ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5551.2022年11月1日(火) 山中竹春・横浜市長の裏切り行為

 安倍晋三元首相の国葬が国民の半数以上の反対を押し切って強行されたことに、今でも国民の間では批判があるが、国葬以前の9月初めに山中竹春・横浜市長が国葬参加を決断したことに対して昨年の市長選で市長を支援した市民らが抗議を行っていた。旧聞に属する話かも知れないが、今振り返って昨年の横浜市長選は、中央政府の与野党対立を象徴するような厳しい選挙だった。山中市長が市長選に立候補したのは、横浜市の統合型リゾート施設(IR)を巡り誘致に積極的だった林文子前市長に対抗し、医師として政治には素人の山中現市長が、誘致に反対する市民の支持を受けて立候補し、並み居る大物候補者を降して当選したものだった。

 戦前からこの市長選は稀に見る激戦を予想されていた。著名な候補者がずらりと顔を並べていた。田中康夫・元長野県知事、松沢成文・元神奈川県知事、福田峰之・元衆議院議員、最強の対抗馬だった現職閣僚だった小此木八郎氏、4選目を目指した林市長ら8人が立候補した。結局最大の争点は、IR施設誘致に賛成か、反対か、だった。林市長が実績をかざしてIRが港町横浜にとって、更なる発展の礎となると主張した一方で、自民党の小此木氏は菅首相の強い支持をもらいながら、自民案に逆らいIR誘致反対を唱え、党内から支持が得られない乱戦となった。結果的にクリーン・イメージの山中医師が全投票数の1/3を獲得して圧勝となった。それほど山中市長への信頼感は高かったのである。

 それが、自民党支持者の間でも反対の声が強かった国葬実施に、クリーンなイメージの山中市長が参列すると決断したのには、支援者から大きなブーイングの声が上がった。どうしてこういうことになったのだろうか。やはり市長当選後に政府、自民党筋との接触が増えるにつれて少しずつ自民党体質に染まって行ったのだろうか。裏切られた感のある横浜市民にとっては、どうにも納得出来ない。市長はなぜ国民の半数以上が反対する元首相の国葬に出席したのか、支援する市民らにきちんと説明すべきではないだろうか。さもないと3年後の再選は難しくなるだろう。

 このところソウルの人身事故のせいもあり、多くの人が密集するハロウィーンの現場を警戒する空気があり、それは昨年までコロナ禍のため、人との接触を避けるよう警戒がされていたことに表れていた。しかし、今年はコロナもやや収束気味ということから大分緩和さ、いろいろな場面で密集の緩和が許されつつある。ところが、この1週間ばかりは少しずつではあるが、リバウンド現象を示し、新規感染者の数は全体的には下降傾向にあるが、直近の感染者数だけを見てみると、逆に増加傾向にある。因みに昨日の全国合計と47都道府県の新規感染者数はすべて、一昨日より増加している。これらを考えると、ハロウィーンの緩和はやや早過ぎたように感じている。自粛は辛いが、将来的に長く自粛が続くことを思えば、一時的に厳しい自粛もやむを得ないのではないかと思う。

2022年11月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5550.2022年10月31日(月) 世界で蔓延る人命軽視の風潮

 昨日韓国ソウルで154人もの死者を生んだハロウィーン騒ぎが、今日多くのTV番組で報道され、今まさに日本もハロウィーン最中にあるだけに注目されている。いつも話題になる渋谷スクランブル交差点の群衆の動きと彼らの行動が、殊更詳しく報じられている。だが、集まった群衆は、所詮烏合の衆である。識者の語るところでは、これらの群衆には主催者とか管理者がいないので、全体を統率出来ないから止めさせろというより、新しい文化のひとつと考え、むしろ参加者がルールを守り常識的に考えて行動するよう仕向ける方が良いとの考えも強かった。しかし、これが文化がどうかについては、異論も出ていた。今日はソウルの事故を受け、日本各地の大都市でも改めて警戒を厳しくするようだ。

 ソウルで多数の死者が出た昨日、インドでもグジャラート州で吊り橋が崩落して、通行中の120人が死亡した。この釣り橋は約140年前に建設され、半年間の修復工事を終え、通行が再開されたばかりだったという。233mの橋を500人近い人が通行して、橋はその重量に耐え切れずに崩落したと見られている。これは責任の所在がはっきりしているから、再発防止策が講じられることだろう。更に、その前日には、アフリカのソマリアの首都モガディシオでは仕掛けられた爆弾が2発爆発し、死者が少なくとも100人、負傷者が300人を超えるイスラム過激派によるテロ攻撃が発生していた。

 どうしてこうも簡単に尊い人命が失われていくのだろうか。結局は、人命がそれほど尊重されていないという証しではないだろうか。自然の災難ならある程度理解できないことはない。だが、ソマリアのような人為的な殺害や、ロシアのウクライナ侵攻などは、為政者の胸三寸で決められる。特に、途上国に成り下がったロシアは、相変わらず次から次へと人為的な企みによって人命を犠牲にしようとしている。恐ろしいことである。いつまで続くのかウクライナ戦線の今後を思うと、ロシアが人為的に核を使用するのではないかと考えざるを得ず、つい不安な気持ちになる。

 さて、地球の裏側のブラジルで昨日大統領選挙が行われ、左派のルーラ・ダシルヴァ元大統領が、僅差で現職の右派ボルソナロ大統領を破り、12年ぶりに大統領に復帰することになった。ボルソナロ氏は、ブラジルのトランプ(米前大統領)と呼ばれて、傲慢で強引な手法が一部では敬遠されていた。アマゾンの森林破壊により地球温暖化防止計画を逆向させた張本人である。ルーラ氏が大統領在任中国民の貧困解消に努めた経験から、国家主導の経済・社会保障政策を復活させると公約し、アマゾンの森林破壊などの環境問題にも力を入れると述べている。一方のボルソナロ氏は、早くもトランプ氏の大統領選敗戦直後と同じ行動に出ている。選挙に不正があったと主張し、選挙結果の受け入れを拒否し、支持者がデモを行う動きを見せている。

 選挙戦は稀に見る接戦となり、勝者50.83%対敗者49.17%でその差は1.66%という際どいもので、新大統領の今後の政局運営は厳しいことが予想される。これからルーラ新大統領が、国民に公約した社会政策をどう実施するのか、過去の実績があるとは言え、したたかな前大統領が隙あらばと狙っているだけに、気を許せない。

2022年10月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5549.2022年10月30日(日) ワクチン接種にPC予約は出来ない。

 今年のハロウィーンは3年ぶりの自粛規制が解かれたせいもあり、繁華街ではかなりの人出があるようだ。東京・渋谷も最盛期ほどではないが、アニメキャラクターなどの仮装をした多くの若者や外国人観光客が群れて歩いていた。

 トラブルが起きなければ好いと懸念していたところ、昨夜お隣の韓国・ソウルの繁華街・梨泰院でぶったまげるような事故が起きた。ハロウィーンで狭い路地のような商店道路に押し合いへし合いとなっていた人の群れが、1人転び2人転んだことによって大勢の人が折り重なるように道路上に倒れ、下の人が逃げ出せなくなり押しつぶされたような形になった。驚いたことに、死者153人、負傷者133人が明らかになった。死者の中には、外国人が25人いるが、その中に2人の若い日本人女性がいる。これから明日、明後日と続くハロウィーン期間中、日本でも渋谷を主に、大きな事故が起きないことを祈るばかりである。

 さて、収束しそうで一向に収束の動きを見せない新型コロナウィルス新規感染者の動向であるが、今日も1週間前の日曜に比べてその数は増加に転じている。8日間連続して前週より増えている状態である。このため5回目のワクチン接種が奨励され、先日当初は4回目の接種が終わってから5か月後と言われていた接種が、3か月後と修正された。我々夫婦は7月に4回目の接種を受け、3か月が過ぎたこともあり、先日我が家にも妻と私宛に5回目の接種の案内状が郵送されてきた。今日区役所のコロナワクチンコールへ電話をして来月9日に予約をしてもらったが、今回に限って理解出来ない新たな事象が見つかった。

 それは、今政府はデジタル化を進め、昨年9月にはデジタル庁を設置し、河野太郎デジタル担当大臣が、国の事務は極力デジタル化すると強い口調で意気込みを語ったにも拘わらず、ワクチン接種受付は相反する扱いだったことである。

 案内書には、申込は電話、スマホ、パソコンで行うよう書かれている。前4回と同様にパソコンで申し込もうとしたところ、案内書類にはどこにも申込先のメール・アドレスが書かれていない。首を傾げて区役所のHPで調べてみたところ、今回に限ってどこにもアドレスが書かれていない。止むを得ず、今日電話することになったのだが、この対応は政府の主張するデジタル化促進方針とは逆向しているのではないか。電話で申し込む場合は、容易につながらないことを警戒して、電話回線を増やしたとか、普通の役所休日にもオープンして随分窓口を広げてくれた。そのおかげで電話も簡単に接続出来た。しかし、これでは明らかにデジタル化路線ではなく、アナログではないか。しかも、デジタル化の動きから後退しているように感じた。よく分からないが、スマホなら掲げられたQRコードからアプローチ出来る。HPからもQRコードからアクセスしなさいということだろうか。そのため前回まで掲示されていたメール・アドレスを削除してしまったのだろうか。用件は果たしたので、今更騒ぐことではないが、どうしてメール・アドレスを掲示しないのか理解できないし、私と同じようなことを考えている人に対して不親切であると思う。

2022年10月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5548.2022年10月29日(土) 到来! ハロウィーンの時節

 近年恒例になったハロウィーンの時節がやって来た。毎年東京・渋谷のスクランブル交差点で仮装した若者たちが人混みの中で騒ぎを起こし、話題になるとともに物議を醸してきた。過去2年間はコロナ禍の影響もあり、人混みで騒ぎまくるこの時期の集会は自粛を求められ、ごく一部を除いては静かなハロウィーンだった。しかし、今年はコロナが下火になったからとの理由(実際にはこの1週間新規感染者は増加傾向にあり、第8波到来と言われている)で、この3日間は路上飲酒禁止で、酒販売店は酒類の販売を自粛するよう求められたが、行動自粛を要請されることはなかった。これで以前と同じように多分交差点周辺で若者の乱痴気騒ぎが引き起こされなければ良いが・・・と願っている。

 そもそもハロウィーンが日本で話題になり、若者が異様な衣装を着て騒ぐようになったのはごく最近である。現在国内では格別時期を特定せずに、9月辺りから11月初めにかけてハロウィーン期間としているようだが、正式には、ケルト人の1年の終わりが10月31日で、この日を以て秋は終わり、冬が始まりに際して行われるケルト人のお祭りとされている。今ではアメリカで民間の行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはない。カボチャをくりぬいた提灯を飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して家々を訪れてお菓子をもらう温かく穏やかな風習で知られている。

 自分自身振り返ってみてハロウィーンを知ったのは、1976年旧文部省の教職員海外派遣団とともに初めてアメリカを訪れた時に、マサチューセッツ州ニューベッドフォードの小学校で珍しい飾り物を見せてもらい意味を説明されて知ったのが最初である。現地の先生の案内で子どもたちが「trick or treat!」と繰り返し叫びながら、家々を訪れる行動に附いて行きその場面を見せてもらった。それまでまったく知らなかっただけに、随分変わった趣向の風習だなと思った印象がある。同行した日本の先生方も初めて知るこの風習には、些かびっくりしていたようだった。この当時、日本ではこの風習はほとんど知られておらず、記録によると1983年にキディランドが自社製品の販売目的で、ハロウィーン・パレードを行ったのが最初らしい。まだ認知度が低かったが、97年になって東京ディズニーランドがハロウィーン仮装パレードを採り入れてから認知度が急速に高まったといわれている。

 その後この時期にアメリカの教育施設を訪問する都度、ハロウィーンに出逢ったが、素朴で子どもたちにとっては楽しいお祭りで、さぞや子どもたちの幼いころの良き想い出になるだろうと思っていた。しかし、日本では特異なお祭り騒ぎとなってしまったような気がする。日本には日本特有の歴史を持つ伝統的なお祭りが各地で行われているが、それぞれが神社のルールの下で整然と実施されている。その中で並外れてお行儀の悪い日本式ハロウィーンは主宰者がいないだけに、荒れるのも若者任せになっているが、好い加減にきちんとしたルールを決めて周囲に迷惑をかけることなく実施してもらいたいものだと思う。この先30日から11月1日へかけて3日間不祥事が起きないか心配でもある。

 さて、来年フランスでラグビー・ワールドカップが開催されるが、その強化試合として今日日本代表チームが、強豪ニュージーランドのオールブラックスと国立競技場で戦い、善戦空しく31対38で敗れた。しかし、WCへ向けて頼もしい試合ぶりだった。前回WCでは初めてベスト8に入ったが、来年は世界のベスト4を目指している。実力も年々上達しているので、何とかベスト4入り出来るよう願っている。

2022年10月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5547.2022年10月28日(金) 上級者は最前線で戦え!「戦争絶滅受合法案」

 寒さが厳しくなってきたウクライナの戦線で、相も変わらず侵略者であるロシアのプーチン大統領が、最前線で戦っている兵士らの旗振り役となって愛国魂を鼓舞しているようだ。ついては、昨日の朝日夕刊「素粒子」になるほどと思わせる一文が載っていた。ジャーナリストの長谷川如是閑が、100年も前に紹介した「戦争絶滅受合法案」という奇妙な名の法律に関することである。その中身が揮っている。その法案はデンマークの陸軍大将の原文を如是閑が翻訳したものである。

 如是閑は明治、大正、昭和3代に亙り反権力論陣を張ったジャーナリストとして大正デモクラシーに活躍し、ファシズム批判でつとに注目された。この訳文を原文の法案に深く近づけてみると、概ね以下のように書かれてある。「開戦後または戦線布告の効力発生後10時間以内に次の者を最下位兵卒として最前線に送り、敵の砲火の下に実戦に従わせるべきであるとして、①元首で男性、②元首の16歳以上の男性親族、③首相・大臣・次官、④戦争に反対しなかった男性の国会議員及び高位聖職者」である。更に厳しく本人の年齢や健康状態などを考慮してはならずとしている。妻や娘、姉妹なども看護婦や使役婦として招集、最も砲火に接近した野戦病院に勤務させるべきだと、上級の立場にいる者は命じることよりも戦線の最先端で戦えと辛辣にアピールしている。

 「素粒子」で取り上げたのは、戦前の日本の軍隊でもそうだったが、軍隊で上位にある者ほど背後で命令だけを発して弾丸飛び交う戦争の最前線には出て来ないことを皮肉っている。それはビルマ・インパール作戦を強行した牟田口廉也・第15軍司令官の態度によく表れている。いま「素粒子」で「戦争絶滅受合法案」を取り上げたのは、プーチン大統領が自らはクレムリンの奥深く引っ込み、30万人を徴兵して口先では兵士たちに愛国心に訴え、彼らを厳しい前線に押し出し戦わせようとしている態度に皮肉を込めて非難したものだろう。「素粒子」の後半には「為政者が『愛国』を唱えるなら、動員令でも戒厳令でもなく、率先垂範この法の制定こそ」とある。「戦争好きなプーチン大統領よ! 兵士を前線に派遣するだけでなく、今直ぐにでも自身が戦火の中へ飛び込め!」と言ってやりたい。

 言葉と言えば、同じような比喩的な言葉が、昨日の日経新聞朝刊「春秋」欄にも紹介されていた。「ドロナワ」である。旧統一教会に対する宗教法人法の質問権行使の基準を話し合うために文化庁の専門家会議が設置された経緯こそが正にドロナワ式である。そこにはこう書かれている。「『泥縄』という言葉はいつ生まれたのだろう。泥棒を捕らえて縄をなう。ことが起こってから慌てて対策を練るお粗末さを言い表して、かくも的確な表現はない」。

 前者は戦争最前線の上級者の狡猾な行動を皮肉たっぷりに批判したものであり、後者は言葉の面白みを突いているものだが、言葉というものはいかようにも使い分けが出来るということを改めて教えてもらった気がする。

2022年10月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com