43.2007年6月26日(火) 役人のパフォーマンス

 今月末に支給される国家公務員の夏季ボーナスを総理始め各大臣、並びに社保庁長官が全額返納し、全社保庁職員に支給額から一部自発的返納を希望すると公表した。政治家のパフォーマンスは、迫り来る参議院議員選挙を意識していることはまず間違いない。案の定野党各党から、責任逃れのパフォーマンスだと批判を浴びている。

  それはともかく、どうして公務員の責任感はこうも欠如していて低劣なのか。依然として自分たちが犯した詐欺行為に対して何の痛痒も感じていないことがよく読み取れる。ボーナス云々なんて本来話題になること自体おかしい。ボーナスというのは、著しい業績に対するご褒美であり報奨である。社保庁がやったことは業績を上げるどころか、逆に役所ぐるみで談合して手を抜き業績を下げた反社会的行為なのである。その過程で仕事をサボリ、国民を騙し、不祥事を隠していた。どだいボーナスなんて支給される理由はまったくない。普通の民間企業では当たり前のことが、なぜ頭の良い役人には分らないのだろうか。いつまでもこの体質が消えないから国民の同情も沸いてこないのである。しかも、親方日の丸感覚で、努力に関係なく、業績の如何に拘わらず、役人はボーナスはもらえるものだと勘違いしている、この図々しい‘霞ヶ関のなまけもの’は、OBも含めていまだに国民が納得できる謝罪の気持ちを表していない。はっきり言いたい。役人の皆さんはボーナスではなく、普段いただいている給料を返上しなさい。今はボーナスなんていただけると思ってはいけない。当分我慢するべきなのだ。これは、現職もOB(年金を一時ストップする)も同じである。ボーナスは国民が納得するまで、支給しない。月給は支給した内の一部を返納することが国民の不満を和らげる、当面とるべき態度である。それでなければ、とても許すことができない。今朝の朝日新聞に依れば、国民の92%がまだ怒っているという。       

 今日かつて勤めていた会社の山岳部先輩OBの告別式に参列した。仕事上の接点はほとんどなかったが、去る4月にお会いした時、今年の11月に傘寿の祝いをやるから、絶対出席してくれと言われ、その場で手帳に予定を書き込んだところだ。この人も人生を、山、旅、ゴルフに、とりわけ後半生をエンジョイして逝かれた。家庭にも恵まれ幸せな人生だったと思う。その席で、別の先輩から年齢を重ねたら仕事をどんどん減らさないと身体に効いてくるから、ペースダウンしろとアドバイスをいただいた。私の場合仕事とは異なり、むしろ労働量は増えている。しかし、中々先輩の言われる通り、そうできないのが凡人の辛いところである。

2007年6月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com