122.2007年9月13日(木) 動き出した次期首相候補

 昨日の唐突な安倍首相の辞任劇で、マス・メディアはてんてこ舞いをしている。それにしてもわれわれ国民は、1年間相当程度の低い人物を総理大臣として担いでいたことになる。

 個人的に言えば、「美しい国」だとか、「戦後レジームからの脱却」とかの空虚な言葉を並べ立て、肝心の政策をやり遂げようとの意思が皆無だったとの印象が強い。職を賭するとまで公言した特措法期限延長を早々に諦め、局面を変えた方がよいとの勝手な解釈で政権を放り投げてしまったのだから、後始末が大変だ。問題山積の年金問題のうち、本来の年金改革より社保庁の不祥事による不明件数5千万件対応に追われ、来年3月までに解決すると危うい約束をしてみたり、空約束の文書だけを乱発している印象を国民に与えている。大体「美しい国へ」を読んでみれば分るが、祖父岸首相が強引に改定した安保条約を、国民の多くがなぜ安保改正に反対するかをよく調べもせずに、こんな立派な法律はないなどと言って、安保改正に反対した連中は、胡散臭いとまで決め付ける狭量な人物が、反対意見をも受け止めて反論しなければならない責任者の地位にいられるわけがない。安部首相に言わせれば、私のように安保反対に熱を上げた人間は、胡散臭いということになる。冗談じゃない。安倍さん、あなたの方がよほど胡散臭いじゃありませんか。

 今日何人かの次期総理候補が俎上に上がってきた。満点という人はいないだろうが、安倍首相ほど酷い後継者は、もう出て来ないだろう。せめてもの慰めとするか。

2007年9月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com