案の定今日は新聞とテレビのワイドショー番組でも昨日の日本ラグビーの金星について、かなり時間を割いて紹介していた。これでかつての「なでしこジャパン」ブームのようにラグビー・ブームが再来すれば、ラグビー・ファンとしては応えられないところである。
昨夜NHKのスポーツ・ニュースでかつての早稲田の名選手で現ヤマハ監督の清宮克幸氏が、昨日の試合を観た心情の変化について語っていた。清宮氏はラグビー界では誰知らぬほど頑固で個性的なラガーマンであるが、今では一部に早実野球部4番打者清宮幸太郎選手の父親として知られるようになった。若いころより一家言持つ清宮氏だが、やはり一言あった。今まで日本代表チームと言っても外国人選手を加えたチームでは、真の日本代表チームとは言えないと主張していたが、認識を改めたという発言だった。ワールドカップ出場の日本チームには、日本国籍を取得した5人を含む10人の外国人選手がいる。昨日最後の決勝トライを決めたヘスケス選手の傍でトライまでサポートしたのも2人の外国人選手だった。国際ラグビー・ボードは条件付きながら外国人選手登録を認めている。それに対して清宮氏はこれまで異を唱えてきた。その意味では清宮氏のラグビーの認識を改めさせた昨日の勝利は、画期的なものだったということが出来る。
夕食に出かけた帰りにコンビニで今日のスポーツ新聞5紙を購入したが、どれも日本チームをべた褒めである。
今日「情報ライブミヤネ屋」のキャスター・宮根誠司氏も、経済評論家・森永卓郎氏も言葉を合せて、2019年ワールドカップ日本大会の開会式に新国立競技場の工事完成が間に合わず使用出来ないことを取り上げ、こうなったら多少の金を注ぎ込んでも工事を間に合わせ、ここで開会式をやらせてあげたいと真剣に発言していたくらいである。それほど昨日の歴史的勝利は多くの人々に高く評価され、ラグビー支援の気持ちを広げさせたということでもある。日本が放った久しぶりのクリーンヒットならぬホームランである。
こうなった以上は残るゲームでも戦い勝って、目標のベスト8目指して戦って欲しい。
さて、今日は「敬老の日」である。世界アルツハイマー・デイでもある。今や65歳以上の高齢者が全人口のほぼ1/3に達するという。「敬老の日」は何年か前に固定日の9月15日から9月第3月曜日に変わった。秋分の日、普通の土日、休日の間に挟まった国民の日があって、「敬老の日」もただ単に連休の中の1日となって、当初の「敬老」の意味と主旨が薄らいでしまったような気がする。休日をまとめるというのは、ある面で効率的で一部には経済効果が上がるのかも知れないが、反面本来の目的、主旨が無意味になったような気がしている。来年から8月中旬に「山の日」が設定されるようだが、「海の日」に対抗して決められたような印象が強く、休日自体の真の意味を知らない国民が益々増えるのではないか、それでは本末転倒ではないかと思える。休日が増えることを国民は反対することはないかも知れないが、あまり意味のない祭日を増やすのも考えものだと思っている。