充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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6461.2025年1月20日(月) 沖縄県内で社会運動が沈静化の傾向
沖縄の自治体首長選の結果に少々驚いている。実は、昨日投開票が行われた宮古島市長選で現職市長が敗れ、6人の立候補者の中で、副市長だった嘉数登氏が初当選した。敗れた前市長は革新ではなかったが、保革共闘の「宮古市民ファースト」や、「オール沖縄」の支持を受けていて、今回の落選によって沖縄県内にオール沖縄系の市長がいなくなった。2014年11月の知事選で普天間基地移設反対を掲げて、当時翁長雄志元知事が反対勢力を結集して「オール沖縄」を立ち上げ当選した。以降運動の精神を継承してきた玉城デニー知事にとっても少なからずショックであったようだ。
ここには、名護市辺野古の国による移設基地工事の建設を巡り、沖縄県が認めなかったことから設計工事が国の代執行により行われ、すでに1年が過ぎた。「オール沖縄」の内部にも、県民が飽きているとの声が聞かれるという。
それにしても、今沖縄県内では昨年12月にまた起きた米兵による女性への性暴力行為に対して激しいデモが行われているが、日本側にとっては不利な日米地位協定の改定を目指す動きも起きている。これに伴い、来る26日に実施される沖縄市長選に名乗りを上げているナカムラミオ立憲民主党県議が、協定改定を強く訴えている。「オール沖縄」は市長の座を取り戻すことが出来るだろうか。
しかし、最近の県内選挙戦を見る限り、県民から徐々にリベラル思考が消えつつあり、基地問題や日米地位協定への関心が薄らいでいる傾向が窺える。それは、本土に比べて比較的高かった投票率が、少しずつ下がり出していることでも分かる。今回の宮古島市長選でも前回の投票率65.64%から58.99%へ6.65%も下がったことでも分かる。
折も折、アメリカでは明日トランプ元大統領が再び大統領に就任する。回り回って日米同盟が今後も沖縄県民に大きな圧力となって押し付けられるのではないかと心配している。その点でも26日の沖縄市長選で「オール沖縄」の火を消して欲しくないものである。
最近の国内世論にやや保守的傾向が窺えるが、朝日新聞が実施した最近の世論調査によると、石破内閣の支持率が、昨年10月の就任直後は、46%だったが、12月には36%まで下がり、今月には33%にまで落ちている。一時は、岸田政権への支持率を上回ったこともあったが、どうも一過性だったようだ。支持率の下落は保守層への支持が欠けているということではなく、石破茂首相への信頼、支持が落ちているからであろう。国民はこれから「保守」、「革新」のどちらに気持ちが傾いていくだろうか。
6460.2025年1月19日(日) 尹錫悦・韓国大統領逮捕と大相撲の話題
お隣の韓国で昨年12月初め以来、尹錫悦大統領の非常戒厳令発令が大きな問題となり、その後大統領は昨日収監されたが、今朝未明合同捜査本部は内乱を首謀したとの容疑で大統領を逮捕した。現職大統領が逮捕されたのは、韓国憲政史上初めてのことである。これまで大統領退任後の逮捕者を含めれば6人目である。歴代20人の大統領の内、6人も逮捕されるとは聊か異常ではないかと思うくらいである。いずれにせよ国のトップの行き着く先としてはあまり名誉なことではない。不正資金疑惑で検察から事情聴取を受け、高台から飛び降り自殺した廬武鉉大統領のような大統領もいる。この背景には、大統領の強大な権限が利権を生みやすいことが挙げられている。それにしてもこの1か月以上は、この非常戒厳令問題で韓国内は上を下への大騒ぎで、国内政治もストップし、国内も分裂した状況にある。世界の動きがスピード化している時代にトップ政治を停滞させても国にとってはプラスにならない。1日も早い解決を他人事ながら望んでいる。
さて、大相撲初場所も今日は中日である。最近はテレビでもほとんど毎日のように観ているが、偶々今年が現在の日本相撲協会の前身である財団法人大日本相撲協会が誕生してちょうど100年になる。現在の両国新国技館が開館してからも40年になる。両国国技館で相撲を見たことはないが、その前の蔵前国技館では1度だけ観戦したことがある。特に今も印象に残っているのは、京都市内の中学を卒業した直後に、友人らと大阪府立体育館で春場所を2度も観戦したことである。2度目の千秋楽には、優勝した大関三根山が優勝パレードに出かける直前に三根山と握手を交わす機会があり、それが今も忘れられない。
今場所は3年半に亘り一人横綱として頑張っていた照ノ富士が、一昨日引退することを表明した。ケガのため大関から序二段まで番付を落としながら、再び舞い戻り横綱にまで昇進したのは本人の努力によるものであるが、見事なものである。惜しいことに膝のケガと糖尿病に悩まされ、身を退くことを決断した。優勝は実に10回を数える。
モンゴル出身力士の照ノ富士に続いて、次の横綱を狙っている大関豊昇龍もモンゴル出身である。その豊昇龍の叔父でモンゴル出身最初の横綱となった朝昇龍も、25回優勝を飾っている。モンゴル出身力士が日本の国技である相撲界で、日本の力士を差し置いて活躍している。実際現在42人いる幕内力士の内16人が外国人力士で、モンゴル人はその半数8人を占める。これまでにモンゴル出身力士は、最多優勝45回を誇る白鵬をはじめとして5人もの横綱を輩出している。今やモンゴル出身力士を抜きにしては、相撲界も成り立たないのではないだろうか。
まだ初場所は前半戦が終わったばかりで、明日から後半戦に入る。先場所初優勝を成し遂げた大関琴櫻が、横綱へ一歩踏み出すかと期待されながらも大きく取りこぼし、今日まで3勝5敗で、横綱を狙っている大関豊昇龍も6勝2敗で、優勝と綱取りはどうなるだろうか。後半戦を楽しみにしたい。
6459.2025年1月18日(土) 受験生にとって厳しい入学共通テスト
今日は全国的に大分寒いようで、外出するのもつい手控え勝ちになるが、昨日、一昨日の2日間東京医療センターと慶應病院で診察を受け、その報告方々通いつけの整形外科へ出かけ診察してもらった。今気がかりなのは、心臓の不整脈と昨年暮れに鉄分不足と診断されたことである。そのため一応薬を毎朝服用している。
さて、この寒さ、しかもインフルエンザが流行している中で、今日大学入学共通テストが行われた。今日、明日と2日間に亘って行われる。全国で約50万人の受験生が試練に挑戦する。今年は新しい学習指導要綱に従い、出題教科や課目が昨年までとは変更になり、ともに増えたようだ。今日は文系教科、明日は理系教科のようだが、明日は理科、数学、「情報」が行われるようだが、この新たに追加された「情報」というのがよく分からない。況してや受験生には初めてのことでもあり、概念も分かり難いのではないだろうか。
今日の朝日夕刊に昨年の能登半島地震に遭った輪島市の女高生が、受験を前にして受験どころではないと思い、一度は受験を諦めようと思ったとその時の彼女の悩みについて書かれている。その時マイナス思考を切り替えることが出来たのは、避難所で幼い子どもたちと無邪気に遊んだことだったそうである。試験日前日に車で7時間かけて金沢市内で入学共通テストを無事受験でき、志望の大学に入学して、将来は子どもたちの教育に携わりたく小学校の先生になりたいと希望を述べている。彼女のケースは、彼女自身の気持ちも強かったのだろうが、見事に気持ちをプラス思考に切り替え、立ちはだかった壁を乗り越えることが出来た。立派だと思う。
我々の受験生時代には、こういう共通一次試験のようなテストはなかった。受験する各大学でその大学のテストを受けるだけだった。受験生が例年のように寒空の中で列を作り大学の入り口前に並んでいる姿には、つい頑張れ!と声をかけてあげたい。
この寒さは、アメリカの首都ワシントンでも同じようだ。明後日に控える大統領就任式を前に、当日の気温がマイナス9℃とかなりの寒さが予想されることから、トランプ次期大統領は宣誓式と就任演説を屋外ではなく、連邦議会議事堂内で行うと明らかにした。ウクライナ侵攻で関係がこじれているロシアからは、ロシアを代表する政治家は誰も出席しない。2日後には、アメリカ合衆国も問題児トランプ氏が大統領の座に再び就く。就任翌日には、シカゴ市内の不法移民を強制的に排除するような発言をしているが、アメリカも自業自得とは言え、このような大統領を奉ることによって、世界中から警戒の目で見られ、友好的な国同士との国交関係に傷がつくのではないかと懸念される。
日本の対トランプ外交については、石破首相をはじめ、政府から一向に方向性が示されないが、そろそろ態度を明確にしないと反ってトランプ氏に意地悪をされるような気がしている。
6458.2025年1月17日(金) 「阪神・淡路大震災」発生から30年
今日はこの日ならではの注目される話題がある。国内では言わずと知れた「阪神・淡路大震災」発生から30年目に当たることである。大地震は、1995年1月17日午前5時46分に発生した。犠牲者の数は、実に関連死を含めて6,434人に上る。あれから早いもので、もう30年が経ったのかと感慨も一入である。神戸市内で開かれた追悼式典には、天皇・皇后両陛下が出席され、震災経験と教訓を生かして次の世代へ引き継ぐことを期待しているとお言葉を述べられた。各地でも犠牲者を悼む慰霊祭が厳かに行われた。
あの年、1995年の秋出張で四国を回った帰り道、淡路島で生々しい震災の跡形を見たことが印象に残っている。それは道路が一部陥没して30cmほど段差のある道路があり、そこを通ったことである。
もうひとつ思い出としては、ブラジル人の友人でリオ・デ・ジャネイロに住んでいたアーリンド・フルタードさんから当日朝突然電話があり、日本で大きな地震があり、相当犠牲者が出たようだが、ミスター・コンドーの親戚や親しい友人に犠牲者はいないのかと心配して、わざわざ地球の裏側から電話をくれたことである。その場では、取り敢えず、親戚は震災の地にはいないし、親しい友人も特にいないと応えると安心したのか、直ぐに電話は切れた。その時、遠いブラジルの地から私の身のまわりに犠牲者がいないかどうかを心配して、直接コンタクトして確認までしてくれた友人の思いやりには感動し、嬉しく思ったものである。その友人も10年以上も前に亡くなられた。リオを訪れた際には、サンバ・ショーに招待してくれ、彼が日本に来られた時には、ともに日光と箱根へ出かけて我が家にもお招きしたことがある。この地震の慌ただしい時にアーリンドさんから受けた温かい気持ちが忘れられず、4年前に上梓した拙著「80冒険爺の言いたい放題」にこの辺りのエピソードを取り上げて書いた。あの思いやりのある友人も今では冥界にいる。30年前の今日の日のことを覚えているだろうか。
さて、海外の話題としては、昨日パレスチナ・ガザ地区で戦闘を続けて来たイスラエルとイスラム組織ハマスの双方が、明後日19日から6週間に亘って停戦することで合意したことである。
昨年も期限付きで停戦に合意したが、長くは続かなかった。今回も合意した後に直ぐイスラエル軍による攻撃が続き、犠牲者が増え続けている。この合意もやや複雑で、3段階に区切って、第1に停戦期限は6週間で捕虜の交換、そして停止期間の延長などを話し合うのだろう。ただ、強気のネタニヤフ・イスラエル首相が合意したことに対して、閣僚の一部からは猛烈に反対されている。イスラエルが本気で停戦を了解し、納得しているのか複雑で分かり難く、場合によってはまたひと波乱ありそうだ。
さて、昨日慶應病院で2年余前から定期的に心臓不整脈の診察をしてもらっているが、昨日ホールター心電図を取るために上半身の地肌に電極を貼り、24時間の心電図を測定することになり、昨日は入浴も出来なかった。今日再び病院で体に貼り付けた電極を取り外し、心電図の記録は、30日に担当の医師から説明を受けることになっている。
帰宅すると訃報のハガキが届いていた。松山市内に住む大学の登山クラブの同級生が亡くなった。登山クラブには2浪の同級生は自分を含めて4人いたが、この内私を除く3人は皆他界してしまった。年々冥界へ行かれる友人らが増えているが、本当に寂しい。私も今86歳であと何年生きられるか分からないが、こうなったら同級生の中で最後に冥途へ土産を届けようと思っている。
6457.2025年1月16日(木) インバウンド業界の目覚ましい成長ぶり
このところ外国人観光客の訪日によるインバウンド業の好調について、メディアでよく報じられている。昨日観光庁は、2024年に日本を訪れた外国人の宿泊や買い物などの消費額が、8兆1千4百億円だったと発表した。8兆円を超えたのは、統計開始以来初めてで、コロナ禍の旅行客が冷え込んだ苦難を乗り越えて、訪日客の数も過去最多の3,687万人と推定されている。先月1か月だけで、349万人の観光客が訪れている。日本の豊かな観光資源と旅行客に有利な円安などが寄与して、大勢の外国人が日本を訪れるようになったのである。政府は、30年には6千万人、消費額15兆円の皮算用をはじいているが、精々取らぬ狸の皮算用とならないようしっかり対応して欲しい。
ただ、以前から懸念されているのは、観光客が繁忙期に大都市の観光地に大勢訪れて、施設面や交通面で充分対応し切れず、世界的な観光地で問題となっているオーバーツーリズム現象である。それに対応できるよう受け入れ態勢を整備する必要がある。現状は、大都市圏に偏る宿泊先の分散や、混雑や騒音など人気観光地のオーバーツーリズム特有の対策は、急がなければならない。例えば、京都市内などでは、市内路線バスを大勢の外国人観光客が利用して、一般市民が利用出来ない現象も見られるようだ。また、財政的にはインバウンド業界で国の財政は潤うが、アウトバウンドともどもともに成長することが大事だと思う。その点では、以前は圧倒的にアウトバウンドが多かったが、24年はアウトバウンド業の海外旅行へ出かける日本人観光客が、19年に比較して2/3程度ほどに減少している。国は、インバウンド業の発展ばかりではなく、出費はあるが、アウトとインと合わせて発展するアウトバウンド業の発展のためにも、前向きの対策を考えるべきであろう。
今や観光業は日本経済を支える大きな柱に成長しつつあり、実際23年の貿易統計によると他産業の輸出額と比較しても観光業の8兆円は、自動車の17兆2千億円に次ぐ規模にまで膨らみ、半導体等電子部品の5兆4千億円、鉄鋼の4兆5千億円をしのぎ、全産業の中でも2番目に国家の財政に貢献しているのだ。
かつてのお役人の言っていたことなので今となっては馬鹿げていると思うしかないが、以前まだインバウンド業が独り立ちしていない当時は、アウトバウンドの海外旅行は金食い虫で海外旅行者が貿易などで蓄積した貴重な外貨を外国で消費し日本の財政を圧迫し、道楽息子のようなものだと散々皮肉たっぷりにこき下ろしていた。我々旅行業者は使用する外貨の申請などでもこそこそと行ったものである。それが、インバウンド業成長に伴い、観光業全体が成長し、国の歳入に貢献すると分かるや日本経済のひとつの柱だと我が物顔をして話しているのを見ると、かつてアウトバウンドでも、インバウンドでも苦労した身にとっては、何を今更調子の好いことを言うかと昔の反骨心が蘇ってくる。
それでもとにかく日本の観光業が成長しつつあることは喜ばしい現象である。