18.2007年6月1日(金) 無頼派作家・檀一雄

 今朝のNHKニュースの中で、福岡市能古島(のこのしま)に住むカナダ人の盲導犬の話題を伝えていた。一度その島を訪れたことがあるので、早速「JAPAN NOW観光情報協会」機関紙次号用にエッセイを書いた。檀一雄の旧宅を訪れたが、老朽化していて年内には取り壊してしまうらしい。牧歌的で静かな場所で、島人口も少なく島民は親切でお人好しばかりのようだが、そんなところに檀一雄は魅入られ住みついたようである。

 6年前にポルトガルのサンタ・クルスというところを訪れたが、ここも檀が1年半もの間住みつき、気持ちをリフレッシュして、帰国するや一気に‘火宅の人’を書き上げ脱稿したという。ここの人々との交流が檀を書く気にさせたようだ。都会にいないと書けないという作家もいるようだが、檀のように破天荒な無頼派作家には都会は肌が合わなかったのだろうか。

2007年6月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com