4.2007年5月18日(金) 初等教育の原点

 教育関連3法が衆議院を通過した。憲法改正問題に隠れて、あまり話題にはならなかったが、安倍首相としては内閣の目玉に挙げていたらしい。地方教育行政法改正案、学校教育法改正案、教員免許法改正案を指していて、今朝の新聞にもかなり詳しい解説記事が書かれていた。それらに対して私なりに考えはあるが、教員免許の更新というのがどうも引っ掛かる。有体に言えば、出来の悪い教師を出来るだけ排除しようということのようだが、やり方は他にもあると思う。問題は、教師の質を向上させようということのようだから、私は免許更新で振り落とすより、むしろ新規採用方にもっと注意を払った方がよいのではないかと思っている。
 これまで仕事柄海外で多くの教育施設、学校現場を見て感じたことは、一番教師に求められていることは、教える技術という以前に教師は子どもが大好きであるという、愛情とか、情緒面だと思う。欧米の初等教育の関係者は、押なべて子どもが好きで、ありったけの愛情を注いでいることを目の当たりにして、いたく感銘を受けたものである。新規採用の基準を子どもへの愛情度合いの強い学生に絞れば、よほど免許更新なんかより、良い教育者を採用できると思うのだが・・・・・。

2007年5月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com