32.2007年6月15日(金) 年金問題にかかる経費は誰が負担するのか?

 いまニュースのほとんどが、年金問題と一昨日から表沙汰になった「NOVA」英会話教室の法令違反問題だ。「NOVA」も酷いが、その悪質さと影響度合いでは、国が国民を騙した年金問題がダントツだ。後から後から処理する以上に新たな疑惑や問題点が浮上して、とても処理が追いつかない。しかも直ぐには出来もしない難問を期限付きで解決しようと粋がるものだから、時間的な点もさることながら、投入する資金やマンパワーがどれだけかかるのか、見当もつかない。

 当然自ら腐った種を蒔き、畑を荒らしてしまったのだから、われわれとしては当然残業手当なしで働いているものと考えている。民間企業なら当たり前の話である。よもや税金というのではあるまい。そう考えるといま懸命に事後処理に取り組んでいる係員が少々気の毒に思えてくる。そこで、これでは現実にオーバーワーク気味の係員に対して応分の手当てを支給するのも止む無しとする。その基金の出所は、当然社保庁職員の一般手当てを一部割戻しさせ、またすでに辞めた上から下までの全職員から罪の大きさに比例して返納してもらうのである。それら戻し金をファンドとして、いま懸命に年金問題処理のために働いている職員の残業手当と、ソフト導入や通信費、その他にかかる費用に充てることにしてはどうか。そうでなければ、ただ働きをしてもらうより仕方があるまい。

 大体これだけ騒がれ、杜撰な取扱で世間に散々迷惑をかけ、過去にも箱物投資等で散財させた責任がある。にも関わらず責任をとろうという声が大勢の現役職員・OB職員の中から上がってこないこと自体、責任感の欠如を表している。現職職員の残業の心配まで国民が頭を痛めることになる。所詮役人なんて責任感とか義務感、公僕としての志なんてなく、決められた時間内だけ事務所に座っているだけではないのか。

 マス・メディアももっと役人の仕事ぶりの検証とか、かかる余分な経費の原資等について、取り上げて欲しいものだ。

2007年6月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com