52.2007年7月5日(木) 防衛大臣の後任に小池百合子氏

  一昨日舌禍事件により已むに已まれず辞職した久間章生前防衛大臣の後任に、首相補佐官で、元環境大臣だった小池百合子氏が就任した。辞任直後に間髪を入れずに後任を任命することなど、出来の悪い安倍首相にしては及第点だ。前回の衆院選で刺客となった小池氏は環境相のとき、クールビズとかいって結構話題をさらったし、美人でマスコミ受けもいい。その辺りを評価したのだろう。一般受けを狙った、そつのない人事だ。 

 さて、一点気にかかるのは、小池大臣が女性ということだ。男女差別だといきり立つ御仁がいるかもしれないが、防衛大臣というのはことの性質が違うのだ。他の省庁の大臣ならともかく、防衛大臣は現時点では女性にはいささかタフ過ぎる業務だと思う。アメリカを始め、外国でも女性が国防部門のトップという例は、聞いたことがない。本人は対外的に注目される国防のトップ人事という点で、二つ返事で引き受けたようだが、国防の本質を理論的にも実感としても体で分っているという点を説明して欲しい。また、自衛官のトップとしては、自衛隊の海外派遣地へも逡巡なく激励に訪れたり、砲弾の飛び交う中で、隊員と寝食をともにする覚悟があるかどうかを問いたい。更に女性大臣を戴くことによる部下の士気や信頼感はどうなのか。気になるところである。これまでも防衛長官は、戦地へ慰問に行くこともほとんどなかったが、危険な地域へも飛び込んで行く気概がないととても防衛大臣なんて務まるまい。取り越し苦労に終わらなければ良いが・・・。

2007年7月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com