3042.2015年9月11日(金) 案ずるより生むが易し

 先月慶應病院の人間ドック検査で前立腺に関係深い、腫瘍マーカー‘PSA’の数値「6.6」が標準数値の「4」よりやや高いので、専門医に診てもらった方が良いとアドバイスされた。分かってはいたが、4年前泌尿器科医院・いいがやクリニックで診てもらった時、お尻に注射針を12回も刺されて悲鳴を上げ閉口した経験があるので、つい足が遠のいていた。しかし、放っておくわけにも行かず、思いきって飯ヶ谷先生の元へ伺った。いろいろ専門的なお話をしていただいて大分理解することが出来た。幸い一番気がかりだった注射は、今のところ特に必要ないということで針のむしろから逃れることが出来てホッとしている。こういうことならもっと早く決断して、精神的な苦痛から解放されるべきだった。

 飯ヶ谷先生の説明はユニークと言っても好いものだった。4年前診ていただいた時は72歳だったが、今では1ヶ月半後に77歳の喜寿を迎える私に対して、泌尿器学会では近年75歳を境に、今後10年間を苦痛なく生き延びるための処方をする考え方に代わっていて、短絡的、一面的にPSAの数値を下げることより85歳時を目標に総合的な治療に取り組むというお話があった。なるほどと納得して3ヶ月後に改めて血液検査にお伺いするということになった。

 とにかく懸案事項になっていたので、これですっきりした。正に「案ずるより生むが易し」だった。

 さて、今日はあの衝撃的なニューヨーク同時多発テロ事件発生以来ちょうど14年になる。あれは義母の告別式の日だった。この事件から当時のブッシュ大統領が怒り狂ってアフガニスタン領内のタリバーン巣窟へ攻撃が開始され、それがイラク戦争へ繋がり、今日のアラブ諸国内のテロや「IS」問題へ発展している。この9.11テロでは日本人24名も犠牲となった。遺族の中には今日の慰霊祭に合せてニューヨークへ向かった人たちもいる。

 また、今日は東日本大震災発生後4年6カ月を迎えた。これは津波という自然災害に、福島第1原発事故被災に伴う放射能物質の放出が重なっただけに余計にショッキングな災害となって、今以って大きな後遺症となっている。

 だが、一昨日からの関東・東北地方の河川氾濫による水害が尾を引いて今日のところは、日本中テレビ局もそれらの事件より鬼怒川決壊の大雨のニュースで持ちきりである。家の回りを水に囲まれ孤立した人々の救出のため、自衛隊のヘリが大活躍して被災者を一人二人と避難所へ運んで行く。結局一日中孤立した人たちの救出活動を映し出していた。流れ込んだ泥水を川へ戻す作業も緒に就いたばかりで、復旧には大分時間がかかりそうだ。

2015年9月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com