102.2007年8月24日(金) 肺がんの疑い?にドキッ

 先日東京医療センターで行った胸部CT検査の結果について、今朝同センター総合内科で保坂由美子先生と仰る女医さんから説明を受けた。人間ドックのレントゲンでやや影らしいものがあるとの話で精密検査を受けたのだが、検査結果としては、胸部異常陰影、つまり右肺に気腫性嚢胞があるが、タバコも吸わず、自覚症状もないとすると、あまり心配は要らず、いままで発見出来ずにそのままの状態できているので、風邪などひいて黴菌が入り込まないよう注意されたいとの診察説明だった。その説明を受けているときに、「CT撮影」用紙に「肺がんの疑い」の文字を発見して、質問する。一応その可能性があったということと、保険申請上の問題とのことで女医さんはすぐ消してくれた。やれやれである。残るは、来月末の大腸の内視鏡検査である。

 女医さんとは前回の診断相談で、考え方において私と共鳴するところがあると感じた。かなり進歩的な考えも持たれているようで、前回小田実さんの末期の話をしたが、その後に小田さんが亡くなられたので、そのタイミングにオヤッという感じである。

 今回初めて受けたCTだったが、レントゲンでは発見出来ない死角があり、身体を輪切り状態に写真撮影することによって、かなりレントゲンで分らない部分が映し出されるとのことであった。

 輪切りについて話が発展して、身体の輪切りについて女医さんにシカゴ科学博物館の人体標本を説明した。ご存知なかったが、人間の身体を横にスライスしたものと、縦にスライスしたもののホルマリン漬けの標本の話をした。女医さんは人体解剖のビデオの話をされたが、まあ医学の進歩は歓迎すべきであろうが、一部とはいえ、生身の人間をホルマリン漬けにして一般に公開する点で、倫理的に問題があるのではないかと、ともども意見が一致した。

 それにしても、医学の道を歩む女医さんが結構進歩的な社会観を持っているのに驚いた。特に、「プラハの春」を著された春江一也とか、ロシア関係者・佐藤優についてよく勉強しているのは意外だった。中々楽しい病院である。

2007年8月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com