40.2007年6月23日(土) 沖縄慰霊の日

 昭和20年沖縄米軍上陸により大勢の住民が亡くなり、中には集団自決に追い込まれた島民も多数いた。その日から数えて今日で62年目を迎えることになった。時恰も文部科学省は教科書検定により、その集団自決が陸軍による強制的なものではなかったと書き換えようとしている。これほど非常識で理不尽なことがあろうか。これまでずっと集団自決が当然のように言われ、沢山の証言もあり、それを国民が事実と受け止めていたことが、教科書から陸軍が強制したとの表現を突如削除しようというのである。当然沖縄県民の怒りは収まらず、 県議会は陸軍の強制ありとの従来の考えを主張し国へ抗議した。こればかりは、どうみても沖縄県民の言う通り、軍によって集団自決へ追い込まれたということは動かしようもない事実である。それを否定するような暴論はこれまでどこからも出ていなかった。にも拘らず安倍反動内閣は、意図的にこじつけによって「ある」ものを「ない」として、学校教科書の中で嘘を教えようと考え出した。国民を敵に回すような、決して得にもならない愚をよくも実施しようとするものだ。これは、脳軟化症気味の安倍総理だけの考えではなく、側用人のラジカルな知恵者が、坊ちゃん育ちで脇の甘い総理を丸め込んだ結果としか思えない。かつて、沖縄返還闘争に多少関わって、デモや集会にも何度か参加したが、あの頃の盛り上がった空気を思い起こしながら、真剣だった当時の労働者の精悍な顔を思い起こすとたるんだ安倍総理の顔がやけに頼りなく見えてくる。

2007年6月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com