ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5630.2023年1月19日(木) 国会議員もピンからキリ

 昨日ベトナムのグエン・スワン・フック国家主席が本人の希望で辞任することになった。コロナに絡む汚職が原因のようだ。この他にこの国には首相がいる。だが、最高位は共産党書記長のグエン・フー・チェン氏である。ベトナムは党書記長、国家主席、首相、国会議長の4本柱による指導体制を取っているが、フック国家主席は第2番目の地位にいるので、早晩国政が行き詰まることはない。惜しむらくは辞職の原因が汚職であることで、国家主席のみならず、この汚職で筆頭副首相、保険政策担当副首相、駐日大使らが逮捕されている。№2の国家主席が交代しても全体的な方針は変わらないと見られている。

 ベトナムの要人の辞任に比べて、今日驚きの首相辞任表明があったのは、ニュージーランドのアーダーン首相である。突然の辞意表明にニュージーランドはもちろん、隣国オーストラリアでも驚きを以て受け止められている。アーダーン氏は2017年に37歳で首相に就任して以来、国際的にも注目を集めてきた。新型コロナウィルス対応ではいち早く対応し国内に厳しい封鎖を敷いて、感染拡大を抑え込んだ手腕に海外からも賞賛された。18年には産休をとって女児を出産している。20年の総選挙でアーダーン氏率いる労働党は単独過半数を獲得する歴史的な勝利を収め、国内外で高い評価を受けていた。辞任の理由は「首相就任から6年間で大きな難題がいくつかあった。政治家も人間だ。職務を続ける余力が残っていない」と説明したそうである。あまり判然とはしないが、政界に未練はないようだ。多忙のために犠牲にした家族との時間を大事にしたいということのようである。

 それに比べると日本の国会議員のありようには首を傾げることが多い。かねてより失言、放言の垂れ流しが止まらない麻生太郎・自民党副総裁がまたやってしまった。原発で死亡事故が起きたのはゼロだと言ってのけたのである。常識を疑いたくなる。こういう人物が首相の座を去っても派閥の長として政界にのさばっている日本の政治の在り方が問題だと思う。原発事故に関しては2013年に当時自民党政調会長だった高市早苗・現経済安保相が、原発で死亡者が出ている状況ではないと述べ、地元の激しい反発を招いて撤回・謝罪した過去もある。この高市氏は、今政治資金規正法違反の疑いで奈良地検に刑事告発されている。呆れるばかりである。

 片山さつき・自民党副幹事長の如きは、昨年9月28日に浜松市内で78歳の私設秘書が運転する車が、信号無視で別の乗用車に突っ込んだが、そのまま浜松駅に向かい帰京した。ドライバーは事故現場に戻ってきたが、片山氏は乗車していた車が事故を起こしていながら置き去りにしてしまった。片山氏の無責任と認識のずれには、これで政治家が務まるのかと疑問を覚える。

 また、昨年7月に行われた参院選挙で初当選した日本維新の会の歌手・中条きよし議員は、昨年11月参院文教科学委員会で質問をしたが、自身の新曲やディナーショーのPRをする有様である。このほど年金未納が判明した。その金額は約750万円だそうだが、当人の弁明に依ればいただける老齢基礎年金に比べて年金未納額の方が遥かに多いので、支払わないと主張しているらしい。国民としての義務を果たさない人間が、どうしてこうも簡単に国会議員になれるのだろうか。

 この他にも参院当選以来1日として登院しないガーシー議員やら、当選間もなくうつ病で議員を辞退した水道橋博士前議員など他にもとても国会議員に相応しくない政治家がいる。彼らはほんの氷山の一角であり、彼らに支払う国会議員としての歳費の支払いは、税金の大無駄使いだという気持ちが抑えきれない。何とか最低国会議員を排除し、立候補させない、当選させない方法はないものだろうか。誰も彼もが、世襲議員というのも問題ではないかと思う。

2023年1月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5629.2023年1月18日(水) 加賀乙彦氏の思い出と中国の人口減少

 作家で精神科医師であり、かつ文化功労者でもあった加賀乙彦氏が亡くなられた。享年93歳だったというから私の父が亡くなった時と同い年だった。以前はしばしば日本ペンクラブの総会などでお会いしたが、最近はほとんどお会いすることはなかった。今から10年近く前にペンクラブ総会後に学士会館で軽い飲み会をやった折に、僭越だがお互いの作品について語り合った時、拙著の書名が少し長すぎると辛辣なアドバイスをされた。「現代海外武者修行のすすめ」「停年オヤジの海外武者修行」などについて単語一語で表現した方が良いのではないかとのアドバイスだった。その折加賀氏に拙著は内容を一語では言い表し難いと返答したことを思い出す。加賀氏は、自分の作品の中で一番ヒットしたのは、死刑囚が罪を犯して捕まり死刑に至るまでの心理を描写した2文字の「宣告」であると言われた。まさに単語一語である。ただ、その後で「宣告」を読んでみたがあまり興味をそそられなかった。確かに作者の意図するところは書名において一目瞭然である。加賀氏には、この他にも「湿原」「殉教者」「帰らざる夏」などがある。加賀作品よりもっと短い1文字の書名の作品だってあることはある。だが、それほど傑出した作品はないように思う。それでも「愛」や「絆」を書名にした書はある。「愛」という作品の如きは、Amazonで検索しただけでも5万点以上あるというから驚くが、世に出たヒット商品はないように思う。加賀氏は漱石の「吾輩は猫である」について書名が長いと思っただろうか。その時は聞き損なった。加賀氏は拘置所の医務技官を務めたことから、作品には犯罪者の心理や、刑務所内の空気を描いた作品が多いが、それによってオウム真理教の松本智津夫死刑囚との接点もあり、国際人権に関する活動や社会活動に熱心だった。心よりご冥福をお祈りしたい。

 さて、コロナ騒ぎで世界中から注目を浴びている中国では、ゼロコロナから解放され22日から始まる長い春節を前に、国内の人の移動が激しいようだ。ところが、唐突に中国政府は総人口が昨年61年ぶりに減少したと公表し、メディアの話題をさらっている。我々が学生だった1960年代の中国は、かなり経済的にも遅れ人口も約7億人というのが定説になっていた。それが今では倍増して14億人超を抱えているが、それも昨年をピークに下り坂に入ったようだ。中国独立後若干波はあったが、ほぼ毎年のように人口は増え続け、経済的に厳しくなると考えた政府が人口爆発を抑えようと、1979年から1人っ子政策を導入した。それが、日本と同じように少子高齢化が進むにつれ、出生数の減少が止まらなくなった。今では1夫婦に3人の子どもを認めているが、出生数の減少は止まらない。その結果61年ぶりの人口減少となったが、その一方でインドの人口は増え続け、今年中に総人口トップの座を中国はインドに奪われるのではないかと予測されている。

 先進国では同じような問題を抱え、人口減少の流れが止まらないが、反面インドのように人口が増加している国もかなりあり、世界的には昨年80億人を突破したと伝えられ、2080年代には、世界の総人口は104億人にまで増えると予想されている。そのほとんどは、インドをはじめ、ナイジェリア、パキスタン、コンゴ、エチオピア、タンザニア、インドネシア、エジプトなどアジア、アフリカ諸国である。現在人口11位の日本もいずれこれらの国々に追い抜かれていくことだろう。

 それにしても食料難、貧困などが取りざたされる国々の人口が増え、経済発展を続けている先進国の人口が減少しているとは、「貧乏人の子だくさん」と言われてはいるが、なかなかピンと来ない。先進国に住んでいるせいで貧しい国の実態がよく分からないからだろうか。

2023年1月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5628.2023年1月17日(火) 阪神・淡路大震災発生から28年

 早いもので阪神・淡路大震災発生から28年を迎えた。神戸市では、地震が起きた午前5時46分に6,434人の犠牲者を追悼する行事が行われた。その時私は自宅で就寝中だったのでまったく知らず、朝のTVニュースを観てあまりの惨状に驚いたものである。しかし、しばらくして当時親しくしていたブラジルの友人から思いがけず国際電話があり、当地のテレビで日本の大地震のニュースを知ったばかりだが、私の親戚や友人に犠牲者や不明者はいないかと心配して、わざわざ地球の裏側から電話をかけてきてくれたことが強く印象に残っている。震源地周辺には、親しい知り合いはいないので、安心して欲しいと応えたところ、それを聞いて安心したと電話を切った。離れていようと外国人であろうと、親しい人の身内に不幸が降りかかることを心配してくれた外国人の友人の優しさにいたく感動したものである。初めてブラジルを訪れた時、リオでブラジル名物のシュラスコ料理をご馳走になったことを今でも懐かしく想い出す。

 寂しいことに2015年ごろその友人、アリンド・フルタードさんは他界してしまった。アリンドさんについては、拙著「八十冒険爺の言いたい放題」に1項を割いて彼との交流を紹介した。お互いにアフリカを旅行中に偶々カイロで知り合い、それ以来ほぼ半世紀近くに亘る交流だった。その後彼が日本へやって来た時、日光と箱根を案内し、我が家へも訪ねてくれた。私もその後2度ばかりリオの彼の自宅を訪れたことがある。親しい外国人の中でもとりわけ印象に残っている友人である。

 それにつけても地震というのは、いつ、どこで何が起きるか分からない。これまで海外へはしばしば出かけているので、海外でも地震に遭遇することがある。シアトル、ロンドンではホテル滞在中の真夜中に突然建物が大きく揺れ、急いでホテルの外へ逃げ出したことがある。そのほかに最も激しい揺れは、「トロイの木馬」を訪れたいと、1999年8月17日午前3時にトルコのチャナッカレに泊まっていた時に遭遇したM7.6 のイズミット地震に遭い慌てたことである。就寝中だったが、あまりの揺れと物音に目が覚め、急いでホテルの階段をロビーまでかけ降りたことを想い出す。この地震の犠牲者は1万7千名と言われているが、実際には行方不明者を併せて4万5千名が犠牲となった20世紀最後の大地震だった。幸いにして大地震を実感したことにより初めて知った事象も数多くある。

 よく災害に備えて普段からそれなりの身の回りに緊急用品の備えと同時に心の準備をしておくようにと啓蒙されるが、シアトルで地震に襲われた時、案外忘れがちなことがあると気づいた。それは、貴重品を素早く手に非常階段から歩いて地上まで降って、ふと足元を見たら上着類と靴は履いていたが、ソックスを履いていなかったことに初めて気が付いたことである。また、非常階段を下る人たちを下から見ていると非常事態なのに大きなトランクを持って降って来る人がいるために、狭い階段が詰まって避難する大勢の人々の群れが前進出来なかった光景である。その緊急の場に居合わせると周りの喧騒と異常な雰囲気につい平常心を失いがちになるものだ。

 今年は、関東大震災が起きてからちょうど100年になる。地震の多い日本だが、今後30年以内に約70%の確率で、東京近辺に首都直下型地震が発生すると恐ろしい予測がある。また、東海から西南日本広域でも被害が懸念されているのが、「南海トラフ地震」である。少しでもその被害を最小化するためには、やはり普段から身の回りに緊急品を揃え、心の準備を整えておくしかないだろう。

2023年1月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5627.2023年1月16日(月) 国会議員を交代制で務めることが出来るのか?

 今日は朝から雨がしとしと降っている。庭木にはちょうど良いお湿りである。東京都内では21日ぶりの降雨ということで、極めて珍しい。一昨日、昨日と2日間行われていた大学入試のための共通試験も終わり受験生も第一関門を通過してほっとしていることだろう。しかし、まだ本番の志望校の入試があるので、気は許せないだろう。

 さて、国会議員にもいろいろな人がいるが、個人的に悪事や違法行為をやったり、刑事事件を起こしたり、また私生活面でスキャンダルを起こしたり、多種多様である。だが、昨日れいわ新選組山本太郎代表が、同党の水道橋博士・参議院議員の辞表受理の件で、予想もしなかったその後継者の選び方については実のところ驚いている。水道橋議員は、昨年7月の参議院選で初当選したばかりである。その後体調が優れず、11月にはうつ病を公表していた。水道橋議員は同党の比例代表で当選しており、その後任は次にランクされた候補者が繰り上げとなるのが通例だが、山本代表は奇抜な発言をした。水道橋議員の後にノミネートされていた5人の同党党員が、残りの任期5年間を交代でこなすというのである。法に背いたわけではないが、こんなことは初耳である。

 5人の中には、北朝鮮拉致事件の蓮池透氏も含まれる。山本代表の考えていることがどうも理解し難い。この5人の交代制について「れいわローテーション」と命名して「多様で多彩なメンバーが国民の負託にこたえていくことを目指す」と語ったようだが、SNSでは厳しい指摘も投稿されている。議員議席が空席になった場合は、単に繰り上げ当選になると書かれているだけだが、このローテーションは立法の主旨に悖るのではないか。残り5年間の任期を5人が毎年交代してやってもたった1年間の任期にそう簡単に国家的行為が出来るとは思えない。連携プレーも出来そうもないし、他の議員から見れば、そんなに軽々しく出来るものではないとの気持ちがあると思う。

 他にもNHK党のガーシー参議院議員のように当選後1日たりとも登院せず、いろいろ嫌疑をかけられて中東のドバイに逃避したまま給料だけもらって、国会議員としての任務をまったく果たしていない議員もいる。国会も怠け者のたまり場と化してしまったようだ。国を良くするために一身を投げうって国会議員の職を全うするなどというような高邁な気持ちなぞ、彼らにはさらさらないようだ。山本代表の発言は別にしても、途方もないことを考えてみた。程度の低い国会議員を国民が通信簿をつけることによって勤務評定を行い、低評価の議員は辞めさせることは考えられないだろうか。

2023年1月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5626.2023年1月15日(日) 寂しい先輩の訃報と中国のコロナ・デマ情報

 昨朝の新聞の死亡者欄に高校ラグビー部の先輩である飯田亮氏の名前が載っていた。警備会社「セコム」の創業者である。今でこそこのような業種は他にもいくつか誕生したが、セコムが誕生したのは、警備会社がまだない時代だった。その意味では飯田先輩には先見の明と実行力があったと思う。母校では昨年亡くなられた石原慎太郎氏、甲子園優勝球児の佐々木信也氏、鎌倉殿の13人のひとり、比企義員の縁戚でメルボルン・オリンピックにもボートで出場した元北里大学学長でもあった比企能樹氏らと同級生だった。ラグビー部では5年先輩の飯田氏からはラグビー部へもしばしば基金を寄付していただいた。そんな飯田氏だが89歳という年齢を考えれば、人生の終末期を迎えたのは止むを得ないとも言えるが、多少の縁があった人だけに、亡くなられたのにはやはり一抹の寂しさを禁じ得ない。同学年の友人らの訃報を聞くたびに、我々もそろそろその領域に入ってきたことを意識せざるを得ない。今日も親しい高校の友人から電話があり、その話をしたばかりだが、お互いに時折健康面の不調を感じることがあるが、お互いに前向きに元気でいようと話し合ったばかりである。

 さて、日本で新型コロナウィルスの感染者が初めて確認されてから、今日でちょうど3年になる。爾来感染者の数は3千万人を超えた。感染者は相変わらず増え続けているが、最近は感染者の中に死者が目立って増えている。日本では先日死者累計が6万人を超えたばかりだが、感染者の実数について、詳細を報告しないと伝えた中国では感染者とコロナ死者の判断基準をこれまでとは変えて、他国のそれとは比較出来なくなってしまった。そこには当然それなりの思惑があるようだ。世界保健機関(WHO)では、実態を反映していないと中国を厳しく批判した。

 中国政府は、コロナに感染しても基礎疾患などが原因で死亡したケースは、コロナによる死亡とは数えないと公表して周囲を困惑させている。その挙句に12月8日から今月12日までの1か月余の間に新型コロナに感染して死亡した人は、僅か38人と発表した。それが、昨日になって唐突に同期間のコロナ死者の数は、約6万人と悪びれずに訂正したのである。この死者の訂正のようにいとも軽々しく数字を変えられたのでは死者も浮かばれまい。

 ところが、SNSでは中国の死者はもっと多いのではないかとの書き込みが引きも切らないようだ。中国版ツィッター「ウエイボー」には、こんな数字を誰が信じるのかと非難する声すら出ている。「親戚が新型コロナで死亡したのに、死亡証明書には気管支炎と書かれていた」とか、「入院していた人だけ発表されたが、家で死亡した人は病院より多い」などと、当局の発表を疑問視する声が多いようだ。

 今世界中がコロナ禍に困り切っている時に、中国政府がこのようにいい加減な情報を流すのは、自国に都合の良い立場を築き上げたかったからであろう。ゼロコロナ政策のお陰でコロナを収束させたとばかり、ほとんど規制を解除したが、実際にはコロナは収束せず、反ってコロナは拡大している。政府の思惑とは裏腹な現実に、政府も悩むと同時にその面当てに中国に厳しい規制をした外国へ理不尽な仕返しを行ったというのが、日本や韓国へのビザ発給停止処分ではないだろうか。

 それにしても中国のやり方は、あまりにも子どもじみている。これが世界でアメリカに次ぐ経済大国の取るべき手段だろうか。

2023年1月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com