日暮里で環境チャリティ・コンサートと銘打ち、ソプラノ歌手・雨谷麻世さんのコンサートが行われたので、妻を伴い鑑賞に出かけた。雨谷さんとは以前に2度ばかりお会いしたとき、北鎌倉女学院から東京芸大へ進まれたと伺った。先日もNHK・BS番組に出演しておられた。
「江戸城築城550年記念」を謳い、「江戸城再建を目指す会」も協力しているので、コラボレーションとして太田道灌公18代目の子孫、太田資暁氏が出演されたので、ロビー内でご挨拶した。太田氏は約30分ほど江戸城と太田道灌との関係について時代考証を交えて、パワーポイントを使いながら分りやすく丁寧に説明された。
休憩時間に、「江戸城~」会長・丹羽晟さんご夫妻がおられたので、ご挨拶したところ、先日差し上げた「知研フォーラム」の拙いエッセイに対して、お手紙とお話でお褒めの言葉をいただき恐縮している。丹羽さんのお話では岡本太郎、藤山一郎、野口富士男さんらと岳父川手一郎の親しい交際ぶりは、いわゆる水魚の交わりではないかと仰っていただき、ご自分も東大が駄目なら慶應に入るつもりだったと言われ、慶應の自由な校風を羨んでおられた。エッセイの出来はともかく、嬉しいお話だった。
雨谷さんは歌唱力があり得意の高音が素晴しく、日本の歌より、むしろプッチーニのオペラ「トゥーランドット」の名曲「誰も寝てはならぬ」のように高音発声の曲の方が、雨谷さんの良さが表現出来るのではないかと思った。また、西山まりえさんが二つのハープを交互に使って伴奏された。所詮シティーホテル内の舞台会場なので、音響効果や、マイクのボリュームの点で、一流劇場のようには行かなかったと思うが、音楽素人の私には、一昨日のYAEさんの洞窟コンサートともども心安らぐ催しだった。
昨日、パキスタンではムシャラフ大統領が戒厳令を布告して、国内の治安はぴりぴりしているようだ。隣のアフガニスタン、イランも混沌としてきた。いよいよアメリカも正念場である。ますますアメリカの威信と影響力が低下しそうだ。