3041.2015年9月10日(木) 記録的な大雨に河川も決壊、大災害に

 「栃木・茨城で記録的大雨」「経験ない大雨」と今日の夕刊見出しに書かれているように、特別警報が出されている中で鬼怒川堤防の決壊があり、大きな災害となった。安倍政権の安保関連法案に対して鬼が怒ったのだ。少なくとも6900棟が水没したり流失したという。アメリカのテレビでもこの様子が放映された。昨夜半も降り続いていた雨雲は東北地方に進んで行ったが、関東と東北の一部には今日も一日激しい豪雨により決壊した河川がある。中でも派手にテレビ中継が流していた映像は、鬼怒川が決壊した茨城県常総市で平野部の住宅地には川の水が流れ込み、家屋が次々と流される光景である。同時に屋根やベランダで手を振って助けを求めている人の姿が哀れを誘う。幸い自衛隊のヘリがやってきて1人ひとり吊り上げて助けていたが、屋根から助け出された夫婦がヘリで助け上げられた直後にその家が濁流に流されるシーンにはギョッとなってしまう。191名がヘリで救出されたと聞きホッとしている。

 今朝から気象庁は栃木県と茨城県に大雨特別警報を発令し、関東全県と山形、福島県に土砂災害特別警報が出された。被災地では、何十年ぶりの河川決壊だそうだ。今年の災害は割合犠牲者が少なかった点が、事前の避難勧告が効果的だったのではないかと見られている。特に昨年8月に大勢の犠牲者を出した広島市の土砂災害の実例が効いているようだ。

 それにしても自然災害による家屋や田畑の災害は、特別な保険を除いて保険で担保されるわけではなく、これから立ち直って生きて行かなければならない被災者の気持ちを考えると身に詰まされる。

 日本は宿命的に自然災害の国と言われるが、こればかりは想像外のスピードで突然襲ってくるので、ほとんど防ぎようがない。今度の鬼怒川の決壊も実は、国交省が予測してシミュレーションで危険を警告していた。決壊する個所も今日決壊した地点と同じで、被災する家屋も6900棟と同じ予想をしていた。それが、工事に取り掛かるのが遅れたためにこの惨事となった。それぞれ自衛措置を講じていると思うが、今日の堤防決壊による河川の氾濫による濁流はその気になれば防げたのだ。せっかく建てた家屋を流されるのを黙って見ているのは、辛いだろうと心より同情の気持ちを憶える。自分自身に当てはめて、どんな自然災害に襲われるかは想像もつかないが、やはり備えと覚悟が必要ではないかと思っている。

 さて、2017年4月から消費税が8%から10%へ値上げされるのに伴い、今日税の一部還付についてその政府試案が提示された。試案だから今後当然修正されるが、それにしても相変わらず複雑で手間がかかる。どうせ財務省の役人が考えたことだろうが、現場の状況がまるで分かっていない。このシステムを導入するために投資する費用も馬鹿にならないのではないか。どうしてもうちょっとすっきりした、分かりやすい方法が考えられないのだろうか。

2015年9月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com