ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5517.2022年9月28日(水) セルビアから一時帰国の友人と語り合う。

 セルビアにいる友人・山崎洋さんが夫人ともども、13日に日本へ一時帰国され、10月末まで日本に滞在しているということで、親しいゼミの友人に声をかけ7人でランチをともにした。久しぶりに打ち解けた会話をして楽しいひと時を過ごすことが出来た。山崎さんとは毎年のように会っていたが、コロナ禍のせいで今日会ったのは、実に3年ぶりである。お互いに傘寿を過ぎたのに皆元気でいられるのは、ラッキーだ。

 いま世界中の話題になっているロシアのウクライナ侵攻について彼とメールのやり取りをしていて、彼はどちらかというとロシアに近い立場にいると思っていた。日本に留まって日本のメディアからの情報だけに頼っている日本人の立場からは、恐らくとても彼の主張は納得出来ないと思う。だが、1999年のNATO軍によるベオグラード空爆で生死の境を潜り抜け、NATOの攻撃を許せないとの憤りを胸に秘めているので、体験者ならではの考えから彼の考えは本心だろうと思っている。論理的にも彼と同じ主張は、日本ではほとんど受け入れられていないが、我々の仲間は、山崎さんの率直な考えを聞いた限りでは理解出来る。

 今回一時帰国の目的のひとつに、来月5日セルビア大使館で開催される、日本とセルビアの友好140周年記念イベントで、彼が作家の夫人ともうひとりの翻訳者との3人でセルビアの著名な詩人、ニェゴシュの詩集を翻訳した経験談を語り合う企画に出席することがある。

 日本の詩人とは少々異なる詩であるが、そのイベントにも参加する予定である。どんな話が聞けるか今から楽しみにしている。

 さて、所属するNPOから定期観光紙今月号が今日送られてきた。今月号は「マルセイユの『石鹸』」というコラムを書き、その冒頭に南仏マルセイユに列車で着いた時、ビートルズのジョン・レノンがその前日に殺されたことを知った。号外を配る駅の雑踏の中でレノンの死を知り、そこでの興奮の雰囲気に重ねて今月号のコラムを書いたのである。1980年12月だからかなり昔のことになる。ところが、偶々今夕の朝日一面にビートルズが1966年に日本公演を行ったことと、警視庁がその幻と思われていた公演をフィルムに撮り、この度開示されることになったとのニュースが大々的に紹介されている。そこには、厳しい制約があったらしい。ビートルズ・ファンのNPO理事長が歴史的映像として警視庁に情報公開を請求した。警視庁からは、そこには一般人の顔が映っているので、ぼかして公開することを求められた。NPOは50年前の映像で個人の識別は出来ないと反論して全面公開を求めて裁判で争った。最終的にビートルズ以外の人物の顔にはモザイクが施されていたという。どうも個人情報に過剰反応して非公開にする例が多いようだ。

 あの日本公演の際の大騒ぎは、今も目に焼き付いているが、気の毒だったのは、メンバーの4人が身の安全のために、ホテルから一歩も外へ出られなかったことだろう。ビートルズの曲の中では、何といっても♪イマジン♪が一番好きだ。いま秘蔵だったフィルムが公開されるに至り話題になっているのもレノンの非凡さと素晴らしい楽曲の故であろう。レノンが亡くなって間もなく42年になる。偶々南仏マルセイユでその訃報に出会ったことに、何か縁のようなものを感じる。

2022年9月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5516.2022年9月27日(火) 反対過半数でも安倍元首相国葬実施

 日本中を賛成・反対の対立に追い込んだ安倍晋三元首相の国葬が、今日日本武道館で4千3百人の参列者の下に午後2時から行われた。元首相が想像もしなかった銃弾によって倒れただけに、数日前から式場周辺には厳重な警戒網が敷かれていた。今日も、その警戒は厳しく蟻の入り込む隙間もないくらいだったが、国会議事堂周辺では国葬に反対するデモが行われ、日比谷公園では反対の集会が開かれていた。

 国葬は、去る19日に行われたエリザベス英女王のケースとどうしても比較してしまう。世界中の人びとが国葬で女王の死を悼んだのに対して、安倍元首相の国葬は国民の過半数が反対という有様である。女王が別れを惜しむ大勢の国民に見送られたのに比べ、式場も重厚なウェストミンスター寺院に比べると、そのスケールや厳かさは比べようもない。それでも武道館の周囲には、献花をする人たちの長い列が続いていたが、これほど多くの人が元首相へ弔意を示したい気持ちがあるとは意外だった。特に九段坂公園の一般の献花台には、当初の時間を繰り上げ9時半から受付、終了時間も当初の4時から5時まで延長され打ち切られたほど、安倍氏の遺影に花を手向け手を合わせる人が多かったようだ。

 遺骨を抱いた昭恵夫人が乗った車が、安倍邸を出て武道館の前に向かったのが、つい先日まで実弟の岸信夫氏が大臣を務めていた防衛省だったのは、何やら意味深だった。元首相が第1次政権で、従来の防衛庁から防衛省に格上げしたことや、第2次政権では安全保障関連法の制定に取り組んだことがあった。更に防衛費予算の拡充の道筋をつけた元首相と防衛省との闇の関係があったからだろう。確かに今日の国葬では、全体的に防衛省が手を貸している場面が多かった。国民の半数以上が反対する中で強行された国葬は、今後課題を残すことになるだろう。

 ところで、先日ほぼ半世紀前にカンボジアのポル・ポト政権が冒した大虐殺事件の裁判に終止符が打たれた。ベトナム戦争末期に起きた異常な事件だけに、当時はそれほど過大に報道されなかった。しかし、その後当時の人口の約1/4に当る170万人が殺戮されたことが判明した。しかし、ポル・ポト政権が倒れた後も内戦が続き、法廷が設置されたのは、四半世紀以上が経ってからだった。裁かれたポル・ポト派の最高幹部5人の内、4人は高齢のため裁判の過程で死亡し、生存者も老齢で裁判の進展は望めず、中途半端な幕引きのような形を取らざるを得なかった。

 この負の置き土産として些か気になるのは、元ポル・ポト派のフン・セン現首相である。すでに首相在位が35年を超え、今も異論を排したり、NGOを弾圧したり、その独裁色は異常である。そのフン・セン首相が、今日安倍元首相の国葬に参列されたのだ。かつてスターリン、毛沢東らの偽共産主義者が、独裁的に権力を握った時期に、対立者を世界史上に残るほど多数虐殺したが、ポル・ポトも同じ道を歩んだ。今その生き残りであるフン・セン首相が揺るぎない独裁者となり、同じ轍を踏まないという保証はない。安倍元首相は、どういう経緯か、このフン・セン首相と馬が合ったようだ。そのフン・セン首相と岸田首相が明日弔問外交ということで会談するようだが、少々気になることである。

2022年9月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5515.2022年9月26日(月) イタリア新首相に極右のメローニ氏

 今日も先日受けた右目白内障手術の術後検査のため、東京医療センターへ出かけた。執刀医師から経過は問題ないとお墨付きをいただいたが、目薬について細かいアドバイスを受けた。術後3か月は毎日3度注すことを忘れないよう言われた。実際手術後、視界が開けすっきりしている。期待はしていたが、これほど効果が上がるとは考えてもいなかった。毎日眼鏡をかけることは必要なくなったし、両耳に補聴器、マスクが負担をかけていたが、眼鏡がなくなったことで鬱陶しさが消えた。視力は高校時代に戻ったので、新たな青春時代の甦りとして、これからもう少し前向きに生活していけるのではないかと考えている。

 さて、ロシアのウクライナ東部の住民投票とロシア国内予備役徴兵のニュースが、ロシアの厳しい現状を炙り出している。やや焦り気味のプーチン大統領が、またもや核戦争を匂わせる発言をして、欧米諸国をけん制している。

 そんな折昨日イタリアで行われた議会選挙で右派政党を中心とする勢力が、上下両院で過半数の議席を獲得する見通しとなった。現状では右派勢力が44%余りを得ているが、中でもジョルジャ・メローニ党首の「イタリアの同盟」が26.45%を獲得し、すでに左派の最大政党「民主党」党首が、事実上の敗北宣言をしており、メローニ党首への首班指名の可能性が高まっている。今日の夕刊では、早くも「イタリア『極右』首相就任へ 初の女性」との見出しが掲載されている。メローニ党首が、次期首相に就任すれば、彼女がかつて「ムッソリーニはよい政治家」と話したり、性的少数者への社会的配慮や権利擁護を否定する主張をしたり、また若いころにはネオナチスト政党に所属していたことなどが右翼的と警戒されている。同時に、極右的な発言から推して第2次大戦後で最右翼の政権を率いる可能性が高いと噂されている。

 そもそもヨーロッパの政情は、近年極端に右寄りになってきた。フランス大統領選では、2度続けてマクロン大統領が、極右のマリーヌ・ルペン氏と接戦を演じている。そして先日行われたスウェーデンの総選挙では、反移民を掲げるスウェーデン民主党が、第2党に躍進している。この流れの中で、メローニ氏も反移民を声高に叫んでいる。心配されるのは、イギリスのEU離脱に続き、イタリアのEU内での主張が軋轢を生む可能性が高まることであり、一枚岩と言われていたEUも早晩壁にぶつかることが懸念される。

 さて、朝日新聞朝刊の連載小説は、現在今年の直木賞作家の今村翔吾氏の「人よ.花よ.」が連載されているが、前作の多和田葉子氏の作品が退屈だっただけに、鎌倉時代の楠木正成・正行父子を描いていて動きが大きくずっと興味深く、今後のストーリーの展開に期待している。その今村は直木賞を受賞したばかりなのに、その行動が何かと話題になっている。最近では、「今村祥吾のまつり『旅』」と称して、滋賀県に住む今村が、全国47都道府県の書店を車で巡っていたが、一昨日24日に118泊119日の旅を終了したとHPに写真入りで報告している。こういう破天荒なことをやるくらいの行動力があるので、小説も面白いわけだ。今村執筆の楠木父子の活躍をこれから楽しみにしている。

2022年9月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5514.2022年9月25日(日) 37歳の平幕玉鷲、昭和以降最年長優勝

 台風15号が昨日東海地方に大きな爪痕を遺して東北へ去って行った。特に静岡県内の被害が大きく、県内11市町で床上浸水があった。当初の予想を上回り、各地で大雨をもたらし、静岡県では僅か半日で平年の9月1か月分を大幅に上回る雨量を観測したという。台風15号は去ったが、また新たな熱帯性低気圧が発生したと伝えられている。

 昨夕仙台で行われたプロ野球・オリックス対楽天戦が雨の中で行われ、楽天のエース田中将大投手が初回打ち込まれて負け投手になり、今季11敗という不名誉な記録となったが、3回ごろには雨も上がり、田中投手は降雨のため試合を遅らせてもらえば、このように打たれることはなかったと大投手らしからぬ恨み節を述べたそうである。明後日27日には、反対の世論の中で安倍晋三元首相の国葬が行われる予定であるが、天候は大丈夫だろうか。

 さて、今日は大相撲秋場所が千秋楽を迎え、平幕の玉鷲が同じ平幕の高安を破り、13勝2敗で21場所ぶり2度目の優勝を遂げて幕を閉じた。37歳10か月で幕内力士最年長の玉鷲は、昭和以降最年長優勝力士となった。それを上回るのは、過去において大正5年に優勝した横綱太刀山の38歳9か月があるくらいである。今場所の優勝争いは、平幕ばかりで、上位陣、特に横綱と大関がまったくだらしがなかった。ひとり横綱の照ノ富士が途中休場し、3人の大関は、ひとり貴景勝を除き、2人が負け越し、その内御嶽海は来場所関脇へ陥落するていたらくだった。流石に相撲協会も恐縮したのか、表彰式の協会挨拶で八角理事長が「横綱の休場、上位陣の成績不振は大変遺憾・・・」と述べていた。話題はあったが、少々物足りない秋場所だった。

 ところで、相撲界特有の表現「金星」という勝星が、いつのまにやら値打ちが下がってしまった。かつては、平幕力士が横綱と初めて対戦して勝利した時に「金星」を獲得したと言われていた。従って2度目の対戦で勝ってもそれは「金星」とは呼ばなかった。ところが、今ではNHKはいつの間にか平幕が横綱に勝てば、すべて金星と称し、結果的に同じ横綱からいくつもの金星を稼いだ平幕力士が現れる始末である。何と「金星」の大安売りである。特に、この秋場所には、次のように首を傾げる場面があった。それは9日目に横綱照ノ富士を平幕高安が破った時のことである。実況アナが「高安!金星!」とまるで高安が鬼の首でも取ったかのような大げさな表現をしていた。しかし、考えてみるに、高安は今でこそ平幕力士の地位に甘んじているが、かつては大関として活躍し、大関高安に平幕照ノ富士という今とは逆の立場にいた時期もあった。両力士の対戦成績も、高安が13勝12敗で上回っている。これで平幕高安が横綱照ノ富士を破ったとしても白星を「金星!」「金星!」と大騒ぎすることが、果たして意に適っていることかどうかは極めて疑問だと思う。かつてのように「金星」とは、平幕力士が初対面で横綱を破るようなまさに大番狂わせ?が起きた時にこそ使われるに適した言葉だと思う。その方がよほど似つかわしいと思う。NHKはどう思っているのか分からないが、元の解釈へ戻すべきだろう。

 今日はプロ野球セ・リーグでヤクルト・スワローズが昨年に続き、連覇を達成したというおめでたいニュースを知った。ヤクルト・ファンではないが、まずは祝意を表したいと思う。

2022年9月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5513.2022年9月24日(土) ロシアの2つの退勢の現れ

 ウクライナへ侵攻したロシア軍の旗色が最近パッとしない。東部ドンパス地方で奪った地域をウクライナ軍に奪回され、死傷者も増えているようだ。そこで、プーチン大統領は2つの荒っぽい決断をした。

 ひとつは、ロシア軍の予備役の動員である。21日プーチン大統領は国内向けのビデオ演説で部分的な動員令の発動を宣言し、軍務経験のある予備役約30万人を段階的に軍に招集するという。ロシアとウクライナの軍事力の比較では、ロシアが圧倒している。ロシア軍は290万人の兵士を抱えており、その内90万人が現役である。その現役兵がやや不足気味になり、予備役200万人のうち30万人を現役に組み入れるというから、いかに劣勢に陥っているか想像がつく。これには市民から悲嘆の声が上がっている。この宣言が発令されてから、ブルガリアやセルビアなどロシアへの制裁に同調しない国へ、ロシアから逃げ出すロシア国民が目立っている。このまま戦争が長引けば、早晩第2の予備役招集もあり得る。唐突に入隊と聞いて逃げ出す予備役が出るのも止むを得まい。一方のウクライナ軍は、兵士110万人で、現役兵は20万人弱である。その数少ないウクライナ軍に圧倒されているのは、ウクライナが不足している兵力を補う兵器類の支援を欧米から受けているからに他ならない。

 もうひとつのプーチンの荒業は、ロシアが23日占領地で住民投票を開始したことである。ウクライナ東部、南部の親ロシア派勢力は「ロシアへの編入」を問う住民投票を始めた。23日からは投票者が兵士の監視付で投票所へ行くことであり、実際に住民が自分の意思で投票所へ足を向けられるのは27日だけである。これによってロシアは賛成多数の結果を得て、一方的にウクライナ領土の併合を宣言しようとしている。茶番である。ただ、どの地域でも戦闘が続いており、ロシア軍の占領下に不透明な形で進められる投票には非難が集中している。そもそもロシアが主導的に投票を行うというのではなく、形式的には親ロシア派住民が住民投票を実施する形を取っている。それをプーチン大統領は住民の決定を支持すると言い、形だけの選挙を繕っているだけである。まぁロシア併合にどれだけの賛同が得られるのか、興味はあるが・・・。

 数はまだ少ないが、当然のようにロシア国内でもプーチン政権の乱暴な政策に対して抗議のデモが頻発している。これを治安当局は鎮圧している。この2つの事案の実施は、ウクライナにとっても厳しいことであるが、それ以上にロシアにとっては退勢を露骨に曝け出すことになるのではないだろうか。

 このような緊迫した中で国連安保理事会は、22日閣僚級会議を開いたが、予想通りロシアとウクライナの非難合戦となった。ロシアのラブロフ外相は、ロシアへの編入住民投票については、ウクライナ政府による親ロシア市民への弾圧が原因だと主張した。これに対してウクライナのクレバ外相は、ロシアは犯罪を隠蔽しており、ロシアの犯罪は侵略がなければ起きておらず、ロシアは犯罪行為の代償を払うべきだと反論した。

 現状は、両軍の戦闘が進むばかりで、一向に明るい兆しは見えてこない。ただ、冬が厳しい両国にとって、これから更に辛い現実を迎えることになる。実際ウクライナでは、このところ夜は10℃を下回り、家屋が破壊され、ガスもなくなったところでは、とても生活を営んでいくことは難しい。厳冬期を前に両国はいかなる手段を講じるのだろうか。

2022年9月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com