 友人のグラフィックアート個展

 今日市川学園中学時代の友人・近藤總さんから来月7日に開催する「グラフィックアート」個展の案内状られてきた。中学1年時に同じクラスに偶然にも4人もの近藤姓の同級生がいたことが珍しく、また先生や同級生らからも注目され、強く印象として残った。だが、その後私が京都市内の中学へ転出してしまったので、交流はまったくなかった。それが、それからほぼ65年後に日本旅行作家協会会員となった時、偶々会員名簿の中に4人の同級生のひとり「近藤總」の名前を見つけて、それとなく尋ねてみてお互いにあまりの奇遇に驚き、爾来友人として親しくお付き合いしている。彼は武蔵野美大で専門的に美術を専攻し、今ではイラスト会社を経営しつつ得意の腕を振るっている。彼はアートばかりではなく、ワインについても詳しく、その方面の出版物も自らのアート挿絵を描いて何冊か出されている。今ではしばしば手紙のやり取りをしながら、コロナが収束したらワインを一緒に嗜もうと楽しみにしている間柄である。

 個展のテーマは、「私の『ギュスターブ・モロー』展~ギュスターヴ・モローに魅せられて」と題してヘロデ王の前で踊る娘サロメを描いたギュスターブ・モローの名画を彼の独創的な技で表現したイラスト展である。今度の個展ではモローをテーマにして、「ヘロデ王の前で踊るサロメ」に一貫性を持っていくつもの作品を制作したようだ。大分前から準備に追われているとは手紙に書かれていたが、改めてパンフレットを見てみても随分興味深そうな展示会ではないかとわくわくさせられる。生憎妻が盲腸手術で入院する日がオープニング・デイなので一緒に会場へ行けないが、場所的にも三越本店の近くで交通の利便性もあり、素晴らしい作品を鑑賞できることを今から楽しみにしている。

 さて、衆議院総選挙が終わって自民党が約束した公約のひとつが、同じ与党公明党の最大の公約と同じようでいながら、中身が大分異なるので茂木敏允・自民党、及び石井啓一・公明党の両党幹事長が調整していたが、まだ最終的な妥協には至っていないようだ。現在検討中なのは、18歳以下の若者にひとり5万円の現金支給と、5万円のクーポン券を支給し、その他に住民税非課税世帯に10万円を給付することで一応一致した。だが、960万円の年収制限を付けたいとの茂木幹事長提案に対して、石井幹事長が党へ持ち帰って返答することになっている。

 そもそも公明党の唯一の公約と言ってもいい「18歳までの国民全員にひとり10万円の現金給付」を公明党は未来応援給付金と得意気に呼んでいるが、これに対して自民党の公約は、住民税非課税世帯を対象に10万円を支給する方針を主張していて、中々双方の折り合いがつかなかった。

 大体貧富の境界を特定ので分けて、給付の可否を決めること自体おかしいと思う。苦しい生活を支援しようというなら、国民は納得すると思うが、働く気力もなく、働きもしない若者に一律的に支給するというのは、多くの国民に理解してもらえないと考える。公明党の主張は、見栄えの良い公約をぶち上げ、得票につなげようとの下心がミエミエである。バラマキと言われる所以ではないか。これから公明党との連立政権を続けていく第2次岸田内閣としての政策が、近々打ち出されることだろうが、お手並み拝見と行きたい。

2021年11月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com