36.2007年6月19日(火) 硫黄島の呼び方と温泉爆発

 ここへきて硫黄島の読み方を従来使われていた「いおうじま」から、昔の呼び名「いおうとう」に変えることになった。「変える」というより「戻す」ことになった。硫黄島はクリント・イーストウッド監督の映画で脚光を浴びたが、映画でも‘Iwojima’と呼ばれ、戦前の呼称「いおうとう」とは呼ばれなかった。私も戦後どういうわけか、ずっと「いおうとう」と言い続けていたが、いつの頃からか「いおうじま」と呼ぶようになってしまった。国土地理院の地図に「いおうじま」と表記され、マス・メディアも「いおうじま」と呼称するようになり、いつのまにかそれが当たり前となり定着してしまったのだ。そもそもアメリカが‘Iwojima’と呼ぶようになった経緯は、日本海軍の地図にそのように記載されていたからだと聞いて、不思議な気がしてならなかった。元来硫黄島は東京都小笠原村に所属していて、昔から小笠原島民は「いおうとう」と呼んでいたのにいつの間にか、帝国海軍によって呼称が変えられ寂しく感じていたそうだ。この度島民の希望が通り、正式に「いおうとう」に戻るそうでメデタシメデタシだ。       

 旧島民にしてみれば、やっと自分たちの故郷が自分たちの手に戻ったとの思いが強いようだ。占領軍により地名変更させられたのではなく、その点では幸いだったが、やはりその土地にふさわしい呼び名というのが一番すっきりするような気がする。

 夕方のニュースで渋谷のスパ温泉で爆発があり、3名の従業員が亡くなった。地下15,000mまで掘削して温泉を汲み上げていたので、漏れた天然ガスに引火して爆発したのだろうとの推測であるが、危ない危ない。最近では、地下100m掘るごとに水温が2~3℃上昇して1,500mも掘れば温泉基準の25℃に達するので、あちらこちらで掘削作業が見られるようになったそうだ。つい天然ガスが噴出することもあるようで、温泉、温泉と騒ぎ立てるのもいいが、そこらじゅう穴だらけにした挙句、爆発というのでは住民もかなわない。

2007年6月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com