ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5497.2022年9月8日(木) 東京オリンピック、後味の悪いスキャンダル

 2030年に冬季オリンピック招致を目指す札幌市の秋元克広市長が、山下泰裕・日本オリンピック委員会(JOC)会長とともにスイス・ローザンヌで国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長と会う予定でいたところ、直前になってIOC側から今はタイミングが悪いという返答があった。2030年大会には、過去に開催した実績のあるバンクーバーやソルトレークシティが招致を進めていると聞き、つい早とちりをしてしまったようだ。

 実はこの裏には東京オリンピックの贈収賄事件があった。今大きな話題と注目を集めている昨年の東京オリンピックがらみの贈収賄事件が影響して、しばらくオリンピックに関する動きを注視しようとの考えがあるようだ。東京オリンピック絡みの贈収賄については、不祥事が後から後へと暴露され、その中心人物で組織委員会理事だった高橋某が収賄容疑で逮捕された。その一方でスポンサーとして紳士服の㈱アオキ、出版社のカドカワ書店、そして大阪の広告代理店「大広」らが贈賄容疑で次々と社内捜査を受けている。

 かつてはオリンピックなんか金食い虫と揶揄され、金を生み出すなんて発想はまったくなかったが、近年のオリンピックは商業オリンピックと言われて走る広告塔とか、プレイする広告塔と言われて広告に囲まれてスポーツをやっている印象が強い。そのため今やマネージメントを広告会社1社に絞り、大会すべての商業広告を取り仕切る形になっており、それを東京大会では電通が差配していた。その電通の元役員だった高橋某がかつて知った内部事情から、取り巻きをうまく引っ張り込み収賄の旨味を味わっていたようである。
 昨日の朝日朝刊社説に「五輪汚職~札幌招致どころではない」と厳しく批判している。東京大会の贈収賄事件は海外でも報道され、注目されている。また、札幌招致は市民との間に感覚のずれがある。社説では、山下JOC会長の行動についても手厳しい。組織委員会副会長を務めていながら元理事の脱線を招いた当事者として、重い責任がある。その自覚さえあれば、招致運動どころではない筈だと痛いところを突いている。また、室伏広治・スポーツ庁長官が「残念というか、悲しいようなニュースを見るたびに悲しく、つらい思いをしている」程度の発言しか出来ないことに失望したと断じている。オリンピックのような大きなイベントには、それ相当の資金が要る。いかにスポンサーがいようと、それでも大会開催国としては相当の税金を投入することになる。これを公明正大に開催し、世界中の人びとが喜んでくれれば、文句なしであるが、どこかに隙があると必ずスキャンダルが生れる。日本でも、すでに冬季大会は長野でも札幌でも開催した実績があるので、札幌市民の間に開催反対の声が強いなら、無理に開催する必要はないと思う。

 それにしても今捜査中の贈収賄事件は、いつになったら解決するのだろうか。未だに中心人物の高橋氏はすべての収賄容疑を否認している。東京オリンピックはコロナ禍のせいで1年延期されて開催されたが、人一倍の工夫と努力をして開催大成功と世界中から称賛の声をもらった。その裏側でとんでもない悪だくみが行われて、東京大会成功に大きな傷をつけてしまった。残念でならない。

 その点では、スケールは遥かに小さかったが、ラグビー・ワールドカップは成功裡に終わった。2019年日本各地で開催されたラグビー・ワールドカップは、流行語大賞となった「ワン・チーム」のスローガンと、「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」の合言葉を流行らせ、大成功を収めたことは忘れられない思い出となった。どこが違ったのだろうか。

2022年9月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5496.2022年9月7日(水) 有難いGoogleのブログ人気調査

 今朝の朝日の死亡公告を見て些かショックを受けた。元朝日論説委員だった轡田隆史さんが先月31日多臓器不全で亡くなられていたのだ。86歳だった。知的生産の技術研究会(通称:知研)でお会いしてから、親しくしていただいた。2016年にキューバへ出かけた翌年4月に知研でその報告を兼ねて講演をすることになった。大学ゼミの友人らにも声をかけ、轡田さんにもそのご案内をしたところ轡田さんから是非キューバの話を聞きたいと仰っていただき、当日トークとその後の飲み会で大いに語り合ったことが懐かしい。リベラルながらも高校、大学とサッカー選手だった轡田さんと話し合うことによってご教授いただくことが多かった。随分勉強させてもらったものだ。とにかく親しくしていただいた知識人が亡くなり寂しい限りである。

 さて、毎月楽しみにしている8月分の「Search Console」がGoogleからメールで送られてきた。最近のブログの中で一番アクセス数が多かったのは、8月16日の「つまらない新聞連載小説」と、4月23日の「幻と消えた第二山手線」だった。前者は朝日新聞朝刊に先月まで連載されていた芥川賞作家・多和田葉子氏の「白鶴亮翅(はっかくりょうし)」について私なりの率直な感想を書いたものだ。ご高名な著者には失礼に当たると思うが、ドイツに長く在住している著者だけに、ドイツの空気に触れられるようなドイツ的ストーリーを楽しみにしていたが、波瀾万丈とは程遠くドラマ性もなく少々退屈で期待外れの作品だった。

 後者は、NHK・BSで放映されたタイトル通りの山手線に次ぐ新線計画について、その遠大で計画性のある新線開設プロジェクトが、昭和恐慌という時代の風をうけて計画中に取りやめとなったドキュメントである。実際に計画途中だったプラットホームが京王線明大前駅傍にそのまま残されている現実に、プロジェクトのリーダーが実現を目の前にして、時代の風に流され計画を諦めなければならなくなった無念の心情を感じずにはいられなかった。この特別番組を観た友人たちもとても良い企画で、こういう計画があったこと自体知らなかったので、参考になったと言っていた。

 幸いこれら2つのブログが、一般の人の目に入り、読んでいただいたことを有難く思うと同時に、それらの人たちの期待を裏切らないよう毎日真剣にブログに取り組んで行かなければいけないと改めて心を引き締めている。

 今日の証券取引場の円安急騰と日経平均株価の低落には少々がっかりしている。アメリカの相変わらずの高金利のせいで、厳しい円安市場は1㌦=144.06円となり、2.54円の大幅な値下げとなった。日経平均株価は対前日196円安の27,430円だった。アメリカの度々の金利の値上げに対して、日本は一向に打つ手がなくただ見守っているだけという情けない印象である。この円安はエネルギー資源などを輸入に頼る日本にとっては、経済的にも厳しい影響を受ける。そのせいもあり、国内で消費物価の値上げが止まらない。当然政府、並びに日銀は臨機に対応策を講じなければならない筈だが、去る3日の本ブログにも取り上げたように、当事者である鈴木俊一財務相が、為替の動きを注視すると述べただけで、一向に具体的な解決策を打ち出そうとしない。今日も鈴木大臣は、同じような発言で円安の加速について、最近の動きは急速で一方的だと評論家的な感想を述べたかと思うと、円安の動きが継続することに強い関心を持っていかなければならないとまるで傍観者の発言である。従って、この鈍感な担当大臣の発言から察すると円安相場から当分抜け出せそうもなく、むしろそれは強まるばかりで、財務大臣も日銀総裁も仕事をせず不必要な存在になっており、現状を放っておくだけという怠け者天国である。かつては経済大国を自認していた日本にも、随分次元の低い金融司令官が現れたものである。

2022年9月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5495.2022年9月6日(火) 首相の事象及び人物の判断が不透明

 安倍元首相の国葬に関する話題が喧しい。当初その費用が2.5億円と公表されていたが、規模から推して少なすぎるのではないかと言われていた。松野官房長官は、警護費用などは含んでいないので、葬儀終了後に公表すると語った。ところが、今日になって唐突に警護費用と海外要人の接待費用を合わせて国葬費用は16.6億円になると発表した。野党からはそれでも少な過ぎ、100億円程度はかかるのではないかと言われている。実際政府は海外約200か国・地域と80の国際機関に案内状を出し、参列者も6,400人を想定している。果たして国費の支出16.6億円内に収まるだろうか。

 岸田首相が国葬を決めた理由として挙げた安倍元首相の首相在任最長期間以外は、元首相への忖度と感覚的な理由ばかりで、とても国費を使ってまでも国葬を行う必要はないと思う。すでに安倍家家族葬を済ませており、国民の声も過半数は反対している。公的な葬儀を行うなら自民党葬で充分ではないだろうか。安倍支持派に言わせれば功績があったというが、負の実績も無視出来るものではない。

 森友・加計学園問題と「桜を見る会」が、今以て未解決で、国民の間に不透明な印象を残している。しかも、呆れたことに「桜を見る会」の企画・実施を行った業者が、今度の国葬も手配するというからどこかで安倍派と業者がつながっていたものと勘繰らざるを得ない。更に政府はこの一社だけに見積もりを提出させていたというから業者とデキ・レースであることは間違いない。

 また、岸田首相が昨日自民党としては今後一切旧統一教会との関係を絶つとまで言及した。その陰湿で不明瞭な関係を結び、今日のふしだらな問題を引き起こした原因は、明らかに安倍元首相の祖父・岸信介元首相が個人的な関係を結んだことに始まっている。それらの不条理な問題を抱えながら、国費を投入してまでも安倍元首相のために国葬を実施しなければならないのだろうか。疑問だらけである。

 さて、かねがね噂になっていたが、茂木敏充・自民党幹事長の傲慢な言動がまたSNSでも話題になっている。自民党員への旧統一教会との関係を調査するというレポートの提出を求めたが、記者会見の場で記者が「調査」と質問したことに対して、敢えて「調査」ではなく、「点検」であると開き直ったり、相変わらず我が儘で高慢な態度を見せていた。以前経産大臣時に経産省役人に対するパワハラが問題になっていたが、最近益々エスカレートしている。

 「問題だらけの人間性、官僚への逆ギレが得意の幹事長」と皮肉たっぷりにコメントされているが、この程東京新聞・望月衣塑子記者のツィッターに現われた動画では、衆議院委員会で政府答弁に立った人事院松尾恵美子事務局長に「帰れ!帰れ!」とばかりにジェスチャーを交えて局長を答弁の席から追い出すような素振りを見せ、立ち去る局長も不満を露わにしていたが、このような人格的に問題ある人間の行動を観ているだけで不愉快になる。動画は茂木幹事長の地である傲慢と礼儀知らずの性格を恥ずかしげもなくはっきり写し出していた。これを隣席の河野太郎大臣も見て見ぬフリをしている低次元の国会委員会論戦の場には愛想が尽きた。

 茂木氏は頭脳だけは明晰なのかも知れないが、1人の人間として人並みのエチケットがまるで身に着いていない。官僚の間でも自分たちの直属の大臣に茂木氏が着任しないことを願っているというから相当霞が関でも嫌われ者として名を成しているのだろう。こういう人格的にも最低の人物が国会議員、党役員として活動することも問題である。岸田首相は何故こんな人間失格のような人物を重用するのだろうか。安倍元首相の国葬実施とともに分からないことばかりである。

2022年9月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5494.2022年9月5日(月) イギリス保守党党首、首相にトラス外相

 昨日のブログに取り上げた話題の続編である。セルビアの友人からどういう返事が来るかと考えていたところ、友人は指摘した雑誌記事の間違いを敢えて「選択」の出版社へ連絡することまではする気はないという考えだった。記事の内容と記事中に彼が間違いだと指摘した事実が異なるが、選択出版社に連絡することもないとの考えだったので、了解することにした。

 今日は情けないことにつまらないミスをいくつかやってしまった。ひとつは、銀行の通帳を他行の通帳と間違えたことにバス停までやってきてから気付いて、自宅へ取って返したことだ。どうかしている。2つ目は、その銀行で預金を引き出してから郵便局で印鑑を使用しようとしたところ、それが手元に見つからず、慌ててしまった。この印鑑を仮に紛失したら他に2つの取引銀行も同じ届け出印鑑なので、一大事である。直ぐ銀行へ戻り、ほんの少し前にテーブルに置き忘れた印鑑を取り戻しに戻ったと申し出たところ、いろいろチェックされた挙句、幸い印鑑は銀行に保管されていることが分り無事印鑑を取り戻すことが出来た。

 銀行を出てから戻るまでに20分程度の短い時間だったので、何とか取り戻すことが出来て幸運だったと思う。気持ちはやれやれだったが、どうも今日は普段と違うようだ。その後、帰宅してうっかり従姉弟に電話をかけてしまった。間違いでちょっとスマホに触れただけだが、相手は何か用件があると思ったようだった。ついうっかりだったと笑い話で済んだが、今日の私はどうかしている。認知症とは思いたくないが、やはり後期高齢者なので、何かの拍子にふわっと認知症現象が顔を出したのではないかとも思っている。気をつけよう。

 さて、イギリスではジョンソン首相の不祥事続きから首相への不信、不評により閣僚の辞任が相次ぎ、流石に厚顔のジョンソン氏も首相を辞めることを公表した。その後保守党党首の後継に何人かの保守党員が立候補したが、2度の選挙の末最終的にトラス外相とスナク財務相が残り、今日午后9時前に全党員の投票の結果が発表された。当初はスナク財務相が先行していたが、その後国内の経済政策、とりわけインフレ対策で直ちに減税を訴えていたトラス外相が優位に立ち、最終的に8万1千票対6万票でスナク氏を破った。トラス新保守党党首が首相として承認されれば、女性としてはサッチャー氏、メイ氏に次ぐ3人目の女性首相となる。新首相は47歳で、「鉄の女」サッチャー元首相に似ているとして「鉄の女2.0」と呼ばれている。

 とかく派手なパフォーマンスで失笑を買っていたジョンソン首相がEUから離脱したことに対して、明日エリザベス女王から任命され、正式に新首相に就任するトラス氏は、いかなる対応をするのか、内憂外患の中お手並み拝見である。

2022年9月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5493.2022年9月4日(日) 立場が違えば、意見が異なる。

 昨日セルビアにいる友人・山崎洋氏に月刊誌「選択」9月号の記事「旧ユーゴ『戦争再発』の足音」のコピーをメール送信したところ、今朝返信があった。それによると執筆者が無記名で分からず、論評が典型的に西側情報筋に偏っていて事実ではない箇所が大分あると何か所かを指摘してきた。

 彼は1963年大学卒業直後旧ユーゴスラビアの首都ベオグラードへ渡り、爾来60年ベオグラードで生活し、活動している。ユーゴ解体を身をもって体験した彼が、これまでに度々1990年代にセルビアに対するNATO軍の空爆、コソボのセルビアからの独立問題等について彼なりの意見を送ってくれた。ユーゴ解体時にNATOがセルビアを空爆したことについては、彼は厳しくNATOを批判していたが、かつて彼の母上と生前電話でお話しした際、母上もNATOの行動を手厳しく非難していた。セルビアについて欧米のメディアは誤解をしているし、今度のウクライナ情勢についても、日本ではあまりにも西側の報道を鵜呑みにし過ぎていると彼は不満を漏らしていた。我々が黙って日本のメディアから情報を得る限りは、どうしても一方的にロシアが悪で、ウクライナに理があると捉えがちである。しかし、ロシア側の事実に基づいた正しい考えも聞き入れることが大切であるとは思っている。現状はすべてロシアが悪いと一刀両断であるが、もう少し胸襟を開いてロシア側の考えも聞く必要がありそうだ。

 そこで「選択」誌の考えはどうなのか、編集長に尋ねてみたいと考え、取り敢えず、山崎氏に彼の意見をそのまま雑誌社に伝えて「選択」の本音というか、必ずしも正しくないコメントをどう考えているのかを尋ねてみたいが、その前に彼がこれをどう思うか問い合わせているところだ。確かに彼のメールを読む限りでは、セルビア・サイドから見れば、記事は間違っている箇所が多いようだし、誤解を膨らませるようなコメントになっている。山崎氏からどんな返事が来るだろうか。

 さて、自民党が所属する国会議員全員に旧統一教会との接触の様子を尋ねる調査(点検)を行って、近日自民党は党としての考えを公表するようだ。ところが、今朝の朝日新聞一面に全国会議員、都道府県棋院、知事ら約3千人に対して、旧統一教会との関係についてアンケートの結果が大きく伝えられている。それによると全国会議員712人の内、120人の自民党議員が旧統一教会と何らかの接点があると応えている。都道府県議員も2574人の内、接点があると応えた議員が290人いたが、その内239人は自民党員だと分った。結局全国各地の地方議会にまで旧統一教会と政治化がつながっていることが明らかになった。つまり選挙で票が欲しいために接点が生まれ、ずるずると関係を続けて来たことが明かされた。自民党では、茂木幹事長が調査の結果を近日公表するようだが、世間の理解を得られるような公表内容になるか。自民党にとっても正念場である。

 ところで、数日前から沖縄方面に襲来していた台風11号が、向きを北方に向けて本州を襲うと見られていたが、沖縄周辺に滞留したままで、今日も宮古島が1日中暴風雨に襲われている。久米島の民宿経営者が昨日から強い風雨が続いていて宿泊予定者が全員キャンセルになったとぼやいていた。珍しいことだと思うが、この後11号は一体どっちへ行くのだろうか。

2022年9月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com