166.2007年10月27日(土) 拙いエッセイ寄稿

 この時期には珍しい台風12号が発生して今日は朝から雨に、少しずつ風も出てきた。所属する「知的生産の技術研究会」の機関誌「知研フォーラム」を知人に郵送するために、雨の中を車で玉川郵便局へ出かけた。同誌今月号に写真6枚を含め、12頁に亘る拙いエッセイを寄稿した。「岡本太郎さん、藤山一郎さん、野口富士男さん、そして岳父」と題して、妻護江の父・川手一郎と慶應義塾幼稚舎、同普通部で竹馬の友だったお3方との交友関係を綴ったものである。岡本太郎さんは画家、藤山一郎さんは声楽家、野口富士男さんは作家としてそれぞれ名を成した。父だけが芸術畑へ行かず実業界へ進んだ。結婚当初は知らなかったが、同じ敷地内に住むようになってから追々話を聞いている内に、個性的な有名人同士でなかなか良い話であるし、世にも稀な?親しい関係だったことを知り、4人はすでに故人となったが、これは出来るだけ紹介しておいた方がよいと考えて書くことにした。小中陽太郎さんからも、励まされたし、良い話だと言っていただいたので、義兄が保管していた幼稚舎の卒業記念写真(大正13年3月)や、岡本さんと父との写真、野口さんの書簡、野口さんのご著書、それに生前父から聞いた話を頼りに傍で見ていて感じたままをまとめたものである。

 どう受け取られるか分らないが、少し食い込みが足りなかったかも知れないと思っている。実際、先日大学ゼミの後輩で、元毎日新聞編集委員だった冨田昌志氏が、野口さんが毎日新聞のコラム欄に父との交友関係について書かれた記事を探してくれたが、父と岡本さん、父と藤山さん、父と野口さんとそれぞれお互いの関係はよく紹介されているが、四人でつるんで行動した描写がない、四人の関係がすぐ分る内容があるとなお良かったと手厳しいコメントをもらった。確かにそうかも知れない。だが、残念ながらそこまでの話は生前父から聞いていなかった。今にして思えば、惜しかった。もっと微に入り細に入って聞いておけばよかったとも思う。

 いずれにしろ、今回は知研から240冊送付してもらい、親戚、知人、友人に207冊送付した。こんなに大量に別注したのは初めてだ。すでに、手渡した分もあり、まだ届ける予定もあり、今回は奮発したが、中には余計なものを送ってきて迷惑だなんて思っている友人もいるかも知れない。僭越かも知れないが、喜んでもらえれば有難い。

2007年10月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com