ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5502.2022年9月13日(火) 岸田内閣の不支持率が高い原因

 イギリスのエリザベス女王が死去されてから連日女王の死を悼む報道が、イギリスをはじめ日本国内でも次々と伝えられている。19日に決まった女王の国葬が、世界中から惜別と感謝の気持ちで溢れている。

 その一方で、同じ国葬でも日本国内では安倍元首相の国葬については反対の声が日に日に強まり、それが岸田内閣の支持率にも大きく影響している。各メディアの世論調査でも悉く岸田内閣支持率が低下しているが、直近の朝日新聞の調査では、内閣不支持率は発足以来最低の47%まで落ち、支持率41%を上回ってしまった。先月の調査では、支持率が47%で不支持率が39%だった。この1か月間に攻守所を変えてしまったのだ。

 当初岸田首相は、国葬実施に積極的だったわけではないと言われている。今になって後悔しているようだ。実際自民党内にも政府と自民党の合同葬で好いという考えが支配的だった。それを決断力のない首相が、麻生太郎副総裁にすごまれ、決断したという背景があるようだ。これが首相の苦悩の始まりだったらしい。

 昨日鎌倉市議会は「『国葬』実施の撤回を求める意見書」を可決し、岸田首相と衆参両院議長に提出する。近くの葉山町議会や、東京・小金井市議会も国葬を行わないことを求める意見書を可決している。他にも反対を表明している市町村がある。いずれも国葬に明確な法的根拠がない以上、国葬を行うのであれば国会で議論が尽くされるべきだと指摘している。

 もうひとつ内閣支持率が急落した原因として、旧統一教会をめぐる対応の拙さが挙げられている。この1か月間批判に対して首相主導で手を打ってきたが、むしろ火に油を注ぐ形になり、批判は逆に広がった。このほど旧統一教会との関係について自民党議員へ行った「点検」アンケートで、前向きの姿勢を見せたように思わせたが、その結果を公表後になって申告し損なったとか、記憶になかったと申し出る議員が出て来る始末で、全体の信頼度が薄れている。誰でも分かりそうなことを申告は不必要だと思っていたとか、誤解していただけだとか、言い訳ばかり述べて、旧統一教会と手を切る覚悟が見られない。

 今日になっても木原誠二・内閣官房副長官が、2016年に関連団体のパネルディスカッションに参加していたと後追い発表した。参加の証拠を見せられ参加したことを思い出したというお粗末な記憶力だが、こんなおつむで内閣の重要な業務をこなしていけるのだろうか。それにしても関係を持った議員らは、こんな好い加減な気持ちで国を代表する政治家と言えるのだろうか。

 また、こんな闇のような組織との関係を構築した岸信介元首相の孫・安倍元首相の国葬、及び長年のズブズブの関係の中で旧統一教会色に染まった自民党員が主導する国葬を実施する岸田首相も旧統一教会に洗脳されていると言えよう。この事実を国民は知ってしまったのだ。立憲民主党幹部は「自民は地方議員らも教団とかかわりがある。隠せば隠すほど傷口が広がる」と指摘している。当分国政選挙はないが、今実施したら自民党は立ち直れないほどの惨敗を喫することだろう。

2022年9月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5501.2022年9月12日(月) 沖縄県知事に玉城デニー氏再選

 昨日実施された沖縄県知事選挙で現職の玉城デニー知事が、4年前と同じ佐喜眞淳・前宜野湾市長を破り2度目の当選を果たした。玉城氏の得票は33万9千票、佐喜眞氏は27万4千票で前回とほぼ同じ得票率割合である。選挙戦の焦点は、辺野古基地移設と沖縄経済の振興だった。玉城氏は前回同様に終始アメリカ軍の普天間基地の名護市辺野古への移設反対を訴え、勝利した。一方の佐喜眞氏は、県民の間に反対の強い辺野古基地移設問題を避けるように沖縄経済の活性化をアピールした。沖縄の経済がコロナ禍の影響もあり、最大の収入源である観光収入が落ち込んだことにより沖縄は今や苦しい状況に陥った。佐喜眞氏を支援する政府、自民党は辺野古基地移転に賛成なら、沖縄を財政的に支援しようというあざとい策を囁いたが、功を奏さなかった。

 現在沖縄県には日本全国のアメリカ軍専用施設面積の約7割が存在しており、沖縄本島面積の約15%を占め、沖縄がアメリカ軍基地の島と称される所以でもある。しかし、アメリカ軍が落とすマネーも沖縄経済にとって重要であると言える。だが、いびつな基地経済に陥った沖縄を経済支援するとの条件で基地を認めさせるというのは、経済不況に苦しむ県民の弱みにつけ込むあくどい手法で、国がやるべきことではない。

 基地反対派の玉城氏が勝利したからと言って、日本政府もアメリカ軍も沖縄県民の声を聞き入れることに二の足を踏む状況には変わりない。今後も玉城知事らは県民の気持ちを汲んで、辺野古基地移設に反対を続けるだろう。我々沖縄とは遥か離れた地域に住んでいる者にとっては、アメリカ軍基地が呈する好ましくない問題を、沖縄県民が我々の肩代わりをしてくれているのだということは心の片隅に留めておくべきである。玉城デニー知事のご健闘を祈りたい。

 さて、去る8日に逝去されたイギリスのエリザベス女王の棺が、スコットランドのバルモラル城から車で6時間をかけてエディンバラに到着し、大聖堂に安置された。途中の沿道には大勢の地元の人びとがお見送りをして女王に最後のお別れをした。今日は、テレビのワイドショーでも女王について多くの話題が上がり、英王室と日本の皇室とのつながりや、1975年に女王ご夫妻が訪日された時のエピソードも随分話題となっていた。国葬は19日ロンドンのウェストミンスター寺院で行われる予定で、日本から天皇が参列される予定であり、岸田首相の出席も検討されている。

 それに引き換え、27日に予定されている安倍元首相の国葬は、日本国内の反対の声もあり未だ主要国の出欠がはっきりしない。特に、問題になりそうなのが、中国が出席を公表しない間に台湾外交部が代表を派遣すると回答してきたことであり、一方今月末に日本と国交正常化50周年を迎える中国政府は、「台湾独立勢力が政治工作する舞台を日本は提供してはならない」と早くも警告を発し、ややもすると政治問題化する懸念がある。厄介なことにならなければ好いが・・・。

2022年9月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5500.2022年9月11日(日) 9.11 NY同時多発テロから21年

 ニューヨーク同時多発テロ発生から今日で21年になる。あの恐ろしいテロが発生した4か月前に次男とその現場となった世界貿易センタービルを訪れていた。まさかあのような大惨事が起きるとは考えもしなかった。ただ、事件の予兆は感じていた。それについては拙著「八十冒険爺の言いたい放題」の冒頭に取り上げた。それはその前年2020年3月にアフガニスタンとパキスタンの国境カイバル峠を訪れた時のことだった。国境手前のパキスタン人集落ランディ・コタールの市場で武器の取引らしい現場を見てしまったのだ。周囲には女性や子どもたちの姿はまったく見られず、殺伐とした雰囲気だった。これらの武器が横流しされ、仮にもテロ集団が手にしたら世界的に反米感情が高まっていた折だけに、何となく反米的事件が起きるのではないかと予感のようなものを感じたからである。爾来9.11テロ後も反社会的な事件は相も変わらず絶えることはない。人類が生存する限り、地球上の揉めごとは永遠になくならないのではないかとつい暗い気持ちになる。
 さて、元新潟県知事の衆議院議員・米山隆一氏が、毎日のようにツイッターをまめに発信しているが、医師と弁護士の免許を持ち英才らしからぬ几帳面さと正当な論理性には敬服している。米山氏は、国際政治学者の三浦瑠璃女史の下記のツィッターに納得出来ないと思われたのか、昨日彼女が発信したツィッターに直ちに返信した。

 一昨日彼女がツイッターで「個々の議員が自分宛の招待状の写真をアップして欠席を表明する(野党議員が国葬への招待状を示し、欠席すると述べたことを指しているようだ)のは、はしたなく見えるのでやめた方がいいと思いますよ。余計なお世話ですが。ほんとにそんなことしても票は増えませんよ」とかなり辛辣にあげつらっていた。これに対して米山氏は「赤の他人に『はしたなく見えるからやめた方がいい』なんて言うのは『なぜあなたの独自の道徳感を他人に押し付けることができるんですか?』と思われ、傲慢に見えるので、やめた方がいいと思います。余計なお世話でしょうが、そんなことを言っても、あなたの見識が高くなるわけではありません」と三浦氏の言い分を正面から巧みに批判している。このツイッターに他の人も割り込んで私見を述べているが、今後米山氏と三浦氏の間で論争に発展するのだろうか。

 ただ、三浦氏は、率直に自らの保守的な考えを押し付けるせいか、やや傲慢と受け取られて反感を買うことが多いようだ。この他にも、学術論文がない国際政治学者とは?とか、或いは天皇の国葬「大喪の礼」について、「たいものれい」と言ったとか、やや上から目線のような話しぶりや、軽率な表現のせいもあって批判されている。彼女は高校の後輩にあたるので、その点ではあまり心地良いものではない。もう少し謙虚であってもらいたいものだ。

2022年9月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5499.2022年9月10日(土) 知らなかったミヤンマーの幻の高山

 NHK・BSで「幻の山カカボラジ アジア最後の秘境を行く」という2時間のドキュメンタリー番組が2015年に放映され、それが去る5日に再放送された。タイトルに何となく興味を覚えたので録画して今日じっくり観た。中々興味深いミヤンマーの幻の山とその登山行である。こんな神秘的な山がミヤンマーにあるとはあまり知られていないと思うが、ミヤンマー最高峰という海抜(5,881m)もさることながら、その位置が未踏の秘境である中国とインドに挟まれた山深い国境の地にあり、山麓までのアプローチが長く頂上を極めたのはこれまで日本人登山家の尾崎隆だけしかいない。番組では3人の日本人登山家がそのミヤンマー最高峰の登攀を目指して約4週間に亙り苦闘した。頂上を目前にして登頂を諦め引き返すことになったが、その精一杯の行動を追ったドキュメントである。映し出される登山ルートとして、前半は蛭や毒蛇が潜んでいる深いジャングルを抜け、一瞬視界が開ける4000mの高地ベースキャンプ、そして最後の雪と雲の中に人を寄せ付けようとしない険しい頂上へのアプローチなどは、登山に興味を持つ者にとっては見逃せないドキュメンタリーだった。

 そして偶然というべきか、この番組が最初に放映された2015年に、その年の「NATIONAL GEOGRAPHIC」9月号が「ミヤンマー『伝説の最高峰』カカボラジ」と題する、同じようなテーマの特集を掲載していたことに一段と興味を抱いた。ここでも男女5人の登山家が、一足先に現地入りした日本隊同様に頂上を目の前に登頂を諦めることになった。そして日本隊と行き交うことにもなった。TVで紹介される登山本来の映像にも増して、途中のミヤンマー人集落の風俗なども興味を惹く。タロン族住人は今や3人しか残っていない。彼らは皆小柄で、たった1人の成人男性の身長は僅か130㎝しかない。その彼らがポーターとして荷揚げを手伝ってくれた。実は、ちょうどこの時期に山頂へ向かったミヤンマー人登山家2人が遭難し、その救助活動をしていたヘリも墜落して3人が亡くなった。そのために多くの住民が狩り出され、日本隊は思うようにポーターを雇えなかった。
 とにかく謎の多い山だが、地元民の山への敬い方も並みではない。もうひとつミヤンマーにはガムランラジと呼ぶ高峰がある。カカボラジより高いという話があったが、地元ではそんな筈はないと一笑に付された。どちらが高いか正確には分からないが、最近のGPSによる調査によると、ガムランラジは5834mでカカボラジの方が47m高いということが分り、地元民を安心させたようだ。

 30頁に亙るナショグラ誌には、迫真的な写真に地図も添えられている。登山とは、天候に恵まれ多くの人たちの協力を得て、なお緻密な計算と体力が欠かせない厳しさを力強く求められる。私も膝を痛める前までは学生時代から会社でも登山クラブに所属して、日本アルプスをはじ3,000m級の山々を数多く制覇してきたが、改めて登山の難しさと奥深さを知った次第である。30年ほど前に大学の登山クラブの後輩で、息子たちの家庭教師をしてくれたT君が、厳しい岩登りが好きでカラコルムで遭難し若くして亡くなった。カカボラジなんか知っていれば、トライしたかもしれないと思うと不憫でならない。登山とは、知れば知るほど奥深い谷底へ吸い込まれるが如く、迷いながらも、自力で明かりを探って出口を見つけ知をも得るものだと思っている。テレビも雑誌も中々魅力的だった。実に観ても面白く読んでも興味をそそり、まさに知の源泉でもある。

2022年9月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5498.2022年9月9日(金) エリザベス英女王崩御 享年96歳

 イギリスのエリザベス女王が日本時間で今朝亡くなられた。女王は一昨日ロンドンから820㎞離れたスコットランドのバルモラル城で、新保守党党首トラス氏を新しい首相に任命したばかりである。その時の写真を見ると杖をつきながらも立ったままトラス新首相と握手を交わしていた。公務を若干控えておられるようだったが、まだまだお元気そうで、このように唐突に彼岸へ旅立たれるとは思いも寄らなかった。新首相に会われてからほんの2日後の他界である。女王は今年4月に96歳の誕生日を迎え、5月には国王最長在位である即位70周年(プラチナジュビリー)をお祝いしたばかりでもある。それはフランスのルイ14世(72年)に次ぐ世界で2番目の長期在位国王となった祝典だった。それらを考えると女王は天寿を全うされたと言えよう。

 エリザベス女王の逝去によって国王の座は、長男であるチャールス皇太子に引き継がれ、正式にチャールス3世の誕生となった。これまでとかくスキャンダルの多かった73歳の新国王も、国王になったらもう目立つような不祥事はやらないだろう。

 女王は1926年生まれで、日本流に言えば7巡目の年女であり、私より1回り上の寅年生まれである。1950年女王がケニア滞在中に父ジョージ6世の崩御により思いがけず女王になられた場所、アバーディア国立公園内のツリートップ・ホテルを半世紀ほど以前に訪れたことがある。木の上のホテルを見学したが、樹上から見下ろすと真下にいろいろな野獣が集まっているのが見えた。女王もまさかそのような環境の中で女王の座に就くとは思いも寄らなかったのではないだろうか。ホテルは女王滞在の4年後に火災で焼失し、私が見学したのは、原型通りに再建された2代目だと後になって知った。

 イギリスの王室は日本の皇室と同じように思われているが、大分異なるようだ。日本の皇室は神武天皇が即位した紀元前660年に始まり万世一系で世界でも最古の王室である。それに対してイギリスの王室は、大分遅れて平安時代の1066年にフランスから上陸したノルマンディー公ウィリアムが、ノルマン王国を創始したのが始まりと言われている。そのイギリス王室はデンマーク王国に次ぎ、世界で3番目に長い歴史と伝統を有している。イギリスの立憲君主制に対して日本は象徴天皇制であり、イギリスの王室は長子が継承するが、日本は戦後の皇室典範により男子が継承することになっている。

 世界の要人から早速数多くの弔意を示されているが、天皇陛下も今日弔意を送られた。ウクライナ戦争の渦中にいるが、女王の生前会ったことがあるプーチン・ロシア大統領からも弔電が送られてきたそうだ。BBCは当然のように国葬はウエストミンスター寺院で2週間以内に営まれると伝えている。

 日英両国の王室の間には、150年に亙る交流があるだけに当然日本の皇室も国葬にはそれなりの対応をすることであろう。それに引き換え、日本国内では今安倍元首相の国葬に対する世論の反発が根強い。同じ国葬とは言え、2つの国葬は大分受け止められ方が異なる。どう考えたら良いだろうか。

2022年9月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com