47.2007年6月30日(土) 政治というのは家業か?

 TBSの「ブロードキャスター」で榊原英資早大教授が、亡くなった宮沢喜一元首相について、政治家を宮沢家の家業としなかったことが印象的だと話していたが、私には榊原氏の発言自体が印象に残った。家業となると妻、息子、娘、親戚が政治に関わるようになり、辞めた時どうしても一番関係の深い人が、事情を知っているだけに世襲するようになると話していた。政治家の世襲については、かねてからおかしい、解釈次第では国民は等しく平等であるとの憲法の精神に抵触すると思っていたが、家業という見方は言いえて妙だと思った。旨味のある家業なら廃業しないわけだ。道理で世襲政治家が流行るわけである。

  先日長男夫婦から父の日のプレゼントとして、読書カードをもらったので、 奮発して「共産主義が見た夢」と「ロシア革命史」を近くの書店へ注文していた。今日書店から入荷したとの連絡があったので、受け取りに行った。いずれも新聞評論で読んでみたいと思ったリチャード・パイプス・ハーバード大名誉教授の著書である。両書とも社会主義、共産主義を批判的な視点で書いたものだと思う。その証に「共産主義が見た夢」の文頭に「ソビィエト体制にかんする最大の慰めは、それが失敗に終わったということである・・・」というマルカム・マガリッジの辛辣な言葉を引用している。目次を見ただけでいずれも面白そうでこれから読むのが楽しみだ。ただ、2冊併せて7,350円は少々お高いように思うが・・・・。

2007年6月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com