ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5477.2022年8月19日(金) コロナ感染者数、4週連続世界最多

 コロナ禍が第7波に突入してから一向に勢いが衰えない状態に、イライラしていたところ、昨今微増微減を繰り返していた新規感染者数が、昨日全国で一気に255,534人を数え、7月28日に233,094人を記録して以来8日ぶりに過去最多を記録した。ところが、それに追い打ちをかけるように、今日も26,1029人が感染し、2日連続で過去最多となった。

 世界保健機関(WHO)がまとめた14日までの1週間の感染状況によれば、何と日本の新規感染者数は4週連続で世界最多という高水準レベルにいる加えて死者数も1,600人を超え、アメリカに次ぐ世界で2番目の多さとなった。この好ましくない不名誉なニュースについては、日本のメディアはほとんど報道することはない。日本はワクチン接種も比較的行き届き、衛生面でも安心と思われているが、何故に世界で最悪という情けない感染状況になるのだろうか。現実にこの厳しい数字を突き付けられると対策としてどうしたら良いのか中々思いつかない。あの北朝鮮が、あっという間にコロナ・ゼロと発表したが、真偽のほどはともかく、あのファットマン金正恩さんにその極意を教えてもらいたいものである。所轄の厚生労働省は、一応出来ることには手を尽くしているように見えるが、この数字を見ると日本の防止対策はまだ甘いと言わざるを得ない。

 ただ、気になるのはこのままいつまでもコロナ禍現象が停滞していると、観光業を主に経済的なダメージが大きく、その厳しい防止対策と経済対策のバランスをどのように取るかが問われると言えよう。

 ひとつの例として、打撃を受けた観光業界の中でも、その影響が計数的にはっきり表れるインバウンド業界を見てみると、外国人観光客が日本にやって来なくなった現実が計数的にはっきりしている。かつて数多く訪れていた外国人観光客が今では減少したまま戻らない。ある程度予測していたが、予測以上に観光客が戻って来なかった。

 政府は6月に海外からの観光客の受け入れを条件付きで一部再開したが、思うようには入国者は伸びない。翌7月には、受け入れ再開の影響が反映されると見られていたが、コロナ前の2019年7月に比べると95.2%減っている。インバウンド業界は、2011年には外国人観光客は622万人だったが、以降右肩上がりに増え、19年には実に3,188万人にまで伸長した。それが昨21年は想像もしていなかった25万人にまで落ち込んだ。国交省は2030年には6千万人まで伸ばせると大きな期待を寄せていたが、それが暫く待てばその通り実現するのか、何とも言えない。

 旅行先として日本を選択してくれた外国人には、その夢を壊さずに何とかかつての期待を実現させてあげたいものである。今では取らぬ狸となってしまったかのように思えるが、日本のマーケット市場は、日本人の「おもてなし」の心とともに観光地には魅力が溢れており、必ず外国人にアピールするものと考えている。日本マーケットは外国人にも人気があり、今後コロナのような想定外の不運な事象さえなければ、旅行需要が衰えることはないと思うので、コロナ前の環境さえ取り戻せれば昔の夢を追うことは、必ずしも非現実的とは思えない。期して待ちたいと思う。

2022年8月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5476.2022年8月18日(木) 森英恵さんの死に「スパイ・ゾルゲ」を想う。

 日本のファッション界をリードし、パリで世界的ファッション・デザイナーとして活躍された森英恵さんが、去る11日96歳で亡くなられた。つい先日同じくパリのファッション界で活躍されていた三宅一生氏が亡くなられたばかりである。

 実は、私には森さんに縁のような小さな想い出がある。2003年篠田正浩監督の映画監督引退作品「スパイ・ゾルゲ」が公開された折、ゾルゲの仲間だったブランコ・ド・ヴケリッチの妻、山崎淑子さんと遺児である友人洋さん母子が試写会に招かれた。友人はわざわざベオグラードから一時帰国して試写会に出席した。試写会の数日後洋さんと会った時、彼から思いがけない話を聞かされた。映画では母親は和服を着ていたが、実際に母が結婚前の父と初めて出会った時は洋装だったと聞いた。彼にはそれがどうも納得がいかないようだった。

 その数日後、篠田監督をよくご存じの小中陽太郎氏に、その事実をお話しした。すると小中さんは早速篠田氏へ連絡を取られて事実関係の疑問について尋ねられた。その疑問に対して篠田氏はこう応えてくれたという。事実はそうだったかも知れないが、映画の衣装担当だった森英恵さんが、それを承知のうえでこの場はヴケリッチの恋人は、和服の方がストーリーの流れや雰囲気上しっくりいくと主張された。森さんからは、恋人役には和服を着せて欲しいと要望され、母親淑子役の女優小雪に和服を着てもらうことになったという説明だった。小中さんから伺った和服に替えた真意を山崎洋さんに伝えたところ、彼も納得してくれた。舞台裏ではそんな経緯もあったのだが、映画でより一層効果を狙えば、時には事実を歪めることあるということである。

 その後この映画を鑑賞したが、戦時中のスパイ事件で気持ちが暗くなりがちだったが、大筋はフィクションではないので、歴史上ゾルゲ事件の理解にも参考になった。

 この服装変更の件については、ネットのWikipedia「スパイ・ゾルゲ」項に次のように説明されている。「ヴケリッチの妻である山崎淑子(2006年死去)は当時存命で、子息である山崎洋(彼も生誕間もない姿で本作に登場する場面がある)とともに試写会に招かれている。ヴケリッチと淑子が出会う場面で淑子は和装であるが、史実では洋装であった。これに関しては衣装担当の森英恵がそれを知った上で和装にするよう篠田に勧めたという」と明確に解説されている。

 さて、連日のようにアメリカ大リーグ(MLB)・エンジェルスの大谷翔平選手の活躍が、スポーツ番組だけに留まらず、その日のニュース番組でも大きく取り上げられるほどである。このところ不振なチームの中で大谷選手の活躍だけが目立ち、スポーツ記者から大谷以外のチームメートは大谷に付いていけないとまで酷評されている。大谷は先日ベーブ・ルース以来104年ぶりとなる二刀流として2桁勝利、2桁本塁打を記録し、最近の5試合では18打数で2本の本塁打を含む10安打の打率0.526の活躍だったが、チームは最近3試合で25失点を喫している有様で、とても勝てるチーム状態ではない。今や大谷選手は、イチロー、松井喜を凌駕する活躍ぶりだとして、大リーグ記者の間からも絶賛の声が上がっている。

 かつて、MLBで史上最多の4,256安打を記録したピート・ローズが、イチローが日米通算3千本安打を記録した時、日本のプロ野球は中学生レベルなので、とてもMLBと同等には扱えないと辛辣な感想を述べたが、今では、中学生レベルの方がプロを上回ったのではないか。随分日本人選手も活躍するようになったものである。大谷選手の活躍を、今ピート・ローズはどう見ているだろうか。ハッハッハ!実に愉快である。

2022年8月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5475.2022年8月17日(水) 知事にはどんな人物が相応しいか。

 タレントの東国原英夫氏が、今年12月に行われる宮崎県知事選に再出馬すると発表したのに少々驚いている。また出るのか、というのが率直な感想である。2007年の県知事選に出て初当選したが、惜しまれながらも1期だけで辞め、その後日本維新の会から衆議院比例区近畿ブロックで当選したが、1年務めただけで翌年辞任してしまった。政治家としての力量は未知数であるが、県知事当時はかなり活躍し、知事に一目会いたいと県庁を訪れる人が多かった。中でも知事在任中に乳牛の伝染病が流行り、蔓延防止のために大量の乳牛を殺処分することに苦渋の選択をしたことを思い出す。それにしても多くの県民から支持を得ながら、1期で知事を辞め、衆院議員も1年で辞め、東京都知事選にまで出て落選した経歴は、政治家として本当に県民、国民のために仕事をしたいと願ってのことだったのだろうかと疑問に思っていた。またお山の大将になりたいとの幻想が蘇って来たのではないだろうか。

 タレント稼業に手を染めながら、政治にも色気があり、それでいま再び政治に挑戦してみようとの気持ちが生れたのだろうか。自己本位が過ぎて、宮崎県民を軽く見ているところがあるのではないだろうか。多分タレントとしてある程度の知名度を得た、思い上がりと甘さ、そして世間知らずだろう。

 問題は東国原氏の後を継いだ総務省OBの現職河野俊嗣知事が、すでに4選を目指して立候補を宣言しており、東国原、河野両氏が揃って同じく自民党県連へ推薦申請を出していて、両者のガチンコ勝負になりそうだ。

 それにしても河野宮崎県知事のように、どうして自治体の長は、中央官庁、地元自治体の出身者が多いのだろう。全都道府県の知事は、元官僚、自治体幹部、や大臣経験者がほぼ75%を占めるというから驚異的である。これには、地方財政は中央政府からの援助がなければ成り立たないという現実がある。その点で中央官庁と太いパイプのある知事が望ましいということらしい。しかし、それでは地方行政が中央によって左右される事態があり得るのではないか。

 東京都の小池百合子知事や、大阪府の吉村洋文知事が、国に対して物怖じせずに発言出来るのは、官僚出身でないからであり、その意味では、宮崎県はどちらの候補者が知事になった方が、県にとってはプラスになるのか。派手なパフォーマンスの前知事か、はたまた堅実な行政官の現職か、12月の結果が待ち遠しい。

 ところで先の参院選でも多くのタレントが立候補し、国会議員になったが、押し並べて国政に携わるには少々力が足りないと思う。勉強不足の議員が多いし、世の中を知らな過ぎる。例えば、当選して嬉しかったのだろうか、陸上長距離選手として活躍した松野明美議員の如きは、取材されても現役選手時代と同じように早口でベチャベチャ喋るだけで中身がまったくないという印象だった。国会議員として海千山千の議員に交じって国民のために尽くすべく自説を主張し、考えを実現するようなことが出来るだろうか。

 また、もうひとりのタレント、生稲晃子新人議員のように、協力団体の支援がなければ、当選が覚束ないと思い、当時の萩生田経産相とともに、今話題になっている旧統一教会の支援を受けるべく関連施設を訪れたことが昨日明らかになった。当人もそうだが、彼らを支援する政党がもう少し立候補者の資質を知り適格性を充分調べたうえで、推薦してもらいたいものだと思う。

2022年8月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5474.2022年8月16日(火) つまらない新聞連載小説

 一昨日朝日新聞朝刊の連載小説「白鶴亮翅(はっかくりょうし)」が最終回を迎えた。作者の多和田葉子氏には申し訳ないが、この半年間の連載小説は読んでいて高揚感がなくつまらない内容の小説だった。読んでいて一向に興味が湧いて来ないので、2か月ほど前に疑問を抱いた。朝日ともあろうものが、どうしてこんなつまらない小説を毎日載せなければいけないのかと・・・。芥川賞作家でもある多和田氏は、この小説で一体何を書こうとしているのか、まったく見当がつかなかった。父親もハンブルク大学院の修士課程を修了したようにドイツに関する専門家で、ドイツに長年居住している作家だけに、ドイツ事情に詳しくドイツらしいお国柄を窺わせる個性的な生活面の著者独自の見解、描写や、ドイツ人らしい思索的、かつ哲学的な人間関係でも書いてくれるかなと期待していた。しかし、最後まで意図が不明のまま最終回に至り、失望感が残った。

 この小説が興味を与えてくれなかった大きな理由として、主人公は夫が帰国するに当たってドイツへ残り翻訳家としてひとりで生活しながら、普段は自宅周辺から大きく足を伸ばさず、交友関係もごく限られた数人ほどしかおらず、動きが自宅周辺から広がらなかったことである。従って自分から離れた外の描写がはっきりしていなかった。小説に登場する男性は、お隣の独身男Mだけで、いつのまにやらMの男性パートナーが入れ替わって住んでいる。とにかく世間が狭い場面の連続だった

 朝日の連載小説というのは、過去にも吉田修一の「悪人」を途中で読むのを諦めたことがある。当時吉田は乗りに乗っていた作家だったが、その割にこれもつまらなかった。朝日では2017年に在日コリアン作家・柳美里氏どういう内々のトラブルがあったのか、連載中だった「沈黙の町で」を連載途中で中止するという前代未聞の不祥事があった。その点では、昨日から連載を始めた直木賞作家・今村翔吾の「人よ、花よ」は、スタートから馬にまたがった多聞丸、楠木正行が田んぼのあぜ道を走り去るようにスピード感に溢れているので、期待したいと思っている。

 そもそも新聞連載小説は、小説を読むことが第一の目的ではなく、新聞記事を読んだ序でに毎日読み続けるものだ。失礼ながら、必ずしも読みたいと願って読むものではなく、読まされて気がついたら面白く引き込まれていたというような小説が望ましい。近年あまりを読まなくなった人が多くなったせいか、今では、朝日の夕刊から小説はなくなり、朝刊だけになってしまった。

 初めて新聞連載小説を続けて読んだのは、中学3年時に読売新聞朝刊に連載された、子母澤寛著「父子鷹」だった。勝海舟父子の生活や海舟の成長過程が良く描けていて感銘を受けたものである。

 さて、今日も暑かった。相変わらず東北地方や北陸地方には激しい雨が襲っているが、東京は晴れ上がり、今日も36.4℃の6日ぶりの猛暑日となった。全国で最高気温は、栃木県佐野市の38.8℃だった。明日以降は、降雨があるようなので、暫くは猛暑から逃れられるようだが、まだまだ爽やかな風が吹くのは先のことのようだ。

2022年8月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5473.2022年8月15日(月) 77年目の終戦の日に想うこと

 310万人もの犠牲者を生んだ太平洋戦争が終わって今日77年目の終戦記念日を迎えた。日本武道館では天皇・皇后両陛下ご臨席の下に戦没者追悼式が行われた。正午に黙祷が行われたが、私もテレビの前で1分間の黙祷を捧げて哀悼の気持ちを捧げた。年々遺族が少なくなり、参列者は昨年よりは増えたが、遺族の高齢化の傾向ははっきりしている。

 終戦時は小学校1年生(当時の国民学校初等科1年生)だった。まだ戦争が終わったとの実感はなかったが、その後母から戦争が終わったと聞いた。そんな幼い1年生時に怖いことに何度か出逢った。疎開先の房総半島の2階建て住宅に住んでいて、終戦直前に自宅の2階で突然飛来した米軍機が内房線列車を機銃掃射し列車が燃え上がる恐ろしい場面を目撃したことがあった。もうひとつ怖いことがあった。校外学習だっただろうか、青木先生という優しかったお母さん先生に連れられ、クラスで揃って学校から校外へ出てしばらくして、不意に米軍戦闘機集団が低空飛行で我々に向かって襲ってきた。先生が「皆さん!伏せなさい!」と大きな声で必死に両手を上下に振って生徒たちを地面に伏せさせた。すると戦闘機編隊は、急上昇して遠くへ飛び去って行った。泥んこになったまま立ち上がった時、どうして戦闘機は飛び去ったのだろうかと不思議に思った。戦闘機の機長は、恐らく子どもたちが逃げているのに気が付いて攻撃を止めたのだと、夢物語のようだが、後になって思ったものである。終戦によりその日から嫌な空襲警報のサイレンの音は聞かれなくなったし、近くの山の横穴式防空壕に退避しなくてもよくなり、戦争を怖がる必要もなくなった。あれから77年も経ったのかと思うと昔日の思いである。

 ついては、この日に合わせて大臣クラスの国会議員らが靖国神社へ参拝する姿が目につく。申し合わせたように口に出す言葉は、「お国のために尊い生命を犠牲にされた御英霊に対し、哀悼の誠を捧げ、尊崇の念を表し、御霊安らかなれとご冥福をお祈り致しました」という決まり文句である。その気持ちは国民の誰もが抱いているが、参拝した国会議員は本当にそう思っているのだろうか。彼らには右翼、保守の人びとの支持層を得たいとの邪な思惑が潜んでいるのではないか。中には国会議員としてではなく、個人としてお参りすると言い訳のようなことを言いながら、○○大臣◎◎◎◎と職位を記帳し、私的に自費を献上すると言っている。こんなところにも言うことと行うことの分別がついていない。

 それにしても、今日に限らず、戦争ばかりはいつでも誰もが避けたい、止めたいと願いながら、どこかで、誰かによって火が点けられるものだ。戦争好きなプーチン・ロシア大統領にしても、戦争を止めようと言い出すのは、恐らく自らの生命が危うくなって逃げ場を失った時だけであろう。

 さて、原爆や終戦がクローズアップされてから、迂闊なことに初めて「被爆」と「被曝」の違いを知った。これまであまり意識していなかったが、「被爆」と「被曝」は若干意味するところが違うようだ。一般的に「被爆」とは、爆発によって被害を受けることであり、他方「被曝」は、放射能に曝されることだそうである。従って広島、長崎の原爆被災者は「被爆」であり、放射能に曝されたビキニ水爆実験被災者は「被曝」だということになる。いずれもこの世から絶対なくすべく努めるべきである。これ以上「被爆」と「被曝」を追放しなければ、未来永劫に「平和」はやって来ない。

2022年8月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com