3048.2015年9月17日(木) ついに安保関連法案成立か?

 今日午後参議院特別第一委員会の中継放送を観ていて、昔と変わらない与野党の通せんぼ作戦やら、ヤジの応酬などがあり相変わらずだなぁと感じた。昨晩から委員会の開催、休憩の繰り返しで慌ただしい中を、鴻池祥肇・委員長が開会を宣言した途端、福山哲郎・民主党幹事長代理から委員長不信任動議が提出され、動議の賛成・反対説明演説が行われ、これに相当な時間を費やした。賛否採決の結果、不信任案は否決された。鴻池委員長は委員長席へ戻るや、突如議事を打ち切り安保関連法案採決に入り、参議院特別委員会では賛成多数で安保関連法案が可決された。あっという間の出来事である。怒号飛び交う中で女性議員も中々勇ましい。委員会室はちょっとした騒ぎとなった。これが良識の府とは呆れるばかりである。このドンチャン騒ぎが世界へ発信される。恥ずかしい限りである。

 今午後10時半を過ぎたが、この後参議院本会議が開かれるのか、そして先刻特別委員会で採決された安保関連法案が本会議で採決され成立するのかどうか、今のところ分からない。

 さて、今朝の新聞報道に依れば、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は日本の経済力が落ちたと日本国債を1段格下げし、中国や韓国と同じ「AA-」からアイルランドと同じ「A+」へランク・ダウンを決めた。安倍政権のアベノミクスの効果が認められないと判断されたのである。安倍首相が憲法違反も何のその安保関連法案をゴリ押しし強行採決に踏み切ったが、首相が得意気に自画自賛していたアベノミクスも散々である。

 今回格下げ最大の原因は、日本の財政状態、つまり多額の借金である。以前から指摘されている国内総生産(GDP)に対する政府債務残高の伸びが年5%以上に達すると予測され、S&Pから「日本の財政状況が極めて脆弱であることは重大な弱み」と指摘された。海外から資金調達をしている金融機関や商社がこれに連動して格下げされるとより高い金利を支払わなければならなくなる。日本経済にとっては由々しき事態である。

 いつも時の政府は、抱える国の借金を削減することを口には出すが、バラマキ予算を組み結果的には毎年赤字予算となり、財政状況は悪くなる一方だった。この悪循環をどうやって食い止め、健全財政を構築し、維持して行くことが出来るだろうか。アベノミクスは正念場である。

 日銀総裁がいくら力んでも、安倍首相と麻生太郎財務大臣ではアベノミクスもダメだろう。

 漸くこのところ秋らしい季節となった。一日中涼しい。昨日から上下とも長い衣類を身に着けている。そして今日は朝から雨が降っているが、台風20号が小笠原近海にいて、また各地に大雨をもたらしそうな様相である。生憎水害に襲われた茨城県常総市にも降雨があり、水浸しになった土地から排水作業を続けているところへ雨が降るという、思い通りに行かない天候である。

 そこへ地球の裏側チリで昨日午後8時前(日本時間今日午前7時54分)にM8.3の地震が発生し、日本へも明朝5時半ごろ津波が押し寄せる可能性があるという。またまた自然の猛威である。内外ともに多事多難である。

2015年9月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com