今日おめでたいニュースの一番は、イギリスのグラスゴーで開催されている体操の世界選手権で、日本男子団体チームが金メダルを獲得したことである。寡聞にして知らなかったが世界選手権で男子団体が金メダルを取るのは、オリンピック・アテネ大会の金は別にして、1978年ストラスブール大会以来実に37年ぶりの快挙だそうである。こういうスポーツ選手の活躍による話題は、マイナス・イメージがなく本当にすっきりする。
それに引き換えて国内で政治が絡むとまったく気持ちがすっきりしない事案ばかりが目立つ。
昨日の本ブログにも書いたが、沖縄辺野古沿岸における沖縄県の埋め立て工事中止の命令を取り消しをした国は、早くも今日埋め立ての本体工事を再開した。これに対して翁長雄志・沖縄県知事は「強権極まれる」と烈火の如く怒っている。それはそうだろう。事はすべて政府の思惑通り素早くスケジュールに則って進められているのである。これでは政府と沖縄防衛局の出来レースではないかと勘繰られても抗弁出来まい。
沖縄県は国の決定と工事再開を不服として、国の第三者機関「国地方係争処理委員会」に審査を申し出るべく準備を進めている。在日米軍基地の3/4が沖縄県内にある現状から考えると、基地の県内移転だけで済む問題ではない。基地問題の根本的な解決のためには、政府は沖縄県民の苦悩を配慮して、基地の一部を本土へ移転することも検討すべきであり、問題解決のために真剣に考えるべきではないかと思う。
政府は法律に則ってと言いながら一方的に、かつ強引に「基地」という重荷を沖縄だけに押し付けるのは、我々都民としても心苦しいとの気持ちになる。これを政府は汲み取って時間をかけ、話し合いを続けて合意案を生みだす努力と沖縄県民へのおもいやりを見せる時期に来ていると思う。