65.2007年7月18日(水) 日本ペンクラブ7月例会

 5月総会と6月例会に急遽欠席したので、3ヶ月ぶりの例会出席である。総会で会長が井上ひさし氏から阿刀田高氏へ代わったのは新聞で知った。小中さんとともに、ペンクラブ入会の推薦人である阿刀田会長にご挨拶旁々しばしお話をした。憲法改正の論議、安倍政権の危うさ、特に世襲議員の未熟さと苦労知らずについて妙に意見が一致した。特に、阿刀田会長は、安倍首相は祖父岸信介首相とは違うやり方をやろうとの気ばかり逸って、自分がよく分っていないと話しておられた。

 今日の30分講話は、時代小説家山本一力氏だった。最前列で知り合いの穂高健一氏と一緒に拝聴した。高知県生れの苦労人で、旅行会社社員、自衛隊員だった山本氏は、TV撮影のための京都の茶の湯の話を面白く話された。

 来年喜寿を迎える年になると、お付き合いする編集者は自分より若い人ばかりであるが、自分より年配者の中にいると安心すると面白いことを仰った。茶の湯を初めて大徳寺で体験したときの話として、偉いお坊さんが、正座とか、着付けについてさりげなく語る言葉に無理がなく、付け焼刃ではないことを知らされ、年長者の道ということを知ったことは良かった。自分も年長者として後輩たちにいろいろ教えたいと話された。山本氏の特異の行動は、直木賞受賞の際も会場へ自転車で駆けつけたというほどで、京都でもTV局が用意する車手配を断って、ホテルの近所の自転車店で購入した中古自転車で四条通りから大徳寺まで、奥さんとペダルをこいだというから本物だ。そんなテライのない話ぶりが好感を呼ぶ。

 いつも例会の講話は、面白くて楽しい。懇親パーティでは、何人かの人にご挨拶を交わしたが、今日新会員として紹介されるはずだった、北岡和義氏がなぜか欠席だった。

2007年7月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com