111.2007年9月2日(日) 初めて文士劇を観る。

 小中陽太郎さんから文士劇のご案内をいただき、知研秋田事務局長と日比谷公会堂へ出かけた。この文士劇は、確か生前遠藤周作さんが熱心にやられていたように思う。文壇関係者と政治家の方々が、共演するユニークなもので一時はかなり話題になり、新聞等でも取り上げられていた。

 受付にいたら武士姿の小中さんに後ろから肩を叩かれた。「草奔崛起!高杉晋作と奇兵隊」と題して、小中さんの役柄は高杉晋作の兄貴分、周布政之助で見事な自決シーンを演じられた。文士はあまり知った人がいなかったが、政治家は呉越同舟で、かなり著名な自民、民主、国民新党ら国会議員と地方議員、学生、企業経営者等賑やかな顔ぶれだった。素人芝居だけに、時折トチったり、台詞を忘れたり、大砲の轟音と画面のタイミングが合わなかったり、政治家らしい台詞が出たり、終始笑い通しだった。台詞を覚えきれていない出演者が何人かいて団扇を読み続けた人、眼鏡をかけていた人などがお愛嬌だった。3時間はやや長いが、結構厭きずに楽しめた。終演後小中さんに楽屋を案内してもらった。生憎民主党藤田幸久代議士が席を外していたが、出来れば世襲議員制度について話をしてみたかった。

 その後秋田さんと開業間もない「ペニンシュラホテル」へ、見学がてらコーヒーでもと行ってみたら、千客万来でお茶を飲むための長い行列がロビー内に延々と続き、止むを得ず他店に入る。有楽町駅近くのカフェで時間をつぶした後に、ゼミ仲間と約束の銀座「ライオン」へ駆けつける。

 われわれ38年卒業組前後の仲間が12名集まった。一種の暑気払いであるが、気兼ねなく仲間同士で話しあえるのが、いつもながら楽しく、あっという間に時間が経ってしまう。今日の話題は、先日の日テレ番組「私は貝になりたい」で解説役を務められた小松隆二先生のお話を伺うことであり、いずれ来年学長を務めている「東北公益文科大学」と日本海、酒田市を訪ねようということである。先生から最新刊「公益の種と蒔いた人びと」をいただいた。

 もうひとつの話題は、6月にオーケストラのチェリストとしてデビューした、赤松晋さんの次回コンサートが11月に行われるとのことなので、みんなで応援に出かける決起集会の場になったことである。ゼミには、クラシックからタンゴまで音楽に詳しい仲間が多く、私のような軍歌派とは次元が違うが、まあ結構話しているだけで愉快である。いつまでもこういう学生仲間のフレンドリーな雰囲気を保ち続けたいと思う。

2007年9月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com