3055.2015年9月24日(木) ラグビー日本、2匹目の「どぜう」ならず。

 残念だったが、ラグビー日本代表チームは地元スコットランドに勝つことは出来なかった。昨晩遅くまでテレビ実況を観ていたが、強敵スコットランドに前半12-7と互角に戦い期待を抱かせながらも、後半ディフェンス網が破られ次々にトライを重ねられ、後半は33-3となり結局45-10で敗れた。第1戦から僅か3日しか休みがなく、疲労を考えてメンバーも相当入れ替えたが、日本の弱点を突いたスコットランドにそこを狙われ、トライは前半の1つだけで、5トライを挙げたスコットランドに完敗した。攻撃の核として期待された俊足福岡選手を選抜させたが、相手の防御が固いうえに、ボールが回って来ないのでは手の施しようがない。日本中ラグビー・ブームに灯を点けた声援を背に、メディアも大きく取り上げ、ひょっとすると勝てそうな雰囲気もあったが、そうは問屋が卸さず、2匹目の「どぜう」はいなかった。第3戦は、来月3日で大分間があるので、作戦を練り直し再び熱気を呼び起こして欲しいものである。

 さて、米中会談のため、中国の習近平国家主席が一昨日シアトルへ到着した。米中間には南シナ海の南沙諸島、人権、サイバー攻撃、アメリカ人女性人質、中国経済停滞、等々数多くの問題が山積しており緊張が高まっているが、習主席は国際外交の課題より2国間の経済問題をターゲットにして巧みに極力緊張緩和へ向けたパフォーマンスを見せている。

 アメリカ政府としては、大統領や閣僚らの政府要人がシアトルで習主席を出迎えることをせず、逆に同日訪米したローマ法王を、オバマ大統領夫妻、バイデン副大統領夫妻が揃って空軍基地で出迎える手厚い歓迎ぶりを示した。シアトルと首都ワシントンと地理的に離れているとは言え、世界経済国家の2大国と自称している中国に対して、そのトップが訪問したら普通の常識なら大統領か、副大統領のどちらかが出迎えに向うのが普通だと思う。アメリカ政府が敢えて中国主席に冷たい対応をしたとのメッセージが、今後国際的にどう受け取られ、人一倍自尊心が強い中国がこれをどう理解するだろうか。

 いずれ米中首脳会談が開かれることになるが、本音と建前を巧みにそらすのがお得意の中国が、今後どういうコメントとパフォーマンスを見せてくれるか、少々興味がある。

2015年9月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com