ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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5708.2023年4月7日(金) 天才藤井聡太六冠、名人戦に先勝

 将棋界の天才と言われる藤井聡太六冠が、一昨日と昨日の2日間「名人戦」第1局に臨み渡辺明名人に先勝した。これから6月にかけて先に4勝した方がタイトルを獲得することになる。藤井六冠にとっては、先ずは幸先の良いスタートとなった。

 渡辺名人は3年前に「名人」のタイトルを獲得し今まで守り抜いてきたが、これまで「棋聖」「王将」「棋王」のタイトルを悉く藤井六冠に奪われている。藤井が勝てば、「名人」獲得の谷川浩司17世名人の最年少記録「21歳2か月」を更新することになる。渡辺名人は藤井六冠に対して過去の対戦成績では分が悪く、3勝16敗と大分圧倒されている。これまで3つのタイトルを奪われ、今また藤井によって名人位まで失えば、無冠となってしまう。それだけに期するところがあるに違いない。それにしても近年では羽生棋士が天才といわれ、一時は当時の全タイトル七冠を独占していた時期もあったが、今では無冠となってしまった。

 私は将棋自体には普段からそれほど関心も興味もなく、子どものころに遊んだ程度でほとんど将棋を指すことはなかったが、こういう若き天才が出現してくると将棋界の棋士としてではなく、勝負事の世界の若き成長株としてその動向に注目し期待してしまう。名人戦が果たして何回戦われるのか、藤井七冠となるのか、興味は尽きない。今後の勝負を追ってみたい。

 さて、陸上自衛隊熊本県分屯地に駐在するヘリコプターが昨日から沖縄宮古島海域で行方が分からなくなった。搭乗員は第8師団長以下幹部8名を含めて10名である。今朝未明になって使用されていない救命ゴムボートが見つかったことや、すでに燃料消費分の飛行時間を経過していることから、何らかの事故により海中に墜落したと見られている。自衛隊ヘリの事故としては、1968年に愛媛県内で墜落して乗員8人が亡くなって以来の大事故である。搭乗していた師団長は3月30日に着任したばかりだった。機種は胴体の長い「UH60JA」だったようだ。楽観視出来ないが、海水へ不時着して乗員の生命だけは救われることを願っている。

 ヘリコプターと言えば、これまでに4回ばかり搭乗したことがある。最初は、今から半世紀ばかり前に三重県明野にある航空自衛隊基地で同じような胴体の長い通称「バートル」と呼ぶヘリに旧陸軍航空隊戦友会の方々とともに乗せてもらった。その時は周辺を軽く周回飛行した程度で、爆音が煩いことが印象的だったが、その後海外で絶景を眺めるために3度ばかり観光ヘリコプターに搭乗してみた。

 最初はブラジルでイグアスの滝を訪れた時である。現地のガイドから流れる滝の水と岩の隙間につばめが巣を作り沢山いるが、ヘリからだとそれが良く見えると言われた。実際ヘリに搭乗してみて滝に接近してみると集団で水をかいくぐり巣の周囲を飛び回っていたのが良く見えた。2度目も滝だった。南アフリカのヴィクトリアの滝上空だった。これも迫力満点で、飛び立って滝に行く前に象の集団を見たことが印象深い。3度目は、妻とニュージーランドへ旅行した時、妻は怖がって乗らず、私だけがマウント・クック上空を飛行した。

 いずれも所謂鳥瞰的に、つまり鳥の目で光景を立体的に眺めることが出来る。今ドローンが大分活用され、これまで思うように訪れることが出来なかった奥深い山中などをくっきりと映写してくれるが、その先駆けとなったのがヘリである。この事故を機に、ヘリ恐るべしとの声が聞かれないことを願っている。

2023年4月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5707.2023年4月6日(木) 甥のジャズ・ライブショーを鑑賞

 一昨日夜横浜・関内のライブ・ハウスでジャズ・ライブショーを行うから来ませんかと甥っ子から先月末に誘いの案内をもらった。残念ながら今回は妻の都合がつかなかったので、ひとりでライブ・ハウスへ出かけた。これまでにも、都内や横浜、鎌倉で行ったライブ・ショーを何度か鑑賞しているが、何年か前に初めてバンドを主宰してショーを行うと聞いた時には驚いた。まさかプロとしてこういう興行の世界で活動するとは考えてもいなかった。甥は大学へ入った当時は、音楽ではなく美術を専攻して学んでいた。それがいつのころからか、趣味で楽しんでいたピアノや弦楽器を嗜み出し、挙句にはそれらを本格的に学んだらしく、仲間とバンドを結成してリーダーに祭り上げられてしまったようだ。父親は官僚であり、祖父は大学教授としてそれなりの実を上げていただけに、若干はみ出して異次元の世界へ飛び出してしまったように思える。それでも伯父である私の目から見ても甥っ子は性格が真面目で、人付き合いも良く、相手の気持ちを配慮する優しい人柄である。まずは、この世界の暗い闇のような道には進まないだろうと確信している。

 そのライブ・ショーでその日はトークとピアノを担当し、サックス、ベース、ドラムの3人と演奏していた。彼は普段からオリジナル曲の作曲にも興味があるらしく、この日も自作の曲をいくつか演奏した。中でも興味深く感じたのは、ベートーベンの♪月光♪とシャンソンの♪枯葉♪を自分なりにうまくコラボレートした楽曲だった。店内には甥のCDの販売も行っている他に、今後の開催のライブ・ショーのパンフレットなども置かれていた。コロナ禍で苦戦していると思うが、その中でもまずまずの活動をしているように思えた。トークも適度にユーモアを交えてお客の笑いを誘ったり、評判はまずまずだったのではないかと思う。私自身も食事を取りながらその場の雰囲気に堪能することが出来た。今後も堅実に自分の目指す道を歩んで飛躍して欲しいと願っている。

 今日は、昨日の話の続きとしてひとつ感じたことを付け加えたい。それは、1日から努力義務化された自転車に乗る場合のヘルメット着用である。昨日ウォーキングの際にどのくらいの人が実際にヘルメットを着用しているか調べたところ、12人の自転車走行者の内たったひとりしかヘルメットを身に着けていなかった。今日はどうだろうと性懲りもなくチェックしてみたところ、同じ40分の間に32人が自転車で走っていたが、何と誰ひとりとしてヘルメットを着けている人はいなかった。あまりにも寂しい。昨日ヘルメットを着用せずに自転車走行中に転倒、ケガをして反省し、ヘルメットの重要さを訴えていたタレントの滝川クリステルさんの警報もまるで功を奏していないようだ。

 いくら努力義務として法によって義務付けされないにせよ、これでは法律が空文化しているようなものだ。警察庁ももう少し法律をつくる以上効率を考えるべきではないか。国の法律が、国民によって守られないばかりか、むしろ法律との間に距離感があるような気がする。こんな調子では、新しい法律を決めようにも国民の気持ちは、新法から離れていくようなことになるのではないだろうか。

 努力義務をもっと義務化に近づけるために、警察庁は自転車走行者にヘルメットを着用するようPRをしたり、もっと頻繁にパトロールで注意を促すようなことも検討すべきではないかと思う。現状は、まるでよその国の法律のようだ。

2023年4月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5706.2023年4月5日(水) 自転車のヘルメット着用義務は?

 4月1日から改正道路交通法の施行により自転車に乗る際は、ヘルメット着用が努力義務とされた。随分強制力のない緩い法律だなと思っていたが、実際に1日以降着用している人はほとんど見かけなかった。そこで今日近所をウォーキングしながらヘルメットを着用している人がどのくらいいるかチェックしてみた。自転車に乗っている人と行き違ったのは、40分間に12人だったが、そのうち何とたったひとりの成人男性しかヘルメットを着用していなかった。他の人はほとんどが家庭の主婦らしく、子どもを乗せている人が多かった。一番転びそうな人がヘルメットを着用していなかったのだ。主婦らは、近くの住宅地を走っているだけで、髪が崩れることも懸念してつい横着を決めているように思える。

 そんな時にネット・ニュースでタレントの滝川クリステルさんが昨日子どもを乗せて自転車で走行中に転倒し、目元の眉の脇を傷つけ10数針縫った顔写真まで披露して、転倒には気を付けてほしいということと、ヘルメットを着用して欲しいと訴えていた。幸い車道ではなかったために大きなケガを負うことはなかったが、子どもが乗っている時の電動自転車は怖いと語っていた。

 一般的に着用しない理由に挙げられるのは、「恥ずかしい」からである。その他には「着けづらい」や、「ヘルメットの置き場所がない」からである。自転車利用者の事故が多く、それも頭部を打撲して致命傷が多いことからヘルメット着用を義務化したのは賢明だったと思う。しかし、そこには上記のように困惑する利用者が多いことから、一気に着用の義務化へ進む前にもう少し検討して着用し易い配慮が必要だったのではないかと思う。あまりにも短兵急だったような印象が強い。まだ当分の間ヘルメットを着用せずに自転車で走行する人は減らないのではないだろうか。

 さて、昨日の朝日夕刊に木村伊兵衛写真賞を受賞された写真家新田樹氏の作品が紹介されていた。写真集「Sakhanlin(サハリン)」である。新田氏は1996年初めてサハリンを訪れた。夕刊に現地在住の朝鮮人の写真が2枚載っている。州都ユジノサハリンスクに住む金公珠さんとロシア人と朝鮮人の両親のもとに生まれた李富子さんという旧日本人である。私はその4年前の92年にサハリンを訪れ、やはり現地の道端で日本名を「福原」という朝鮮人のおばあさん金さんに偶々出会った。日本への郷愁と若干恨みがましいことを言っていた広島県出身の金さんは、久しぶりに私と日本語を話せたといいながら鉄砲玉のようにしゃべくった。そのエピソードについては拙著「八十冒険爺の言いたい放題」に紹介したところだ。金さんと同じように2人の朝鮮人の内、日本語を話す金公珠さんは2014年に、李富子さんは21年に他界されたという。新田氏はその後にもサハリンを訪れたが、今ではロシアのウクライナ侵攻の影響もあり現地を訪れることが出来ないという。李さんが新田氏に歌ってくれた「蛍の光」の後半部が♪~台湾のはても 樺太も 八洲のうちの 守りなり♪だったそうだが、戦後進駐軍の命令により歌われなくなった「蛍の光」4番にはこう書かれていた。♪千島の奥も 沖縄も 八洲の内の 護りなり 至らん国に いさおしく 努めよ我が兄 恙無く♪ 軍国日本を象徴するような歌詞である。

 樺太は戦前日本のために大いに尽くしたということを言いたかったのだろう。彼らの立場を慮れば泣かせる話である。

2023年4月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5705.2023年4月4日(火) WBC日本戦テレビ視聴率、すべて40%超

 一昨日本ブログに取り上げたお役人の天下りの張本人が辞職すると、今朝の朝日新聞がトップ記事で伝えている。国土交通省から「空港施設」へ天下り、自ら副社長就任を強引に主張して希望通りその要職に就いた元航空局長を、元事務次官から東京メトロへ天下った同社会長が来る6月の役員改選で副社長から社長に昇格させるようグルになって「空港施設」へ圧力をかけた一件である。副社長はポストを要求したことを認め、責任を取らざるを得ず辞意を表明した。本事件はこれで一応落着となるであろう。しかし、業務上省庁と許認可権がからんだ民間企業には、不本意ながら天下りを認めざるを得ない屈折した空気があり、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の類で、いずれまた同じような不祥事は繰り返されることだろう。

 問題は、国家公務員法では省庁による再就職のあっせんや現役職員による利害関係企業への地位の要求などが禁じられているが、元職員による圧力がらみのあっせんを縛るルールがないということである。元職でも退職後しばらくの間はまだ影響力があるので、せめて公的年金が支給される65歳までは、このルールを適用すべきではないかと思う。

 さて、もう少し明るい話題を取り上げよう。先日大盛況の内に終わったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の興奮が未だに冷めやらず、出場した日本人メジャーリーガーがメジャー・リークの開幕戦でも引き続き活躍し、メディアで大きく取り上げられている。

 実は、WBCのテレビ中継全7試合の視聴率は、多くのテレビ番組の中でも軒並みトップを占めたが、予選リーグ全4試合と決勝トーナメント3試合の視聴率は何とすべて40%台だった。とりわけ準々決勝のイタリア戦の視聴率は48%台で計算上ほぼ国民の半分がテレビ観戦したことになる。オリンピックやサッカー・ワールドカップに比べて、野球はCMを画面に流しやすいスポーツであるとも言える。それは、前者が試合開始から終了まで連続的にプレイが続けられるスポーツで、CMを差し挟む機会が少ないことである。それに比べて野球は、イニング終了ごとにCMを流すことが出来る。その点で野球には、中継放送との相性の良さがあるとあるスポーツ・ジャーナリストは語っている。

 ただ、この高視聴率には厳しい問題もあるようだ。それは、近年オリンピックや、サッカー・ワールドカップでテレビ放映権料が高騰しつつあり、WBCでも今後放映権元は高額の放映権料を要求してくることが考えられる。問題は、放映権料が上がったらスポンサーが必ずしもそれに見合ったCM料を支払えるわけではなく、テレビ局としては放映自体は赤字になる可能性がある。それでも多数の視聴者が自社の放映番組を観てくれるメリットと、今後の放映権獲得を考えると権利を手に入れて放映せざるを得ないようだ。

 そもそも最近のプロ・スポーツ界は、観客が支払う入場料で得る収入より、テレビやラジオから得る放映権料の方が遥かに多い。今回のWBCもアメリカ大リーグ機構のMLBが大分本腰を入れて運営に携わったこともあり、今後放映権料は一層高くなることだろう。最悪のケースとしてテレビ放映されないことも考えられる。野球ファンとしてはそうならないことを祈るだけである。

2023年4月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5704.2023年4月3日(月) 大阪は反対の多いIRをどうするのか。

 来る9日の統一地方選で大阪府知事選と大阪市長選も行われる。実は、大阪では2025年に大阪・関西万博が開かれ、会場である人工島の夢洲に大阪府と市が誘致を進めている統合型リゾート(IR)の用地の賃料が不当に安く決められたとして、昨日市民グループがIR事業者と契約を結ばないよう提訴した。

 実はその前段階として、契約締結以前にIRが賭博場であることを理由にIR自体と契約することに大阪府民から反対の声が強かった。しかし、いつの間にやら契約が締結されてしまった。大阪万博は計画当初から海上を埋め立てて人工島を造成し、そこへ賭博場をつくるという計画自体が大阪府と市の強引さによって決定された。2016年松井一郎市長は説明会でIRとカジノには一切税金は使わないと公言した。だが、21年になると液状化が問題となり対策費の負担を巡って市当局内部でIR推進局と港湾局が対立し、同年10月に市長は大阪市議会で公約違反を冒してまで「費用負担は必要」と表明した。その挙句に昨年4月市長はカジノリゾートである夢洲でカジノを行うカジノ事業者から埋立地特有の課題対策への負担が大きいとして対策費の負担を求められ、790億円の巨額の投入を決定した。松井市長の言い分がふるっている。借地料として毎年25億円もらえば、30年で750億円になるというものである。地方行政のトップとしては、おめでたいとしか言いようがない発言である。

 こうしてとかく問題のある賭博場を当面は赤字で発足させ、万博を一見華やかにしようとしている。この後始末はどうするのだろうか。松井市長は9日投票の選挙には出馬しない。お荷物だけを市に委ねて体よくトンズラするつもりである。市の発展などはまったく眼中にないようだ。万博におんぶして悪評高い夢洲賭博場を残して大阪もその尻ぬぐいに追われることだろう。それでも選挙前の予想では、松井市長と吉村知事の日本維新の会が大阪では大分有利だという。まったく選挙とは分からないものだ。
 さて、先月28日に音楽家の坂本龍一さんが直腸がんで亡くなったと公表された。日本人としては珍しいほど海外でも評価され、国内外で映画音楽などを作曲して数多くの賞を授与されていた。中でも1983年に映画「戦場のメリークリスマス」に出演しながら、その映画音楽ではイギリス・アカデミー作曲賞を受賞し、88年には映画「ラストエンペラー」では、アカデミー賞作曲賞とグラミー賞を受賞している。「戦場のメリークリスマス」は、幸いにして鑑賞したが、映画も音楽もとても素晴らしいものだった。音楽家として活躍すると同時に、社会活動家としても反戦、反核運動で市民と一体となって活動し、東日本大震災の被災地でコンサートを行って被災者を励ますことにも熱心に取り組んでいた。

 先日作家大江健三郎氏が亡くなり、今また音楽家の坂本龍一氏が逝った。いずれも一世を画された文化人である。寂しいことである。

2023年4月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com