ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5342.2021年12月27日(月) 冬季スポーツとNHK紅白歌合戦

 この数日寒い日が続いている。全国的な寒波襲来で、各地で豪雪により交通障害が起きている。東海道新幹線も徐行により、大分遅れているようだ。高速道路では交通停止めになったところがあちこちにある。近畿、北陸地方は特に大量の降雪があり、滋賀県彦根市で68㎝の積雪で、京都府舞鶴市でも12月としては過去最大の降雪があったが、南国四国の宇和島市でも積雪があったくらいである。東京都内でも練馬区では最低気温が▲3.4℃となり、12月の観測史上最も寒くなった。

 そんな極寒の中で、昨日は多くのスポーツで日本一が決まった。最も目立って報道されたのは、フィギュア・スケートの全日本選手権だった。優勝者以下上位3名は、そのまま来年2月に開催される北京オリンピックの日本代表に内定した。男子はオリンピック3連覇を目指す羽生弓弦が、女子は坂本花織が優勝した。

 また、コロナ禍のため大きく日程が変更された全日本柔道選手権では、柔道日本一を決める男子無差別級で同じ会社・旭化成に勤める同僚同士が決勝戦で戦い、昨年準優勝の太田彪雅が、昨年優勝の羽賀龍之介を破って初優勝を飾った。京都で行われた全国高校駅伝男女大会では、男子が広島県世羅高校、女子は仙台育英高校が優勝した。この他にも興味はないが、競馬の有馬記念G1レースが行われて1番人気のエフフォーリアが優勝した。

 これから北京オリンピックへ向けて冬のスポーツが注目されることだろう。花園名物の全国高校ラグビー大会も今日から始まった。全国大学ラグビー選手権も佳境に入り昨日準々決勝が行われ、正月に日本一が決まる。

 そして、クリスマスが去り、年末へ向けて多くの歌謡曲ファンが注目している「NHK紅白対抗歌合戦」にも、いつもと変わった動きがあるようだ。近年社会的に男女の差別化に対する反対や疑問が強まっている。ジェンダー(gender)という言葉をよく耳にするが、これは生物学的な性別(sex)に対して、社会的・文化的につくられる性別のことを指している。その平等なジェンダー時代に紅白歌合戦のように男女を競わせて勝敗を決めるのは如何なものか、との意見があるようである。今年の「紅白」では司会者は紅組(女性)と白組(男性)という区別をなくして、NHKアナを加えた3人が番組進行をするというジェンダーレスになるようだ。一般の視聴者からも「男女が競い合う設定に疑問」とか、「男女対抗は止めるべき」との声が多いようで、出演歌手の間でも男女を分ける必要はないのではないかとの声があるという。

 NHKとしては戦後間もなくラジオ時代に始まり、長年続いてきた年末恒例の人気番組である「紅白」だけに、今年から中止と軽々に言うわけには行かないようだ。だが、かつては放送開始前からテレビの前に家族が集まって開始を楽しみに待っていたころとは空気や期待感が大分違うようだ。実際、近年は高齢者が知らない歌を唄い、知らない歌手の登場は、高齢者のナツメロ族にとってはあまり興味が湧かなくなったし、歌詞も抒情的ではなく意味不明で、ダンス・踊りを見せるショー的要素が加わってステージも随分若者向けに変わった。これまで「NHK紅白対抗歌合戦」出場回数は、歌手としての実力を証明する履歴書とも言えたが、そういうナツメロはもう時代遅れということだろう。いずれ近い将来には見納めになる可能性があるので、大晦日は最後まで観てみようと思う。
 一世を風靡した歌手東海林太郎、岡晴夫、藤山一郎、村田英雄、三波春夫や、名物アナ宮田輝、鈴木健二の時代は、遥か遠くへ行ってしまったのだ。

2021年12月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5341.2021年12月26日(日) ロシア人の旧ソ連へのノスタルジア

 「光陰流水の如し」と言われるように、あっという間に時は流れていく。私自身戦前の生まれではあるが、まだまだ壮年期と思っている間に来年は早くも7度目の年男となる。父の没年を考えると余命はあと10年しかないということになる。

 こんなことを想うのは、1991年の昨25日旧ソビエト社会主義共和国連邦のゴルバチョフ大統領が辞意を表明し、今日26日にソ連は消滅した。15の連邦はそれぞれ独立国となった。それから早や30年が経過したからである。当時ソ連の崩壊は衝撃的だった。ロシア革命により地上に初めて生まれた社会主義国家であり、万民平等と福祉社会を目指した新しい国家の出現で時の労働者に光明を与えたからである。ロシア革命を主導し、成功させたウラジーミル・レーニンの願いは理想的なものだった筈であったが、革命7年後に53歳でこの世を去った。マルクス・レーニン主義を継承したと思われたスターリンは、その後社会主義者ならぬ独裁者として権力を一手に収め、2500万人もの市民を殺害したとされる恐怖政治を行ったのである。社会主義はこの時点で雲散霧消してしまった。見かけだけを社会主義国家のように装ったところで実態は、むしろ社会主義の対極にある覇権主義、帝国主義に他ならなかった。

 その後マルクスが提唱する社会主義とはかけ離れた旧ソ連流「疑似社会主義」と、西欧の資本主義国家による東西の対立が激化し、国際的な緊張は膨らみ続けて東西対立を煽り一時、それは朝鮮戦争、ベトナム戦争、キューバ危機などに引火して第3次世界大戦の勃発も懸念されるような事態になった。ところが、社会主義経済の発展がままならず、国民誰ひとり失業者はいないことを目指していたのに、街に失業者は溢れ国家と国民は疲弊していった。とても対外戦争を行える力もなくゴルバチョフ大統領は、ついに資本主義との折り合いをつける決断をした。

 実際東西対立時代にソ連の傘下にあった東ヨーロッパ諸国に何度か訪れる機会があった。全般的に市街に明かりがなく薄暗く、街から元気な声も聞こえず、音楽が流れて来るような空気はなかった。ブルガリアでは、デパートの買い物でも品物をその場で買えず、決められた場所でしか品物を受け取れない不自由さや、東ドイツでは行くところ寄るところで、常に秘密警察に付きまとわれ行動を監視されているようで気持ちは落ち着かなかった。今顧みると少々懐かしい気もするが、人々は夢も希望もなく自らの未来に明かりが見えなかったのではないかと、それらの国を出国する時に彼らの夢は何だろうと同情したものである。

 しかし、ソ連から衣を変えた現在のロシアにも、国民は夢を抱いているのか。20年ばかり前にシベリア鉄道でシベリアを横断した時の途中駅でデッキに群がる物売りのおばさんたちの様子や、モスクワ市内の寒い野外で野宿をしている不良者の姿を思い出すと、プーチン大統領こそ権力を握って国民を叱咤しているが、権力欲と私利私欲で国民の気持ちを蔑ろにして、新生ロシアも旧ソ連から一歩も進歩していないように見える。

 つい最近ロシアの調査機関「世論基金」が公表した世論調査によると、国民の62%が「ソ連崩壊を残念に思う」と旧ソ連への郷愁を感じていると発表した。しかも10年前に比べて11%も増えている。あの自由も思想もがんじがらめだった旧ソ連時代がどうして懐かしいのだろう。多分当時の実情を知らないからだろう。懲りないロシア人である。ここにプーチンが独裁者になる下地が窺える。お~怖い!怖い!

2021年12月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5340.2021年12月25日(土) 来年度予算案、閣議決定

 過去最大の2022年度国家予算案が閣議決定された。来年1月の通常国会で正式に決定されるが、近年拡大気味の国家予算は止めどもない勢いで膨張している。一般会計の歳出は、何と107兆5964億円と10年連続で過去最大の総額となった。このままの財政政策が続けば、いずれ破綻することは間違いない。政治家は呑気で無責任過ぎる。どうして黒字財政を目指す財政健全化のための検討、施策が行われないのだろうか。大学生だった1959年度の国家予算は、ほんの1兆4千億円だった。隔世の感がする。

 予算案の内訳でとりわけ目だったのは、以下3点でいずれも過去最大だった。1)社会保障費(36兆2735億円)、2)防衛費(5兆3687億円)、3)国債費(24兆3393億円)で、この3つの歳出だけで全体の2/3弱を占める。

 このバラマキとも言える傾向に、「文藝春秋」本年11月号に財務省のトップ矢野康治財務次官が「財務次官、モノ申す」と題して、近年の日本の財政政策のバラマキについて「このままでは国家財政は破綻する」と強く警告を鳴らし、特に政界であっと言わせた。これまで官僚が所属の官庁の政策について苦言を呈するのは、極めて稀である。痛い所を突かれた政治家は、腹立たしいとは思っただろうが、次官の言う通りでもあり、反論のしようもない。矢野次官は、「私たち国家公務員は、国民の税金から給料をいただいて仕事をしています。決定権は、国民から選ばれた国民の代表者たる国会議員が持っています。決定権のない公務員は、何をすべきかと言えば、公平無私に客観的に事実関係を政治家に説明し、判断を仰ぎ、適正に執行すること」と述べている。

 問題は大局的に見て次官の言う通り、いずれ国家財政が破綻する恐れがあるということが大問題なのである。コロナ対策を前面に出して予算案に加えて、予備費でもコロナ資金を支出させ、バラマキを煽っている空気を感じる。過去最大支出額がコロナ禍の蔭に埋もれているように思えて仕方がない。政治家には、財政赤字が実感として分かっていないようだ。歳出を賄う歳入が伴わなければ、国家財政が破綻するのは当たり前である。新年度は取らぬ狸の皮算用に終わらなければ良いが、一応税収の見通しを過去最大と見込んでいる。これと連動して国債発行額が減るのは結構であるが、基本的には税収を増やし、歳出額を減らすのが健全な財政政策である。

 過去最大の歳出とされ、歳出総額の約1/3に当たる社会保障費の増大は、社会福祉国家建設を目指し、高齢者や小さな子どもたちなどの弱い人たちへの支援を考えるとある程度止むを得ないが、全国民目線から納得出来ないのは、年々増額される防衛費であろう。

 自然災害発生の際に派遣される自衛隊員の協力には、素直に感謝の気持ちが湧いてくる。しかし、これはあくまで本業ではない。国の防衛のための「軍隊」として今では、陸海空を合わせて22万7千人を数える大世帯となった。しかも、自衛隊の存在は、憲法第9条に明らかに違反している。武器を持たないと約束した現行憲法下で、軍事力増強のために防衛費を年々増額することが許されるのだろうか。

2021年12月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5339.2021年12月24日(金) 国際情報を正しく理解するための中立性

 今日はクリスマス・イヴであるが、華やかな雰囲気とは裏腹に新型コロナウィルスの新変種株オミクロンが、日本国内にも少しずつ感染者が見つかっている。1か月前にはコロナ感染者数も徐々に減少し、いずれ終息するだろうと見られていたが、オミクロンが急速に世界各国に広がっている。イギリスは1日10万人単位で発症しているし、フランス、イタリアもそれに近い。アメリカでも相変わらず世界一の感染者数と死者を出している。

 オミクロン株が世界106カ国で確認されるようになったが、日本でも一昨日160人になった。東京都内でも今日4人の感染者が確認された。テレビ・ニュースやエンタメ番組でもコロナ、特にオミクロンに関してかなりの時間を費やしている。

 さて、ウクライナ情勢が北大西洋条約機構(NATO)とロシアの緊張した対立の狭間にあって今世界で注目を集めている。ロシア軍がウクライナ国境周辺に進出したことに対して、アメリカとNATOが撤退を求めて緊張が高まった。しかし、ロシアに言わせれば、ウクライナがNATOに加盟することは、ロシアにとって安全保障上見逃がせないとして緊張緩和のためNATOの拡大停止を求めている。ここで我々は、どうしてもロシアに対して日頃あまり好感を抱いていないせいもあり、先ずロシア軍のウクライナ国境周辺の進出が問題と考えがちだが、そこには一般には分かり難いウクライナならではの特殊な事情が潜んでいる。

 この辺りの事情については、先日セルビアの山崎洋さんが送ってくれたメールに記されていた。西側の報道はプーチン悪玉説で色塗られているという。つまり彼の見方は、ウクライナが旧ソ連から独立して以来、ウクライナ国内でロシア系住民の人権が著しく損なわれたり、ロシア正教に代わってウクライナ正教会を独立した教会にして、ロシアにとっては反ロシア政策に思える面が目立つという。また、クリミヤについては、元々ロシア領だったが、住民の意思に拘らず、ウクライナ出身のフルシチョフ首相の一存でウクライナに帰属させた経緯がある。ソ連崩壊時の大統領だったエリツィンは、ソ連解体を急ぐため現状維持を認めたが、その代償としてウクライナとロシア海軍基地の利用を認める条約を締結した。だが、条約期限が切れる前にウクライナは海軍基地をNATOに引き渡すことを検討しているとされ、これにより黒海を失い南からの攻撃に対する防衛に不安を覚えたロシアが住民投票を行い、ロシア帰属派が圧倒的に勝った。こういう現実問題と背景が、西側ではあまり伝えられていないと彼は言う。確かに日本でもこのような背景はほとんど伝えられず、ロシアの強引さばかりが強調されている節がある。

 これはウクライナ情勢に関するほんの一部の情報であるが、確かに我々の先入観とは大きく異なる。良し悪しはあるが、やはり情報はバランス感覚が必要で、中立の立場に立つことが望ましいと思う。その意味でも、山崎さんが送ってくれた情報は、待てよ!なるほどと踏み止まらせてくれる貴重な情報である。有難いことだと思っている。

2021年12月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5338.2021年12月23日(木) テレビの大津事件の対応に納得

 今年も押し詰まって来た。昨日は冬至に当たり、今日は上皇の誕生日で上皇は米寿になられた。天皇ご一家と皇族方、並びに三権の長が上皇の仮住まいの仙洞仮御所をお祝いに訪れたが、このコロナ禍では世間にもあまり大きく伝えられない。そして、明日はクリスマス・イヴである。コロナ前なら街にジングルベルの曲が流れ、イルミネーションも派手に飾られたことだろう。何か寂しい年末の光景である。

 今日小学生の2人の孫に手作りの折り紙作品を送った。5年生の男の子は今ラグビーに夢中になっているが、2年生の孫娘はピアノを止めてしまったので、ちょっと気になっている。素直にのびのびと成長してくれれば、言うことはない。

 さて、昨晩7時30分から毎週リラックスしながら観ているNHK・BS「旅ラン」が鎌倉市内のランというので、紅葉の鎌倉市内を走るだろうと期待していた。思っていた通り住宅地や観光地を走って久しぶりに鎌倉の紅葉を目で味わえた。実は、その後8時から同じNHK・BSで「英雄たちの選択」を観た。この番組は、いつもその道の専門家が歴史的な出来事や人物を分かり易く説明してくれるので、時々楽しんでいる。

 昨晩は、大津事件発生後の明治政府の悩みと帝政ロシア政府に対する謝罪について明治政府の苦悩と列強国への対応を巡る駆け引きを、歴史の専門家や弁護士らが分析し分かり易く解説してくれ、初めて知る事実も多く随分勉強になった。

 大津事件とは、京都から巡行してきた帝政ロシアのニコライ皇太子を警備中の警察官がいきなり日本刀で切りつけ、皇太子を負傷させた事件である。これまで日本史の授業では、事件発生の年月と関係人物、事件のあらましを習うだけで、国家の上層部が外交上謝罪、並びに解決のためにどれほど苦悩に耐えてロシアをはじめ、列強諸国、国内を納得させるべく奔走し、解決へ導いたかという点については、学ぶことはほとんどなかった。

 事件が発生したのは、今から130年前の明治24(1891)年5月だった。その当時の帝政ロシアは世界に並み居る列強国であり、日本は及びもつかない3等国と言っても過言ではなかった。稚拙な対応をすれば、それを口実にロシアに攻め込まれ、領土割譲という事態にもなりかねず、日本では直ちに明治天皇が東京駅から列車で大津まで皇太子に直接謝罪のため赴いた。

 面倒な問題は犯人津田三蔵を死刑にしなければロシアが納得しないだろうと考えられ、人の人間を傷つけただけでは死刑を課すことは難しく、明治政府内で松方正義首相以下閣僚は、法を曲げても死刑にすべしとの意見が主流だった。ロシアによる報復の恐れから、政府が司法に介入することも考えられないことはなかった。ところが、最高裁長官に当たる大審院院長の児玉惟謙が旧刑法では、死に至らなかった外国の皇族に対する犯罪で最高刑は無期懲役で、死刑にすることには無理があると政府の考え方に反対した。幸い犯人の死刑を求めていたと見られた帝政ロシア政府も天皇が即座に謝罪に駆け付けた真摯な対応を評価したのか、日本が犯人を無期刑に称する決断を理解し、納得したのである。

 民主主義の基本原則である三権分立を損ないかけない事件だったが、瀬戸際で食い止めた。明治憲法が発布されてまだ2年しか経っていない民主主義黎明期に、憲法の精神である司法への政治的介入が行われなかったことは、日本の立法と司法の、境界線と立場をぎりぎりで守ったと見られている。

 昨晩のトークでは、2人のコメンテーターと歴史家、著述家、弁護士がかなり深く突っ込んで話し合っていたが、その会話が理性的で頭にすんなりと入る論理だった。

 久しぶりにテレビで日本の歴史的事件を整理された運び方と解説により、すんなりと理解させてもらった。気障な言い方だが、すっきりした気分である。

2021年12月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com