94.2007年8月16日(木) 観測史上最高気温記録更新!

 暑い!暑い! このところ毎日熱中症の被害が報道されている。昨日館林市で40.2℃を記録したが、遂に今日は岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で40.9℃を記録した。これは、昭和8年に山形市で記録した40.8℃を上回る日本気象観測史上最高気温である。これから日本列島は年年歳歳灼熱地獄の度合いを深めていくことになろう。

 年々高温化する原因が二酸化酸素排出による地球温暖化の影響であることはいうまでもないが、国はもっと真剣に現実的な高温対策に早く手を打つべきではないかと思考する。過去に環境省がクールビズとか、室内最低温度を規制するとか、短期的な啓蒙活動をしていたが、ここへきて何やらトーンダウンして、今夏は効果的な高温度対策を実施しているという話も聞かない。‘のど元過ぎれば暑さを忘れる’の諺通り、暑さ防止対策については長期的にも短期的にも何の手も打っていない。政治家のやることは、いつでも自分の人気取り、金儲けと選挙効果しか考えていないからだ。

 電力発電が直近の新潟沖地震の影響で、しばし原子力から火力へシフトしているが、脱ダム宣言がまかり通っている現状で、このまま石油確保を前提に火力でいくのか、或いは安全宣言を出して恐る恐る原子力発電に頼るのか、日本のエネルギー対策も正念場ではないだろうか。いずれにしても公害問題や、副次的な問題を孕むのは必至であるが、前へ進まざるを得ないので、経済の発展とそれに関わる必要なエネルギー確保、さらに公害問題等をどのようにバランスをとりながら、これから目指す福祉国家を立ち行かせていくのか。

 最大の効果的な解決策は、国内のエネルギー消費量を少しずつ減少させていくことだと考えている。こればかりは、わが国だけで解決出来るわけではなく、国際的に世界各国が足並みを揃えて行かなければならない問題である。そのためにまずはわが国が国家的な重要プロジェクトとして範を示し、国を挙げて、政界、官界、産業界、マスコミ、スポーツ界、教育、等すべての分野を巻き込んで実行しなければならない。そのためには全国民の理解と協力が得られなければ、とても実行できるような生易しいことではない。

 これについては、別途提言したいと考えているが、ちょっと周囲を見渡しても巷にエネルギーの無駄使いが見られる。一人ひとりの自覚を促すという観点からは、まず国民に我慢に耐えてもらうことが必要であるかも知れない。各家庭の電力消費量を家族数に合せた使用制限、深夜TV放送停止、ナイター設備使用制約、公的エレベーター使用の無駄使い停止、冷暖房使用の時間制限等々、実施することは辛いことではあるが、やろうと思えば、いくらでも考えることが出来る。われわれ現代人は、少々贅沢になり過ぎているのではないだろうか。反省!反省!

2007年8月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com