充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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6383.2024年11月3日(日) 「文化の日」86歳の誕生日に想うこと
一昨日の雨模様から昨日は台湾に上陸した台風21号の影響もあり、全国的にかなり降雨が激しく、神奈川県の湯どころ湯河原辺りでも1時間に100㎜を超える記録的な降雨量があった。そして今日「文化の日」も一昨日辺りの気象予報では、雨が降るということだったので、珍しいことだなと思っていた。
というのは、今日誕生日を迎えて86歳になったが、これまで誕生日に雨が降ったという記憶がなく、一般的にも「文化の日」は晴天になると言われていた。それが、昨日辺りから今日は晴れそうだという予報に変わって、起きてみれば空は真っ青で正に秋晴れである。やはりわが誕生日には雨は降らなかったのである。そのお陰で1日雨で延期された日本シリーズの福岡ソフトバンク・ホークス 対 横浜DeNAベイスターズ第6戦が行われた。べイスターズが勝って4勝2敗で26年ぶり、3度目のセ・リーグ3位からの「下剋上」と言われる優勝を成し遂げた。今日の誕生日も本来なら気の利いたレストランで妻と食事でもともにしながら誕生祝いをするところだが、生憎先日来の下痢症状がパッとせず、今日は静かに自宅に引き籠っていることにした。
午後吉祥寺にお住いの北原邦雄さんから誕生日のお祝いのお電話をいただいた。北原さんは大学の先輩であるが、詩人北原白秋の甥御さんに当たる方で、偶々白秋は母校湘南高校校歌の作詞者という縁もある。今日から3日間白秋の故郷・福岡県柳川市では白秋祭が開催され、市内を流れる堀の周囲には提灯が飾られ、屋形船にも情緒が添えられると仰っていた。今年96歳になられた北原さんも流石に外出する機会が減ったと言い、外出の際は杖を欠かせないと仰っていた。今日は兄妹や、息子たちからもお祝いのメールをもらったが、申し合わせたように父が亡くなった93歳を追い越す気持ちで頑張って欲しいというものだった。まだそう簡単にはあの世には行けない。
ところで、懸念しているアフリカのスーダンでは、1956年独立以来内戦が絶えることがない。2011年にはスーダンから南スーダンが独立した。06年には世界最大の人道危機と言われたダルフール地方の紛争から何とか「ダルフール和平合意」が成立したものの争いは収まらず、国連安保理事会も人道危機を恐れて紛争地域への武器禁輸措置などを決議したり、09年には国際刑事裁判所(ICC)が人道に対する罪でバシール大統領に逮捕状を発した。その独裁体制を敷いていたバシール大統領も19年に軍のクーデターにより失脚した。今もスーダン国軍と準軍事組織との間で軍事衝突が起きた状態のまま解決の見通しがまったく立たない。スーダン担当アメリカ特使は、数々の紛争でスーダンでは15万人が犠牲になったといい、人口5千万人の内、国外に逃れた人は313万人、国内避難民は、1,102万人になり、世界最大の国内避難民を生み出している。
今から30年以上も前に首都ハルツームを訪れたことがある。青ナイルと白ナイルの合流地点があり、水煙を噴き上げている迫力がすごいと知ったからである。実際現場に行ってその迫力には圧倒された。当時首都は表面的には穏やかな感じで、ちょうど交通システムを変更する当日に当たっていた。レストランで食事をして帰ろうと思ったところ店の主から、夜中の12時から交通システムが変わり、車の左側走行が右側に変わるから交通事故が発生するだろうから見たら好いなどとトンデモナイ話を聞かされた。それでも興味を惹かれて店で待たせてもらったところ、真夜中になってしばらくして車が衝突する音が聞こえて来た。店から飛び出したところ遠方の交差点で右側通行の車と左側通行だった車が正面衝突したのだ。店の主はニッコリ笑っていたが、他人の不幸を楽しんでいるかのような主の態度に些か呆れたことがあった。今はそんな悠長な空気は吹き飛んだだろう。それにしても珍しい体験をした。ナイル川の迫力と車同士の衝突、それがスーダンの印象深い見聞だった。
6382.2024年11月2日(土) 北朝鮮兵ウクライナ戦線へ派遣、何のため?
先日来世界の注目を浴びている愚行がある。北朝鮮兵のロシアへの派遣である。韓国情報機関・国家情報院は先月18日、北朝鮮が特殊部隊約1万2千人の派遣を決めたとの情報を入手した。そして30日ゼレンスキー・ウクライナ大統領がそれを裏付けるように北朝鮮兵約1万2千人が派遣され、ロシアで訓練を受けていることに危機感を表明した。そしてアメリカ政府も約8千人の北朝鮮兵がウクライナに隣接するロシア・クルスク州に到着し、ロシア軍から訓練を受けていると発表した。そもそもこの自国兵士を他国間の戦争の渦中へ送り込む自殺作戦は、金正恩・総書記の考えであり侵攻開始当初から「ロシア軍を強力に支援するよう指示した」と北朝鮮外相が明かした。
金正恩の行うことは、とても常人の行為とは信じられない。派遣された兵士たちの内、何人かが亡くなるとすればその償いはどう行うのだろうか。終生遺族から恨み骨髄の怒りを買うだろう。これ以外に国際法により禁じられている核開発に注力し、ミサイルを他国の迷惑なぞお構いなしに発射して国内外へ甚大な迷惑をかけている。不幸にして北朝鮮はこのような苦労知らずの暴君をトップにいただいた無法国家に転落してしまった。常軌を逸しているとしか思えない。一方で、このように北朝鮮のような貧しい国家を当てにして利用しようとするロシアのずる賢いやり方も糾弾すべきである。
他に世界の人びとの人心を寒からしめているのが、中東レバノンに居住する難民である。これもイスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区への空爆が拡大して今では難民へ降りかかっている。レバノン南部に拠点を置くイスラム教シーア派組織ヒズボラに対するイスラエル軍による激しい軍事作戦により、シリア内戦を逃れた難民らが苦境に陥っている。レバノンの全人口530万人の内その2割強の120万人がシリア難民と言われている。その難民たちにとって身に危険が迫って来たことにより、またシリアへ戻る人が出て来た。無事に母国シリアへ戻っても元の自宅は激しい攻撃を受けて平穏に暮らせる空気ではない。
元々ハマスの襲撃から始まった戦争ではあるが、今ではイスラエルの戦闘的な行動が事態を一層過激にしている。イスラエルとガザ地区、或いはハマスとの対立が解消しない限りイスラエル軍による攻撃は止むことはない。そして、それが多くの難民を悲惨な状態に追いやっているのである。イスラエルの攻撃的な姿勢はイランに対しても向けられている。両国の間で戦争の火ぶたが切られないことを願うばかりである。
それらの残酷、かつ理不尽な状況に比べれば、先進国内には表面的にはこれほど悲惨な事件はあまりない。だが、怖いのはその陰に「大虐殺行為」の可能性が予想されることである。道を間違えれば、大惨事に発展することが懸念される。
それは、3日後のアメリカ大統領選の結果、トランプ前大統領が復活当選した場合である。見境のないトランプ氏の行動により、一層イスラエルへの支援が増大し、イスラエルは増長し、周辺のアラブ諸国への攻撃の手を伸ばすのではないだろうか。更にひとつ間違えて、ロシアのプーチン大統領と対立するようにでもなれば、核戦争へ発展する恐れがあることである。人間というのは、昔も今も愚かさにおいては変わりない。
6381.2024年11月1日(金) 日本野球機構、メジャー人気にやっかみ
冒頭から尾籠な話で恐縮である。一昨日の本ブログにも記述したことであるが、相変わらずお腹の具合が良くない。夜中に何度も排便したり、さほど時間を置かない内に便意を催したり、これでは長い時間外出も出来ない。更に今回の便意とは別にこの1か月間は、便が黒ずんで気にしていた。7日には慶應病院で大腸のポリープを切除する手術を受けることになっている。そこで月曜日にかかりつけの内科医院に相談に伺ったばかりだったが、症状が悪化しているので、今日改めて医院に伺って実情を話して相談に乗ってもらった。医師も便意が頻繁であることと、便が黒ずんでいることを気になされて、黒い便は腸内で出血して便と混じって黒くなった可能性があるので、便を精密検査する必要があると仰り、お尻に検査棒を入れてそれを検査するので、結果は明日になるということだった。更に血液検査をして明日午前中に再び内科医院を訪問することになった。
月曜日には、便を和らげる効果のある酸化マグネシウムの一種「マグミット錠」の服用を控えて、新たに整腸剤「ラックビー」を飲むようになったが、今日は更に腹痛や頻回の下痢、便に血が混じるなどの症状に効果のある「ホスミリン錠」を就寝前を含めて1日4回服用するようアドバイスされた。明日の検査報告を検討し、症状がまだ続くようだったら、7日の手術の延期もお願いしなければならないかも知れない。食欲も進まず、精神的にもちょっときついが、これも天の試練だと自分自身に言い聞かせて乗り切るより解決の手段はない。それにしてもこんな症状に罹ったのは初めてである。今は回復を願いながら、静かに医師の診断、アドバイスに従うだけである。
さて、私的で少々品がない話題を少々変えよう。これもあまりすっきりした問題ではないプロ野球界の話である。今対戦中のプロ野球日本シリーズのTV中継放送で密かに話題となっていることである。
昨日決着が付いたワールド・シリーズ(WS)がアメリカはもとより、日本国内でも熱気を呼んで活躍した大谷翔平選手や、山本由伸投手、そしてドジャース・ブームの到来が日本中を席巻していたかの感があった。NHKでは全試合放映したし、フジTVでも何試合かを中継していた。このWS人気にひがんでイラついたのか、プロ野球界を統括する日本野球機構(NPB)が今年の日本シリーズへの関心と人気をWSに横取りされたと勘違したような対応を、理不尽にもフジTVに対して行い一時取材パスを回収し、出入り禁止処分を課した。
それは先月26日日本シリーズ第1戦が他局で中継された時間帯に、フジTVがその日の朝行われたWS第1戦のダイジェスト番組を放送したことに始まる。30日も日本シリーズ第4戦と同時刻にWS第4戦のダイジェスト番組を流し、昨日の日本シリーズ第5戦ではテレビ朝日が中継した時間帯に、フジTVは午前中生中継した優勝決定のWS第5戦のビデオを流し、「MLBワールドシリーズダイジェスト」という2時間番組を打ったことにNPBがイチャモンを付けたのである。
NPBの言い分は、「12球団、中継局、スポンサーなどが一体となって日本プロ野球のコンテンツの価値の向上、野球ファンの裾野拡大に努めてきた中で、フジテレビのワールドシリーズに関する中継方針は、日本シリーズの価値やプロ野球を取り巻く関係者と団体が築き上げて来た信頼関係を棄損する行為である」として一時フジTVのプロ野球中継を止めさせたとみられる。NPBが激怒したと言われているが、どうも大人げない主張だと思う。人気をWSに奪われたと誤解して日ごろ世話になっているテレビ局に八つ当たりしているとしか思えない。そんなことより日本のプロ野球界がWSに負けないよう力と人気を向上させるよう努めるべきではないだろうか。どうも肝っ玉が小さすぎる。
6380.2024年10月31日(木) 大谷ドジャース、ワールド・シリーズ制覇
今日10月31日はハロウィーンである。この半世紀ほどの間に瞬く間に流行し出した奇祭で、元々アイルランドのケルト人が行っていた夏の祭りを、秋の収穫を祝い、悪霊を追い払うという宗教的行事である。アメリカでは子どもたちに人気のお祭りで、学校行事の一環ともなっているほどである。
このハロウィーンの真っ盛りに、ニューヨークで行われたメジャーリーグ、ワールド・シリーズ(WS)第5戦でドジャースがヤンキースに7-6で逆転勝ちし、通算4勝1敗として世界一となった。所属する大谷翔平選手は、WSでは左肩の亜脱臼などもあり、やや打撃不振で今日もノーヒットで勝利へ結びつくような貢献はなかった。また山本由伸投手は今日は出場しなかったが、勝負が決まってからの各テレビ局の取り上げ方は尋常ではなかった。それは、シーズン優勝を勝ち取ったペナントレースでは、2人とも活躍したので、当然かも知れない。都内では号外が発行されたほどである。
大谷選手は、昨年まで同じロスアンゼルスを本拠地とするエンゼルスで6年間投打の二刀流で活躍し、MVPを獲得するなどチームに多大な貢献をしてきたが、チームが弱かったために、WSには出場する機会がなかった。優勝を狙えるチームでプレーして世界一になりたいとの夢から、昨年でエンゼルスとの契約が切れたのを機に、今年ドジャースへ入団し、早速今日現実に憧れの夢を叶えることが出来た。山本投手は昨年までオリックスで3年間投手部門のタイトルを総なめにした実績を背に今年から大谷選手と同じドジャースに入団して、2人の活躍によりチームの優勝に貢献した。大谷選手は今年ホームラン王と打点王の2つのタイトルを獲得した。そんな経緯もありメディアで彼らの活躍ぶりがかなり大々的に取り上げられていた。日本人選手がこのような並外れた活躍をするなんて考えられもしなかった時代を振り返ると昔日の感があり、日本人選手のメジャーへの進出や活躍には感慨深いものがある。我々日本人にとっては、2人の活躍によるWS制覇は、誇りと励みになる快挙である。
さて、衆議院選挙も一段落して、大きく議席数を伸ばした立憲民主党や国民民主党と議席を失った自民党、公明党、日本維新の会などが、存在感を打ち出すために他党との交渉に暗躍し始めた。中でも7人の議席を28人にまで伸ばした国民民主党の玉木雄一郎代表は大きく動き出し、過半数を失い政権運営に支障を来たす恐れがある自民党と政権交代を目指す立憲民主党・野田佳彦代表を測りにかけている。ある政治評論家によれば、あわよくば取引により、首相の座をも狙っているようだが、過去に立憲民主党との合流がまとまりかけていたのに、直前になって裏切って合流を破談にした前科があるという。どうもこの数日玉木代表の動きを見ていると政界でこの機に頭角を露わそうとの思惑らしいものを感じる。自民党政権がこのまま政権を維持できるよう独自に動くと同時に、政権交代を目指す立憲民主党に対しても自党の多くの増えた議席を背に少しでも有利な交渉を勝ち取ろうと立ち回っているように思える。
一方で、敗北を喫した政党には、悩ましい問題が生じているようで、中でも32人から24人まで議席を減らした公明党は、石井啓一代表まで落選してしまい、代表就任後まだ間もないが、代表辞任の意向を表明している。公明党と言えば、かつては支持母体の創価学会の支援の下に立候補すれば当選確実と言われたほど、選挙には強かった。それが時とともに確実な得票が減少し、例えば比例区では総得票数は596万票で3年前の711万票から115万票も減らしてしまった。このまま推移すれば、自民党もいつまでも公明党を頼るわけにもいかず、公明党との連立が崩壊するのではないかと考えられる。
また、44議席から38議席へ減らした日本維新の会も共同代表のひとり馬場伸幸代表の辞任論が噴出している。現時点では、馬場代表は来月11日に召集される予定の特別国会を理由に、当面は辞任する気持ちがないようだ。ただ、維新の生みの親である橋下徹・元大阪府知事ですら維新に対してボロクソで、馬場代表を買っておらず、強く辞任を要求しているので、今後党内でどういう形で決着をつけるのか注目される。
6379.2024年10月30日(水) 深刻な国家的問題と個人的な健康問題
今日はちょっとショッキングなことがあった。大学の同期生で在住するセルビアから一時帰国している友人の山崎洋さんを囲んで大学ゼミの仲間と7人で、半蔵門のフランス料理店で料理を楽しみながら会食する予定だった。ところが、3日前ごろから体調が優れず下痢状態でかかりつけの内科医にも診てもらい整腸剤を服用しながら大人しく生活していたが、症状が一向に良くならない。昨晩は夜中に4度も用足しをする有様で、今朝になっても腹部が痛く、止むを得ず会食会へ参加することを諦めた。山崎さんの寄宿先へ電話をして断ったが、私が言い出した会食を皆楽しみにしていたのに、他の友人らにも申し訳なく思っている。ただ、彼はしばらく日本に滞在するようなので、来月にでも体調と日程の都合を合わせて何人かで会いたいと思っている。それにしてもこのような下痢症状は初めての経験であり、悩まされる。1日も早く完治したいものである。
さて、昨日のニュースで注目したい話題が2点あった。
ひとつは、国連の女性差別撤廃委員会が、選択的夫婦別姓の導入と男系男子が皇位を継承することを定める「皇室典範」改正を日本政府に勧告したことである。同委員会は過去3度に亘り夫婦同姓を定める民法改正を求めている。また、現在の「皇室典範」については、「男系男子」の皇位継承は女性差別撤廃条約と相容れないと、皇位継承における男女平等を保障するよう他国の事例も参照して改正するよう勧告した。
前者の夫婦別姓は難しい問題ではあるが、可能性は在り得る。それに引き換え、後者の「皇室典範」の改正は、ことが天皇制に関わることであり、中々容易ではないと思う。この問題は、天皇・皇后家に天皇位を継承すべき男子がいないことから、一時悠仁親王が誕生した2006年前までは女性天皇制がかなり真剣に議論されていたが、男子の悠仁親王が誕生したことにより天皇制がそのまま維持されると分かり、今では畏れ多い天皇制に触れる空気がなくなった。この勧告について、同委員会会合に出席した「皇統を守る国民連合の会」の葛城奈海会長は、「父方に天皇を持つ男系男子による継承は、126代続く皇室の根幹伝統であり、毅然と国家の基本を継承していく姿勢を貫くべきで、勧告に従う必要はない」としたうえで、「ローマ教皇、イスラム教聖職者らは男性なのに国連はこれを女性差別とは言わない。世界には様々の民族や信仰があり、尊重されるべきで内政干渉すべきではない。皇統について官民一体となって皇室の在り方を国連にアピールすべきだ」と反論した。この勧告に対して林官房長官は、今朝「大変遺憾である。皇位継承の在り方は国家に関わる事項である。強く抗議をする」と語った。恐らく日本政府はこの勧告を受け入れないだろう。
もうひとつの話題は、昨日東北電力が東日本大震災で被災した女川原発の2号機を再稼働させたことである。現在原発が再稼働しているのは西日本の6原発12基である。東日本では震災以来原発が再稼働したのは初めてである。世界的に原発稼働については多くの問題を抱え、放射能漏れの懸念から原発周辺地からの反対が強い。女川原発も震災により倒壊し、防護壁を高めたりして防災対策を講じたようだが、その一方で、地球汚染を防止し、多くの発電能力を持ち経済発展に効果的な原発再稼働を求める声もある。その最中に断は下された。原発再稼働へ‘GO’サインが発令されたのである。多彩な問題点を含んだ原発だけに、政治的にも社会的にもこれから大きな国家的問題となるであろう。