ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5362.2022年1月16日(日) トンガの火山噴火と津波に思うこと

 日本時間の昨日午後1時過ぎにトンガ諸島の火山島が噴火した。島の名も「フンガ・トンガフンガ・ハアパイ」というから日本人には極めてユニークに感じられるものだ。発生当時は、気象庁も日本に津波がやってくる恐れはないと警戒を促すことはなかった。ところが昨夜半になって津波が日本にも襲ってきて、沖縄から九州沿岸では数十㎝も海面が上昇した。小笠原諸島には1.1mの津波が襲来した。今朝になってテレビ・ニュースではしきりに津波について伝えていた。気象庁にもやや判断ミスがあったようだ。それにしてもトンガは日本から遥か南方8千㎞も離れている。それを10時間以内に日本近海に押し寄せるというのだから、そのスピードたるや時速800㎞ほどになるのではないだろうか。これでは、目の前に津波がやってきたら、とても逃げられるものではない。「逃げろ!撤退しろ!」を意味する‘EVACUATE’という単語が、テレビ画面にも強調されていた。高知県沿岸では係留していた船が流されたり転覆したりしていた。日本よりトンガに近いインドネシアや、フィリピンではもっと深刻な場面があったかと考えていたら、専門家の話では「空振」と言って、この種の津波は距離が遠くなればなるほど高い津波になるという。それでも最近気候温暖化の影響で海面が徐々に上昇していると考えられ、島国では警戒感が強い。気候温暖化も何とかしなければならないが、自然現象である火山の爆発、噴火も海の中の島国では、陸地とは違った防止対策を日頃から考えておかなければならない。

 トンガ沿岸に押し寄せる津波から車で‘EVACUATE’しようとする住民の姿を動画で観たが、波の勢いは凄まじいものだった。東日本大震災で大勢の犠牲者を出したのも理解出来る。国内各地で発令されていた津波警報は、午後には津波注意報とされ、午後2時にはすべて解除された。

 それにしても今新型コロナウィルスの急激な拡大によって、日本各地でその防止対策に大わらわである。そこへ今後も自然災害が襲ってきたら、どうやって難から逃れるか、考えなければならない問題であると思う。しかし、「一難去ってまた一難」と言われるように、仮にその危機を逃れても、矢継ぎ早に第2の災難が襲ってきたら、最早逃れることは至難ではないだろうか。コロナ対策を見ていると、対策を講じても後から後から新規感染者が発症するのは、人間の努力に対する悪魔のしっぺ返しだろうか。時に無力感を覚えることがある。

 こういう自然のお仕置きを、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記はどう思っているだろうか。自ら弾道弾ミサイルを発射させて国際社会へ人的災害の危険性を生み出して、罪もない自国民ばかりでなく、他国民にも恐怖感を与えているのは、極悪であるとの思いに至らないものだろうか。

2022年1月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5361.2022年1月15日(土) 親しかった3人の故人を想う。

 相変わらずこの数日は、北海道から北陸地方にかけて豪雪が襲っている。テレビ画像で観ていると降雪の中を車も人も通っているが、大丈夫かなと些か気になる。

 この厳しい気象条件の中で、大学入学共通テストが全国で始まった。志願者は約53万人といわれている。我々の時代には、各大学が独自に入試を行っていたものだ。現在とはシステムが大分違うので、現行制度についてはあまり良く分からない。もう60年以上も前を振り返ってみてあまり良い想い出はない。2年も浪人して両親には随分心配と苦労をかけた。2年目の浪人時代の今日は「成人の日」だったが、もちろん式典に出席する気持ちの余裕などなかった。顧みれば、暗い時代ではあった。それでもそれなりに苦しかっただけに忘れられない思い出でもある。今の受験生には、初期の目標に向けて全力を尽くして欲しいと願うばかりである。

 さて、新年が明けて寒中お見舞いのハガキの中に1通の訃報をいただいた。とりわけ親しかった高校時代の友人の奥様からである。この5年ほど会うことはなかったが、昨年11月に急逝されたとの知らせに寂しく残念で仕方がない。私が初めての海外武者修行から帰った直後の結婚式で、友人としてスピーチをした想い出が蘇って来た。彼とは浪人1年目に他の友人らと昇仙峡へ、浪人2年目には伊豆大島へ旅行した。今思えば、受験勉強に専念しなければならない大事な時期に、こんなのんびりしたことをやっているようでは志望校に入れるわけがないか。でも今思い出してもあの旅行は本当に楽しかった。

 ついセンチメンタルになり、他に昨年正月明けにいただいた2人の故人のハガキを思い出し、2人を偲びながら改めて読み返してみた。実はこのお2人には、昨年の今頃拙著「八十冒険爺の言いたい放題」をお送りした。

 ひとりは、NPO法人「知的生産の技術研究会」(通称:知研)の八木哲郎会長で、人生の大先輩であり公私とも随分お世話になった。大ヒットした「知的生産の技術」を書かれた梅棹忠夫・京都大学教授に直接お会いして了解をいただいたうえで、NPO知研を設立された。爾来半世紀に亘り知研のリーダーシップを取られてきた。昨年の今頃電話でお話したところ心なしか元気がなく、その時体調が勝れないと仰っていた。ともに知研で活動して早や半世紀近くになる。拙稿を何度も読んでいただき批評、指導してもらったことが思い出される。

 2010年12月には、韓国・束草市で開催された高齢者福祉に関する国際シンポジウムに韓国、中国、アメリカ人のスピーカーに伍して日本からただひとりのスピーカーとして推薦してくれ、大事な役割を果たし貴重な経験を積むことが出来た。私のHP上にも「永遠の少年」と人物評を書いていただいた。惜しいことに昨年5月に冥界へ旅立たれた。昨年2月にいただいたハガキには、拙著についてお褒めの言葉でコメントしていただいた。そしてハガキの最後に「漸く死地を脱したが、いつまで生きられるか分からない」と書かれていた。そしてその3か月後に慌ただしく旅立たれた。

 もうひとりは、私より若干若い経済ジャーナリストで、元朝日新聞記者の阿部和義さんである。お互いに高校こそ別だが、ラグビー部に所属していたので、妙に気持ちが通じ合うところがあった。2014年9月25日付「分散型エネルギー新聞」に「近藤さんの努力に脱帽」と好意的な一文を書いて紹介してくれた。

 以前に舌癌を手術され、少しずつ回復しつつあると信じていた。ところが、一昨年12月中旬に胃ろうの手術をされ、下旬に一応退院された。そして拙著を読まれて励まされたと感謝の言葉が綴られていた。それが、悲しいことに八木さんが他界されて1か月後の今年6月に逝かれてしまったのである。正に人生とは儚いものである。もっとお会いして、もっと話をしておけば良かったと悔やんでも、もう遅い。

 お2人からのハガキは、死期を間近にして気持ちを率直に表していた。気持ちが乱れていたのか、いずれも文章の達人にしては、珍しく文章も、文脈も、文字も乱れて読み難いが、私への友情と心遣いを伝えてくれている。お2人とも素晴らしい人間性と素晴らしい知性を持たれていた。お話しするだけで、心が豊かになることは何度もあった。感謝の気持ちでいっぱいである。お2人とも逝かれてまだ1年も経たないが、すぐにも会えるような身近な気持ちがある。心よりご冥福をお祈りしたい。

2022年1月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5360.2022年1月14日(金) 金融機関の著しいサービス低下

 新型コロナの感染拡大により世の中は暗くなり、経済は停滞し、倒産した会社もある。そんな時、東京商工リサーチが2021年の負債額1千万円以上の倒産件数は意外にも57年ぶりの少なさだったと発表した。不景気のうえに、つい最近液晶パネル大手のジャパンディスプレイが、2151億円の資本金を1億円に減資して中小企業並みの会社にまでした事実があったからである。すでに減資して中小企業並みにして税負担の軽減を図っている企業が増えている。最も影響を受けている観光業の中でも、経営の苦しい大手企業のJTBや日本旅行が1億円に減資し、更に毎日新聞社、スカイマーク航空など著名な企業まで同じように減資した。彼らは減資によって倒産を免れたと言えるかもしれないが、とにかく現在の苦境を何とか凌いだと言えるのかも知れない。

 ただ、倒産を免れることが出来たのは、コロナ下で政府による支援策、つまり政府が利子を負担することによって、資金繰りに窮する企業が大きく減じたことが大きい。資金の借り入れが楽になったからである。だが、政府の支援は永遠に続くわけではなく、終わりつつある。もし、借金が返せなくなったら倒産の道を歩む可能性がある。かつてのオイルショック、リーマンショックの折に急増した倒産が、再現するかもしれないのだ。

 さて、あまり明るい話がないが、最近の金融機関のサービス低下には少々腹が立つことがある。銀行ではほんの僅かしか希望の金種で現金を引き下ろせないし、それ以上だと手数料を要求される。硬貨を預金しようとするとある数になると手数料を徴収される。コインのお賽銭は遠慮して欲しいとお願いした神社もあるくらいである。今日の朝刊によれば、通帳の発行には、これまで手数料を徴収しなかった三菱UFJ銀行も、すでに実施している大手の三井住友銀行やみずほ銀行に倣い、4月から手数料徴収を実施する方針である。かつては、銀行間であまり異なるルールはなかったが、この通帳手数料徴収は時期、手数料額ともに各銀行によってバラバラである。通帳の発行に伴う経費がかなり負担になるとの理由から、利用者にはカードとインターネット利用を奨励しているようだが、私のように銀行の口座カードを所有していないアナログ派にとっては不自由である。そこで三菱は、あざとい策を考えた。一定年齢以上の高齢者からは手数料を取らない方針だという。何歳から上の年代から徴収免除にするのか、まだ決まらないようだ。

 他にも日本郵政のサービスも低下した。高齢者に対してかんぽ生命へ強引な勧誘を行い不利益な契約を行った件を筆頭に、郵便局の現場サイドでも土曜日の配達を取り止めたり、翌日配達を近々辞めることによって、一般市民に対するサービス低下のみならず、雑誌業界にも影響が表れてきた。雑誌の定期購読者への送付が遅れると月刊誌「選択」が警告しているほどである。

 かつては左団扇だった銀行、郵便局が自らの経営努力と責任を棚に上げ、顧客や消費者に負担を押し付ける時代になってきたと言える。あ~ぁ、情けない。

2022年1月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5359.2022年1月13日(木) コロナ禍急拡大とフィリピン大統領選

 北海道から北陸地方にかけてかなりの雪が降り続いている。激しい積雪のため、道路の片側1車線が、両側1車線になっているところもあるようだ。除雪中に落雪で命を落とした人もいる。東北新幹線の大幅な遅れや、国内航空便もかなり欠航した。その点関東地方は北部の群馬、栃木県を除けば、大雪に襲われることがあまりないので助かる。

 この雪の中で、オミクロン株を主とする新型コロナウィルスの感染が再び拡大している。日本でもこのところ急激に感染者が増え出したが、世界保健機関(WHO)が公表したところでは、世界で9日までの最近1週間の感染者が、前の1週間より55%も増えて1,515万人になったというから驚くではないか。相変わらず感染者はアメリカが最も多く461万人で、以下フランスが160万人、イギリス122万人、イタリア101万人と、ワクチンが充分行き届かないアフリカ諸国より、先進国に感染者が多いのが意外である。こんなコロナ旋風が吹き荒れている中で、1か月後冬季北京オリンピックが開催される中国は、厳しい水際対策や、全員のPCR検査などの感染対策が功を奏しており、新規感染者の発生を封じ込んでいると自負している。しかし、世界で1日282万人、1週間で1,515万人を超える新規感染者が出ている中で、中国では昨日の新規感染者が僅か238人、死者に至っては今日まで5千人足らずで、昨年9月14日以降1人も出ていないというのだからすごいと言うより、信じられないと言うべきであろう。

 日本でも最近になって急激に増えだした沖縄県で、今日過去最多の1,817人が発症した。全国的にも昨日は13,244人となり、4か月ぶりに1万3千人を超えた。今日は更に増えて18,673人を数えた。懸念されるのは、医療従事者をはじめとするエッセンシャル・ワーカーが倒れて、医療が崩壊し、介護現場で支援活動が機能しなくなることである。現状では、我々国民はワクチンを接種して常にマスクを着け、ソーシャル・ディスタンスを保つ努力をすることしか対策はない。光明が見えない暗い世の中になってきたものである。1日も早くこの地獄から抜け出したいというのが、余生があまり長くない我々後期高齢者のせめてもの望みである。

 さて、来る3月に韓国大統領選、4月にフランス大統領選に続いて、5月にはフィリピンでも大統領選が行われる。個性的なドゥテルテ現大統領の任期終了に伴うものだが、出足が早かったかつて無敵だった元ボクシング世界チャンピオンのバッキャオ上院議員が、スポーツ愛好家から支援されているが、最近になって意外にも36年前にピープルパワー革命で倒された独裁者マルコス元大統領の長男、フェルジナンド・マルコス氏が巻き返しているようだ。同氏には、父親の独裁政治への反感が強い反面、ピープルパワー革命を知らない若者から支持されている。変わっているのは、彼はフェイスブックで出馬宣言したことである。選挙戦ではSNSを戦略に戦う意向だったが、グーグル社が選挙活動が始まる日から投開票日までの期間中、すべての政党と候補者に関する広告をグーグル検索の結果や、You Tubeなどに掲載しないと決めたので、マルコス派はこれにどう対応するだろうか。

 フィリピンの人口は、日本より少々少ない1億1千万人であるが、その内日本人より遥かに多い約9千万人がソーシャル・メディアの利用者だという。それを利用したマルコス氏の支持率53%はバッキャオ氏の8%より遥かに高いが、このグーグルの決定により選挙戦では、誰が勝ち抜くのか興味深い。韓国や、フランスの大統領選とは異なった視点から見守りたいと思う。

2022年1月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5358.2022年1月12日(水) 過疎化による地方都市の劣化と苦悩

 冬も真っ盛りという感じで北海道から日本海沿岸の東北・北陸地方では、かなり激しい豪雪状況である。北海道では吹雪となっている。特に吹雪の中を走行する車を見ていると、運転は大丈夫だろうかと心配になる。

 新型コロナウィルスの感染が拡大して観光業が特に大きな影響を受けているが、北海道の冬は、コロナに関係なく、特に影響が大きいらしい。雪の中での難しい交通アクセスの問題もある。旭川市に近い大雪山国立公園周辺では、かつて大きなホテルが3つあったが、近年その内2つが閉館した。観光客が減ったことが大きいが、ホテルにとっては経営状態が良くない中で、固定資産税と建物の維持費が固定経費として大分経営に影響を与えているようだ。だが、ホテルは閉館してもその所有者には固定資産税がかかる。沖縄のように季節を問わず、観光客が訪れるところでも、現状はコロナ対策の規制により経営は厳しいと思う。

 そこへ今夕の朝日によると北海道で経営が苦しいのは、アクセスの難しい秘境ホテルばかりではなく、駅前の一等商業地ですら経済的に立ち行かない都市と商業業種があるという。その最たる都市が、北海道の鉄道の要衝でもある滝川市である。JR滝川駅の前にある500mも続く商店街に往時の勢いがなく、シャッターが下りた商店が多く、その中にあったデパートも6年前に閉鎖された。昨年は駅前の商業ビルも閉鎖された。これには地方都市特有の過疎化という現代の課題がある。特にこの滝川市は、かつては炭鉱景気で賑わっていたが、閉山されてから、40年前のピーク時の5万3千人の人口が、今では3万9千人にまで減少している。そのため商業ビルの主要テナントだったスーパーストアが撤退して経営は益々苦しくなり、土地の所有者も固定資産税を払えず滞納して、挙句に市に対して資産の売却を求めているようだが、落日の都市にも財政的余裕がなく、中々話がまとまらない。これから同じような問題が、地方都市の間で次第に浮上してくるのではないか、気になるところである。

2022年1月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com