78.2007年7月31日(火) 「構想日本」第120回J.I.フォーラム‘年金’

 月例のフォーラムに参加した。依然関心の高い年金について「そもそも年金制度、何がおかしいのか?」と題して、ノンフィクション作家・山岡淳一郎氏がコーディネーターを務め、2人の専門家、東京福祉大学大学院教授・喜多村悦史氏と政策研究大学院大学客員教授田中秀明氏がそれぞれ複雑な年金制度について持論を述べられた。

 冒頭「構想日本」加藤秀樹代表より、年金制度と年金業務がごちゃごちゃに議論されているので、その辺りをごちゃ混ぜにしないよう前もってアドバイスがあった。

 まあとにかく難しい。どうして年金問題というのは、こう複雑で分りにくいのだろう。偶々年金記録漏れをきっかけに、国民の間に大きな関心を呼ぶことになったが、そうでもなければこのまま先送りされ、益々闇に包まれたかも知れない。

 さしあたり問題になっている、年金一元化にしても、国民年金と厚生年金、共済年金では、発足の主旨とスタート年代が異なり、納付条件と年金支払額算出根拠も違うので、これをまとめるのは生半可では出来ず、前途多難だと揃って一致した意見だった。

 その中で、喜多村教授が個人的な考え「国民保険構想」を提言された。これは、いま話題の年金一元化を更に広げて、社会保障と称されている医療、年金、介護、雇用、労災等をすべて統合一元化するというものである。これに関連して5項目ほど説明されておられたが、支払者は一箇所に限定され、最初に支払った場所へ終生直接納付するとの考えである。従って、勤務場所が変わろうとも最初に納付した場所へ保険料を収めるというものである。隣の参加者とも話したが、難しいですねということだった。もっと深く勉強する必要があると感じた。

2007年7月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com