3073.2015年10月12日(月) 「体育の日」に祝砲、ラグビー日本、アメリカを撃破

 1964年10月10日前夜来の雨が打って変わった快晴の下、国立競技場で東京オリンピック開会式が行われた。爾来毎年この日を祭日「体育の日」としていた。しかし、2000年から「体育の日」は10月第2月曜日に変更され、今年は今日がその「体育の日」に当る。いつもの通りウォーキングに出かけた近くの駒澤オリンピック公園では、著名なスポーツ選手も参加して、いろいろ健康と体育に関するイベントを行っていた。

 さて、日本時間の今暁イギリス・グロスターで行われたラグビー・ワールドカップの日本代表チーム第4戦は、日本チームがアメリカを28-18で破り、Bグループ内で3勝1敗の好成績を挙げ5チーム中第3位となった。残念ながら2位までに与えられる決勝トーナメント出場権は勝ち点の差で、同じ3勝1敗の1位南アフリカ、2位スコットランドに僅かに届かなかった。

 残念ながら念願のベスト8入りは成らなかった。だが、過去7回のワールドカップでは、通算1勝22敗2分けで勝ち星を挙げたのはたったの1度きりだった。それを思うとこれまで大きな顔が出来なかった日本ラグビー界にとって貴重な3勝を加えることが出来た。充分称賛に値する大活躍ぶりだったと思う。ゲームを見ずしてルールが分からないというファンが多い中で、ラグビーに目を向けさせ、ラグビーに関心を持ってもらえたことはラグビー代表チームの功績であり、今回の代表チームは今後の日本ラグビー界発展のためにも偉大な貢献をしてくれたと思っている。

 アメリカ戦の前に行われたスコットランド対サモア戦でスコットランドが勝った時点において、日本のベスト8進出の夢は潰えていた。そこでテレビの生放送も明け方の4時過ぎにキックオフという悪条件にテレビ観戦を諦め、昼食後ビデオ録画で試合をじっくり振り返って観た。緒戦以来チームとしての強い意思は第4戦でもしっかり引き継がれていて、ノーサイドまで終始互角以上の戦いぶりだった。印象的なプレイは、後半12分敵陣ゴール近くでペナルティのチャンスに、南ア戦と同じようにキックを避け、狙い通りトライを奪って5点を得たのは自信の表れだろう。南ア戦に次いで最後まで素晴らしいゲーム展開を見せてくれた。

 強豪南アフリカを破り3勝1敗の成績を収めていながら、結果的に決勝トーナメントへ進出出来ないことは何はともあれ悔しい。リーグ戦で3勝しながら決勝トーナメントへ進めないワールドカップ史上最初の国となったが、イギリス国内では日本がトーナメントに出場出来ないのは、商業ベースでマイナスだとの声があると英国紙に書かれている。

 それにしても今年の日本代表チームは、勇敢に、堂々と戦ったと思う。4年前エディー・ジョーンズ氏がヘッドコーチに就任して以来、従来とはまったく異なるハードなトレーニングと、フィジカルの強化を目指したことは必ずしもチーム内をひとつにまとまめたわけではない。だが、HCは信念と持論である戦略を話し、頑なに選手たちに要求した。HCは勝ち方を徹底して教えたのだ。結果的にチーム力は格段に向上した。このHCの頑固さが成功の大きな原因だと言えるのではないだろうか。南ア戦は別にしても、残りの2勝は、勝ち方を知った日本チームは勝つべくして勝ったのである。選手たちのひたむきな努力はもちろん、それ以上にチーム力向上の功績は、この偉大なるエディー・ジョーンズHCであることを忘れてはならないと思う。エディーには引く手あまたのオファーがあり、日本チームとの契約切れを待って南アのチームに請われて行く。ありきたりだが、エディー・ジョーンズHCに感動をありがとうと伝えたい。

 今回の日本チームの活躍は、次回2019年ワールドカップ日本大会へ向けて良い弾みになった。「体育の日」に相応しい嬉しいトピックである。

2015年10月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com