125.2007年9月16日(日) デンマークからメール

 自民党の次期総裁、つまりは総理への選挙立候補者は結局2人にしぼられ、福田康夫元官房長官と麻生太郎幹事長の一騎打ちとなった。昼過ぎの2人の所信表明演説を聴いていたが、予想通り何ら目新しさはなく、民主党と話し合い、調和路線を歩んでいくのだろう。私より2歳年長の福田と2歳若い麻生。横柄な福田か、下品な麻生か、人間的にはいかがかと思う二人の、あまり面白みのない決戦となった。

 ところで麻生氏は、地方で頑張っている例として、新潟中越沖地震で被害を受けた石川県加賀温泉の「加賀屋旅館」を、具体的に名前まで持ち出して、褒め称えていたが、NHK全国放送の所信表明演説で、一企業のPRをすることが果たして許されるのだろうか。失言が懸念される麻生氏だが、この件については、いつも政治家のあら捜しをするマス・メディアまでもが問題視しないのはどうも解せない。

 今日デンマークで公認ガイドをしているという女性から、メールをいただいた。偶々私のHPを見る機会があったそうで、遠くから意見を求めてこられた。15年旅行業に携わっておられるようだが、悩みがつきないようだ。知的財産を増やしながら旅を楽しむ欧米の旅行者に比べて、1時間以上博物館を見学する日本人は皆無と言っておられる。私が永年お世話していた「TOWN CLUB」の人たちなんか、文化、芸術に高い関心を持っておられた。だから、個人的にはそうでもないと思う。特に、彼女は年齢的に近い若い人を割合評価している反面、年配者の行動に対して手厳しい。どういう種類のグループをお世話したのかまでは、分らないが、彼女がまだ若いだけに若者に対して好意的で彼らを見る目が優し過ぎるのではないかと思う。私は、年配者の方がよほどまともだと思っているので、一応一般論を伝えた。外国で日本人旅行者をケアするのは、難しいし、気苦労が絶えないと思う。いずれ、もう少し時間が経てば、年配者の本当の姿も、若者の実像も分ってくると思う。いずれにしろ、真面目なガイドさんが落胆しないような、振る舞いを旅行者もするべきである。

2007年9月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com