112.2007年9月3日(月) 悪い奴ほどよく眠る。

 風前の灯の安倍内閣で、自らが組合長を務めている農業共済組合の補助金不正申請がばれて、遠藤農水相が大臣の職を辞することになった。またかという感じである。とにかく悪質である。大臣に就任して僅か1週間の早業?である。これまでの大臣短期在任記録のワースト2だそうだから、呆れ果てる。農水大臣は発足1年未満の安倍内閣になって4人目である。今度の若林新農水相は、前大臣が辞職するたびに臨時大臣を務めていたので、今回の正大臣を含めて安倍内閣で4度農水相を拝命していることになる。これはもうギネスブックものである。大量生産で、まるで大臣のための産業革命である。坂本外務政務官も不正疑惑で辞任、玉沢徳一郎代議士は事務所経費五重計上が明るみに出て自民党離党、まだまだありそうだ。おかしいのは職の辞任だけだが、議員職を辞めさせるべきではないか。そして、次の選挙では被選挙権停止というくらいのお灸をすえないと、この悪党集団の病癖は治りそうもない。

 さて、悪循環がまだ続いている。どん詰まりの年金問題で保険料横領がまた明るみに出た。自治体職員が懐に入れた保険金が約2億円というのだから恐れ入る。先日公表された社会保険庁職員の横領が1億余円だったから、現在判明しているだけで3億円強の保険金が役人にこっそり奪われていたことになる。しかし、これは案外氷山の一角で、まだまだ余罪がありそうだ。役人には罪の意識なんかまるでないようだ。これは社保庁に限らず、他の省庁でもあるのではないかと疑心暗鬼になってしまう。当然関係者から全額返してもらい、過去に遡って責任をとらせるべきである。

 かつて三船敏郎主演の「悪い奴ほどよく眠る」という映画がヒットしたが、「悪い政治家と役人ほどよく眠る」を製作公開したら、いまならヒット間違いなし。

2007年9月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com