このところ天候が思わしくなかった。今朝は台風18号が南方海上から知多半島へ上陸し午後には日本海へ抜けて行った。ところが、太平洋上にもう一つ、台風17号とその隣に温帯性低気圧があり、ぶつかりあって積乱雲を発達させ、この状況が幅の200㎞という広い雲となった。この現象を気象庁の予報課長ですら「台風の風がぶつかりあい、せきとめられるような形で帯状につながる例は珍しい。記憶にない」と語ったほど珍現象で、もちろん私も初めての経験である。
その影響を受けて関東地方では雨が激しくなる一方で、気象予報の地図を使った解説によると海上から神奈川、東京埼玉方面へ南から雨雲が長い線のようになって北上している。これを線状降水帯というのだそうである。従って今日は関東地方に一日中雨が降り続くという予報が出された。その後雨は降り続き、断続的に激しさを加えた。各地で災害警報や大雨警報が出されたが、東京でも西部の八王子、日野、立川ほかの都市に加え、23区でも品川、目黒、港、大田区等に災害警報が出された。東海地方の土砂災害と大雨被害は道路を冠水させるほどで、各地に大きな被害を発生させている。昨日の降り方から今日は外出しにくいのではないかと気になっていた。
実は今日9月9日は昔流に言えば、重陽の節句である。小中陽太郎氏の81歳の誕生日に当たる。日ごろからお世話になっており、今夕神保町で誕生祝い会を開くという案内を幹事さんからいただき楽しみにしていたが、何せこの大雨で一部には鉄道も停まっている区間がある。昨晩から様子を見ていてどうもこの雨では集まっても気勢が上がらないだろうし、帰りの電車が運休でもしたら困ると幹事と小中さんにどうされるかと連絡を取っていた。まもなくお二人から電話があり、こんな雨では取り止めようと思っているが、中にはこういうチャンスは滅多にないので、主役の小中さんが来られなくても一杯やりたいという有志もいて誕生祝い会決行となった。こう決まれば、小中さんは行かないわけにいかず、出席することになったようだが、私はお二人からこの雨の中を無理に出席されなくても好いと仰っていただいたので、折角の機会ではあるが、欠席することに決めた。
小中さんは81歳になったが、「重陽の節句」、9月9日生まれに彩かって「9×9=81歳」と洒落た言い方をされた。私が「文化の日」に喜寿になるとお話ししたところ「旗日生まれの君と僕」なんてユーモラスなメールを送ってこられた。
15日に日本ペンクラブ例会があるので、近々お会いすることになる。ところで、先日ペンクラブから会報「総会特集号」を送って来た。そこに何と6月の総会席上で私が質問したことが名前入りで大きく取り上げられている。すべてペンの会計に関する質問であるが、察するところ執行部にとっては耳の痛い話でもあり、反執行部小中派と受け取られているだろうことは想像に難くない。これからは従来のようにペンの運営を傍観視することなく、建設的に言うべきことは言い、執行部に対して毅然として行動してペンクラブの安定運営のために健全財政を維持していかなければいけないと覚悟している次第である。
さて、今日は天候も荒れたが、兜町でも株価が急反発した。このところ中国経済の不振で下がり気味だった株価が、上げ幅としては実に21年7カ月ぶりという日経平均株価の大幅な値上がりだった。実に対前日比1890円の大幅な株価値上がりである。中国政府が市場に乗り出したと言われるが、相場は不安定で明日以降どうなることやら気のもめることである。