56.2007年7月9日(月) 新・世界の七不思議

 スイスに「新・世界七不思議財団」という財団が本当にある。その名の通り、これまで知られていた「世界の七不思議」に取って代わる新しい「世界の七不思議」を選定するという組織で、一部には反対もあったが、とにかく世界中からインターネット投票約1億を得て七箇所を決めてしまった。選に漏れたエジプト辺りからは、うらみつらみも出たのか、財団が奥の手を出して、ギザのピラミッドに選には漏れたが特別な栄誉を与えるという。世界遺産の決定権を有しているユネスコは、あまり好い顔をしていない。

 選ばれた七不思議は、①チチェンイッツァのマヤ遺跡、②リオのキリスト像、③万里の長城、④マチュピチュのインカ文明遺跡、⑤ヨルダンの古代都市ペトラ、⑥ローマの古代劇場コロッセオ、⑦タージ・マハールである。

 このうち⑤と⑦は行っていないが、どれだけ公平な選考なのか。エジプトでも考古学会事務局長は、専門家が選出すべきだと異論を述べている。いずれも素晴しいところだが、私が訪れたところでも、②より、ルクソールの「王家の谷」や、アンコール・ワット、パガン(ミャンマー)の遺跡群、ギョロメ(トルコ)、ポン・デュ・ガール(プロヴァンス)の方に価値があると思うのだが・・・。これからも外野席が姦しいことだろう。

2007年7月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com