105.2007年8月27日(月) 安倍内閣のアキレス筋

 安倍改造内閣が発足した。お友達内閣と揶揄され、先の参議院議員選挙で自民党が惨敗したように評判は良くなかった。特に、塩崎官房長官と小池百合子防衛大臣の評判は芳しくなかった。そのひとり、小池防衛大臣については、ミスキャストもいいところで、本人は意欲満々で、大臣就任早々渡米して英語使いの女性大臣として自らを売り込み、先般ブッシュ米大統領が日本批判演説を行った際には、戦後の日本の民主化にアメリカが手を貸した、その日本の防衛の最高責任者が女性であると妙な持ち上げ方をしていた。小池大臣自身はまだやる気満々でいたが、先月7日に就任したばかりで2度目の外遊をしている間に、どういう風の吹き回しか突然本音でもない、次期内閣では就任辞退と公言したり、そのパフォーマンスにはマス・メディアが振り回され、すこぶる評判はよくなかった。そのくせ未練たっぷりで辞任会見では、何を気取ったのか‘I shall return.’などと彼女独特のパフォーマンスを演出していた。

 もともと女性の防衛大臣は絶対失敗すると思っていたが、案の定在任2ヶ月で内憂外患により辞めざるを得なくなった。次官との人事抗争は、女性は防衛省では受け入れられないとの次官自身の強い信念と省内の本音を、別の形でぶつけたのではないかと思っている。同時に、地味な防衛省内で小池大臣の突出して派手な行動が嫌われたわけだが、こんな渡り鳥を国防の最高位に据える安部さんという人の、見識のなさと人を見る目がないのに呆れ果てていたところで、今日の組閣人事で、ことの是非は別にして、しばらくは落ち着くだろうか。

2007年8月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com