126.2007年9月17日(月) 平和ボケしている場合ではない。

 今日は本来の15日から2日延びた敬老の日である。総務省の統計によれば、日本人人口の21.5%が65歳以上だそうだ。男性の65歳以上の比率は、18.8%だが、女性は実に24.1%で、ほぼ女性の4人に1人が「お年寄り」である。年々高齢化が進んでいる。こういう現状で、首相へ立候補した福田氏は、「若い世代に希望を、高齢者に安心を」と訴えている。高齢者が安心できる社会を作るには、当たり前のことだがお金がかかる。2人の候補者はそれぞれに自分ならこうすると政策と信念を披瀝した。それは、当然であるが、肝心要の財源については2人とも黙して語らず。特に、予算編成期になれば、必ず消費税値上げ議論が持ち上がるのは明らかである。それにも関わらず、2人のリッチな世襲候補者は、まったく消費税値上げについては触れず仕舞である。家業で政治をやっている人は、当然自分に都合が悪く嫌なことは言いたがらない。結局こういう政治家は信頼するに当らない。相変わらず暢気な日本である。

 戦火のイラクでは、与党である統一イラク同盟から、サドル師派が脱退した。いまのマリキ政権はいよいよ危なくなってきた。この不安定なイラク政権を支えているアメリカ政府はどう出るか。このまま進めば、16万8千人の現地兵力から3万人程度撤退させると考えていたブッシュ政権は、撤退計画を一部軌道修正せざるを得ないのではないか。国際的に多事多難なこんな時に、のんびり地方遊説をやって「讃岐うどんは東京で売れている」などと気楽なことを喋っているノーテンキぶりだ。こんなことで果たして大丈夫だろうか。

2007年9月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com