ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5438.2022年7月11日(月) 参院選、自民党大勝で岸田政権安泰

 昨日の参院選の結果は、すべてのメディアから自民大勝と言われている。自民党は、改選議席125の過半数となる63議席を単独で獲得した。中でも全国に32ある「1人区」で28勝4敗と断然他党を圧倒した。戦前の予想でも自民有利と見られていたが、特に農村部で野党はほとんど議席を失ってしまった。過去には、小沢一郎氏の絶対的地盤だった岩手県の1人区は立憲民主党が勝ち続けていたが、今回自民党の女性候補者に僅差で議席を譲ってしまった。

 全般的には、自民の他に「日本維新の会」と「れいわ新選組」が伸び、立憲、国民、共産が議席を減らした。その中で女性議員35名が当選したことは特筆もので、当選者の28%を占め過去最多の議席となった。ところが、期待された投票率は、期日前投票率が大きく上昇し、昨日は投票所に有権者が列を作る様子だったにも拘わらず、最終的に前回を3.25%上回ったが、期待ほど伸びず、52.05%で相変わらず2人の内1人は棄権したことになる。今回から18歳の若者にも選挙権が付与されたが、期待していた若者はどんな行動をとったのだろうか。

 今後各党でも反省が行われるだろうが、全般的に保守志向に傾いている空気があることは感じ取れる。国内に物価高騰や賃金問題に特段の解決策がない中で、大きな政治問題や社会問題がなく、それが国民を安定志向に仕向けているようなきらいがある。

 ただ、憲法改正に前向きの保守派の政党議員が全議員の2/3を超えたことから、今後改憲論議が熱を帯びて来るだろう。その中で、憲法改正に反対を唱えていた良識派の社会民主党が、政党としての要件を維持できるかどうかが注目されていた。幸いにも公職選挙法が規定する得票率2%を獲得して、何とか規定をクリアし、引き続き社民党は国政党として存在することになった。福島瑞穂党首も比例区で6度目の当選をして、何とか面目を保った。

 学生時代の60年安保闘争時から、日本共産党と民社党の前身・日本社会党は学生運動にとっては力強い支援者だった。左派系の総評も労働者の味方として、学生団体の全学連とともに強力に反体制的な社会運動を繰り広げることが出来た。しかし、総評の後継である今の日本労働組合総連合会(連合)の動きは、労働者や労働運動の力になっているようにはどうしても見えない。女性として初めて会長に就任した芳野友子会長は、意見を聞くと言いながら、自民党や政府の要人とばかり会見、会食を重ねて、野党とは会おうとせず、選挙でも労働者の味方とは思えない行動が気になる。立憲民主党をはじめ、野党が伸び悩んでいる背景には、連合幹部の労働者に寄り添わない姿勢に問題があるように思えて仕方がない。
 今や労働者を支援する社民党としては、国会議員は福島党首と、沖縄選出の新垣クニオ衆議院議員のたった2人だけになってしまった。かつては政権を握り首相を2人も輩出した政党の栄枯盛衰も激しい。自民党も、安定の座に胡坐をかいてやるべきことをやらないと、いつか同じような憂目に遭うだろうことは忘れてはならない。

 さて、昨日セルビア・ベオグラードに住む友人の山崎洋氏から、安倍元首相の殺害事件についてメールで感想を送ってくれた。流石にこの蛮行には驚愕していたが、元首相は在任中にセルビアを訪れた唯一の日本の首相だった。過日日本とセルビアの修好140年記念式典が在セルビアの日本大使館で行われ、出席した来賓のブルナビッチ首相が、安倍氏に叙勲を公表し、安倍氏も名誉なこととして受勲を喜んでおられた。しかし、安倍氏はセルビア政府から授かった勲章を手にすることなく、不運にも冥界へ旅立ってしまったという。

2022年7月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5437.2022年7月10日(日) 参議院選投票日、妻喜寿の誕生日を迎える。

 安倍元首相の暗殺事件で騒がしい空気の中を、今日参議院選投票日を迎えた。10時半ごろ近くの小学校の投票所へ出かけたが、有権者の長い列が学校の外まで続いて投票するまで実際どれほど待たなければならないのか、係員に聞いても見当もつかないという。これから大学ゼミの友人がチェリストの上野浅草フィルハーモニー・オーケストラ定期公演会を、ゼミ仲間とともに鑑賞するつもりで浅草へ向かう予定だったので、待つ時間がなく止むを得ず帰りに立ち戻ることにして、その場では投票はしなかった。今日77回目の誕生日で喜寿を迎えた妻は、今日学生時代の友人らと会食する約束をしていたので、昨日すでに事前投票を済ませている。

 私たち夫婦もすでに長期高齢者であるが、お互いに医者通いが増えて来た。幸い絶対的な健康障害はないので、予防医学に留意し、通い付けの医師のアドバイスをいただいて、健康な日常生活を送ることを心掛けている。生憎妻は13日に腸の内視鏡検査を受けるので、アルコールによる誕生祝いはあと伸ばしにすることにした。

 さて、友人が一員であるオーケストラであるが、3年前までは毎年2回定期演奏会がありその都度鑑賞していた。生憎コロナ禍以来ホームグランドの浅草公会堂では中止となった。今日の公演は復活した浅草公会堂である。演奏曲目はすべてフィンランド人作曲家ジャン・シベリウスの作品で、名曲♪フィンランディア♪と、同じシベリウスの2曲「交響詩エン・サガ」と「交響曲第5番」だった。以前ヘルシンキを訪れた時、シベリウス記念館を訪れたことがあったが、トーチカ風半地下の一風変わった建物で、近代的な内部が強く印象に残っている。♪フィンランディア♪は、第2のフィンランド国歌とも呼ばれているように、中々力強い曲でゼミの仲間も感動していたようだった。

 それにしてもコロナ禍がリバウンド現象を示して、第7波襲来と言われており、その上酷暑でもあり、浅草雷門周辺は人出も少ないのではないかと思っていたところ、日曜日というせいもあり、人、人、人だった。外国人の姿はあまり見かけなかったが、若い女性の浴衣姿が目立っていた。夏の暑さで汗だくだくだったが、東京の観光地・浅草はコロナどこ吹く風という様子だったと言えよう。

 帰路再び投票所へ立ち寄り、投票を予定通り済ませてホッとした。やはり午后6時を過ぎていたので、かなり空いていた。それにしてもこれまでこの投票所では40年以上の間欠かさず投票しているが、今日のように投票所に行列が出来たのは、初めてである。事前投票率がかなり向上したようなので、この様子では、投票率がかなり上がるのではないかと思うがどうだろうか。

 夜8時に投票を締め切ったので、8時過ぎから各テレビ局が報道合戦を行っているが、最終的な行方はもう真夜中の12時近いが、まだ分かりそうもない。

2022年7月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5436.2022年7月9日(土) 安倍元首相の悲惨な死と英首相の派手な店仕舞い

 案の定というべきだろうか、安倍晋三元首相殺害事件について、今朝も新聞をはじめ、テレビ各局が取り扱っている。与野党を問わず国会議員のみならず、財界、有識者、一般国民からも卑劣な蛮行として厳しく糾弾されている。その中で、立憲民主党の小沢一郎氏の発言に対して、泉健太・立民党代表は不用意だとして、小沢氏に注意した。小沢氏は明日行われる参議院選応援のために東北地方を訪れていた。小沢氏は記者会見で「社会が安定して良い政治が行われていれば、こんな過激な事件は起きない。自民党がおごり高ぶり、勝手なことをやった結果だ」と語り、岩手県一ノ関市の街頭演説では、「安倍氏のこの災難は、むしろ自民党に有利に作用するかも知れない」と話した。確かに小沢氏の発言は的外れで穏当ではない。これは与党議員からの抗議ではなく、同じ立民党代表の当然のような注意に、立憲民主党としての節度を感じる。

 長期間首相を務め、各国首脳との外交交渉にも度々出かけたので、各国首脳からその死を悼まれている。今日国連安保理事会では、冒頭に安倍氏へ黙祷を捧げた。ワシントンの日本大使館にはバイデン大統領が訪れ記帳した。エリザベス女王からも弔電をいただいた。その他にも、インドのモディ首相、中国の習近平・国家主席、生前27回も会合したロシアのプーチン大統領らからもその死を悼むメッセージをいただいた。台湾では、首都台北市内の高層ビルの側面にネオンで「感謝 安倍晋三」の文字が表示された。

 なお、安倍氏の通夜は、参院選の翌11日、葬儀は12日に、昭恵夫人が喪主となって行われる。

 さて、安倍元首相の突然の死によって、取り上げるのが凝縮してしまったが、一昨日イギリスのジョンソン首相が突然辞任するというビッグ・ニュースである。NATO首脳の中でもウクライナ問題でロシア非難の先陣を切っていた首脳であり、国内的にはスコットランド独立問題や、EUから離脱したことに対する反論もあり、国内的に難しい時でもあった。やや軽率なスキャンダル続きによる、同じ保守党内からの辞任要求に負けた辞任表明であり、後継者はどうなるのかということと、今後政局の成り行きが注目される。

 首相辞任は唐突のように伝えられたが、スキャンダル続きで、同じ与党保守党内にも首相への批判が目立っていた。きっかけは首相と考え方が合わず、閣僚、及び政府の役職から辞任する議員ら50人以上が続出したことで、ついに首相もその職に留まっていられなくなり保守党党首の役から退くことになった。今後次期保守党党首が決まり、首相選出の手続きがある。次期党首が決定した後に、正式に首相を退くことになる。

 ジョンソン首相は、当初よりウクライナ情勢で積極的にウクライナを支援する先頭に立った。ジョンソン辞任の報を受け、ロシアではウクライナを武装させた「愚かな道化師」は正当な酬いをうけたとしてジョンソン辞任に歓迎の意を示した。ペスコス大統領補佐官に至っては「ジョンソン氏はロシアを嫌い、ロシアも彼を嫌っている」とまではっきり言明した。

 このジョンソン首相辞任には後日談がある。辞任を発表して早々に今月中に盛大に自らの結婚披露宴を行うとのサプライズである。引き際を静かに控えめにするのかと思っていたイギリス国民もこの報道には、些か腰砕けになったのではないだろうか。首相は昨年現夫人と結婚式を挙げたが、コロナ禍のため30人程度が祝った控えめなものだった。よほど派手に自らの結婚式を祝いたかったのだろう。とかくの噂のあった首相としては、最後まで賑やかに行動しようというのか、大々的にけじめをつけたいのだろう。イギリス流の終わり良ければ、すべて良しということだろうか。

2022年7月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5435.2022年7月8日(金) 安倍元首相遊説先で銃撃され急逝

 今日は青天の霹靂と言うべきか、滅多にない衝撃的な臨時ニュースにびっくりした。安倍晋三・元首相が、何と突然男に銃撃され亡くなられたのである。元首相は明後日の参議院選投票に向けて自民党候補者の応援演説に出かけていた奈良市内の近鉄線大和西大寺駅前で、元海上自衛隊員に銃撃されドクター・ヘリで奈良県立医科大病院へ緊急搬送されたが、治療の功なく午后5時3分に亡くなられた。享年67歳だった。犯人は取り押さえられたが、安倍氏の政治信条ではなく、態度・対応が気に入らないと無責任なことを述べた。現職首相ではないが、つい最近まで過去最長の首相在任期間を記録し、今も自民党内の最大派閥・安倍派の会長を務め、自民党内では相変わらず強い影響力を与えている。首相の座を去っても幾分右翼的発言を繰り返し、岸田政権の各政策にも防衛費の増額や、敵基地攻撃など何かと口出しする言動に私も些かうんざりして、一昨日の本ブログにも安倍氏へ対する皮肉を書いたばかりだった。

 ところが、案外安倍元首相とはか細いながらも接点がある。最初は学生時代に60年安保反対闘争に夢中になったのだが、その目指すターゲットは、安倍氏の祖父・岸信介首相だった。安保が終わってから、ソ連からボリショイ・サーカス団が後楽園へ来て妙技を披露した際、私たちより3列ほど前の最前列で岸首相家族とともに見学に来て、目の前でじっとしていられず走り回っていた坊やが晋三くんだった。そして一昨年8月元首相が慶應病院へ検査入院した半月前に私も人間ドックで検査を受けた。

 それにしても世界的にも治安が安定し、民主的な平和国家として海外各国から畏敬の目で見られている日本としては、思いがけない突発的事件発生に海外からの印象も悪いだろう。今から90年前に勃発した5.15事件の際、「話せばわかる」と言っていた当時の犬養毅首相が首相官邸へ乗り込んできた海軍青年将校らによって殺害されて以来の日本憲政史上の汚点である。その2年前には、東京駅で浜口雄幸元首相が右翼に銃殺された。更にその前年の1909(明治42)年には、満州ハルビン駅で朝鮮人・安重根によって射殺された伊藤博文元首相もいる。不幸にして安倍元首相が彼岸へ旅立ったのは、浜口ライオン宰相以来の元首相殺害事件となる。

 安倍氏の言動には、とても同意出来なかったが、さりとて暴力的にあの世へ追いやろうとの行動は、厳しく非難されるべきである。早くも外電は本事件について報道しているが、とりわけ在任中、「シンゾー」「ドナルド」と呼び合い、一緒にゴルフをプレイして意外にも気持ちが通い合ったアメリカのトランプ前大統領から「真の偉大な男である指導者、安倍元首相が銃撃されたのは打ちのめされるほど悲しいニュース」とコメントを発した。

 岸田首相をはじめ、政界の要人は口を揃えて民主主義をぶち壊すものだと非難しきりである。安倍元首相の急死については、各評論家も愕然としていた。しばらくはこのニュースで持ち切りとなることだろう。

2022年7月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5434.2022年7月7日(木) 関連する人口減少と疫病流行

 ♪ささの葉さらさら のきばにゆれる~♪ 今日は七夕であり、ロマンチックなイメージが、新型コロナウィルス感染拡大第7波に壊されやしないか気がかりである。この数日コロナ禍の急激な感染拡大が懸念されている。東京都でこの3日間連日新規感染者は8千人を超えた。他の自治体でもほとんど増えているが、特に西日本で急増している。直近の増加数を人口10万人あたりでみると、1位が沖縄、以下島根、熊本、佐賀、鹿児島、東京、大阪、福岡、大分、長崎の順で10位内に九州が6県も入っている。

 ついては、近年日本の人口が漸減傾向にある。総務省統計局が発表した今年6月1日現在の総人口は、1億2,493万人である。過去の動態を調べてみると江戸幕府が成立した1603年には1,227万人だった。それが明治維新(1868年)には3,330万人となり、終戦の1945年には7,199万人となり、その直後にベビーブームが起き、その10年後の私の高校時代は約8千万人だった。それが20世紀最後の2000年には12,693万人を数え、4年後には12,784万人でピークを迎えた。同時に少子高齢化の兆しが見え始め高齢化率が19.6%となった。今後の推計では、年々人口は減り、その反面高齢化率は高まると予測されている。2100年に予想される日本の人口が4,771万人に対して、高齢化率は実に40.6%と推定されている。これら人口減少は自然現象的なものであるが、その上コロナ禍の如きは、偶々降りかかった不幸な災いで人口減少の引き金になりかねない。このコロナ禍が早く終息しないと人類にとっても存亡の危機を迎えることになってしまう。
 実は世界史上にも、かつて栄耀栄華を誇った国家が人口減少により滅びた例はいくつかある。その典型がローマ帝国である。約500年間に亘り共和政を誇り、その後東西に分裂し、東ローマ帝国はペルシャによって、またAD476年には西ローマ帝国がゲルマン民族によって滅ぼされた。そのローマ帝国の崩壊の遠因も人口減少によるものだった。その人口減少は2世紀中ごろに流行った大規模な疫病だったと言われている。現代社会でも人口の自然減少をどう食い止めることが出来るか、検討する必要がある。また、もうひとつ人口減少の大きな原因になり得る病、コロナによって滅びる可能性があるやも知れない。

 ローマ帝国滅亡には、軍事費がかさんで財政が破綻寸前であるにもかかわらず、通貨を増発し、物価は高騰し、財政危機が経済危機、更に社会危機に拡大していったという一説がある。この現象を歴史家は「3世紀の危機」と呼んでいるが、現在の日本と重なって見えるというのが、ローマ史を研究している本村凌二・東大名誉教授である。

 だが、中世ヨーロッパには、赤痢、インフルエンザ、黒死病、ハンセン病など多くの伝染病が流行した。その中でも最も恐れられたのは黒死病、いわゆるペストである。14世紀に流行したペストは、17世紀にロンドンで再び流行し、3度目のパンデミックは19世紀半ばに始まり20世紀まで続いた。今流行っているコロナが、ペストと同じように世界中に拡大し、人口の減少、並びに人類の破滅へ拡大しないよう祈るばかりである。

2022年7月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com